May 19 Issue: Education (May 20), Corporate Interest and Dev Effect (May 21), Financial Sector, NGO, Africa, ODA Strategy, Tanzania, G7-G8 Finance Ministers’ Mtg, PALM2003, BBL Schedule

ワシントン DC開発フォーラムの皆様

今回のご連絡(5/19付)は以下の8点です。

【1】 今週のBBLのご案内:教育協力(5/20)、企業利益と開発効果(5/21)
【2】 先週のBBLのご報告:アジアの金融セクターの課題 (5/14)
【3】 地球に乾杯!NGO:東チモール/アフリカの市民社会
【4】 アフリカ・ネットワーク:日本の対アフリカ協力イニシアティブ他
【5】 GRIPS開発フォーラム:ODA総合戦略会議、タンザニア援助協調
【6】 G7-G8サミット財務大臣会合(5/17)
【7】 太平洋・島サミット(PALM2003) (5/15〜16)
【8】 5−6月のBBL日程
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【1】 今週のBBLのご案内:教育協力(5/20)、企業利益と開発効果(5/21)

明5月20日(火)に、BBL「国際教育協力と日本−最近の動向と今後の課題−」
を開催します。当地を来訪される広島大学教育開発国際協力研究センターの長
尾眞文氏より、初中等教育協力拠点センターの活動や国際教育フォーラム構想
などについてご説明と問題提起をいただいた後、出席者間で議論を深める予定
です。案内状は次のウェブサイトまたは本メール末尾をご覧ください。
http://www.developmentforum.org/invitation/030520.htm
最近の日本の国際教育協力の動向については、3月26日に東京で開催された国
際教育協力懇談会・シンポジウムの席上配布資料が大変参考になります。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/sympo/03041001.htm

また、翌5月21日(水)に、BBL「企業利益と開発効果−IFCは如何にその
ギャップを埋めているか−」を開催します。国際金融公社(IFC)信託基金局課
長の東眞理子氏より、本テーマについてご説明と問題提起をいただいた後、出
席者間で議論を深める予定です。案内状は次のウェブサイトまたは本メール末
尾をご覧ください。
http://www.developmentforum.org/invitation/030521.htm
東氏の外交フォーラム2001年1月号寄稿「民間は途上国の発展にこれほど関
わっている―さらなる日本の人材の活用に向けて−」を次のウェブサイトに掲
載させていただきました。ご関心のある方は是非ご一読ください。
http://www.developmentforum.org/Articles/higashi.doc

出席される方は、それぞれ前日正午までに、本フォーラムBBL担当(江尻)に
氏名・所属先をご連絡いただければ幸いです。
yumiejiridev@aol.com
また、当地以外の方も含め、出席できない方におかれては、是非関連情報やご
意見を連絡担当までいただければ幸いです。議論に反映させていただきます。
info@developmentforum.org

【2】 先週のBBLのご報告:アジアの金融セクターの課題 (5/14)

5月14日(水)にBBL「アジアにおける金融セクターの課題とIMF、日本等の役
割」が開催されました。玉川雅之氏(IMF通貨金融システム局審議役)より、
(1)金融セクター(通貨金融システム)の特徴と役割、(2)アジアにおけ
る金融セクターの課題、(3)金融セクター問題の浮上、(4)グローバルス
タンダードの形成、(5)国際開発金融機関の金融セクター問題への関わり、
(6)金融セクターに関するIMFの役割変化、(7)日本の役割について説明
と問題提起があり、貧困削減との関係、直接金融と間接金融、開発効果、IMF
の特殊性、世銀・IFCの役割、自国通貨、為替規制、日本の人材活用等の論点
について活発な意見交換が行われました。概要は次のウェブサイトに掲載され
ています。
http://www.developmentforum.org/records/summary030514.htm
席上資料は次の通りです。
http://www.developmentforum.org/records/material/imf_%20asia.doc

現在メーリングリスト(devforum)で議論継続中です。是非ご意見等を連絡担当
までお寄せいただければ幸いです。議論に反映させていただきます。
info@developmentforum.org

【3】 地球に乾杯!NGO:東チモール/アフリカの市民社会

新たに次のコラムを掲載しています。
http://e-NGO.net

●5月19日/チモール・ロロサエから(1) (鈴木 恵子)
→独立して1年経つ東チモール。祝賀準備に忙しい人々を前に思うのは、
 チモール人の独立に対する受け止め方と、これからの国づくりに対する
 思いである。それに対し、私たちには何が求められているのだろうか?
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/030519ks.html

●5月15日/アフリカにおける『市民社会』の幻想 (粒良 麻知子)
→アフリカの「市民社会」論は、西欧での世界の潮流的な論の流れに対し、
 社会・人々の協同活動の現実をどうすり合わせるかである。国家と社会を
 切り離して考える西欧の「市民社会」論に対し、アフリカではそれがなされ
 ず、支配者・被支配者の上下の互恵関係という人間関係が重視される。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/030515mt.html

(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)
http://e-NGO.net

【4】 アフリカ・ネットワーク:日本の対アフリカ協力イニシアティブ他

アフリカ関連ウェブサイト新着情報(5/10〜16)をアップしました。
http://www.developmentforum.org/africa/May10-16_03.htm

今週は、14日に小泉首相が日本の対アフリカ協力イニシアティブを発表し、
NEPADのウェブサイトにもこれに関する記事が掲載されました。本イニシア
ティブには、基本方針としてTICADプロセスを通じたNEPAD支援が掲げられてい
ます。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/15/ekoi_0514.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/africa/ja_ini.html

コンゴ(民)北東部Buniaでは戦闘が激化し、大虐殺が行われた1994年のルワ
ンダのようであるとして「1994年ルワンダの影(Shades of Rwanda in
1994)」と形容されています。アナン国連事務総長のコンゴへの平和維持軍
派遣の呼びかけに対し、フランスが軍派遣の決定を発表しました。

ケニアでは、洪水による被害に対し、日本政府や国際機関が緊急援助を展開し
ている一方で、英・米政府が、テロ攻撃の可能性が高いとして、ケニアへの渡
航の延期を呼びかけており、観光業への打撃が深まるものと思われます。

また、17〜18日、東京日比谷公園にてアフリカンフェスタが開催されました。

(アフリカ・ネットワーク・フォーカルポイント:粒良麻知子)
http://www.developmentforum.org/africa/

【5】 GRIPS開発フォーラム:ODA総合戦略会議、タンザニア援助協調

(1)ODA総合戦略会議第10回会合が開催され、委員の一人であるGRIPS大野健
一による議事録を掲載しました。
http://www.grips.ac.jp/forum/oda_senryaku10.htm

(2)GRIPS開発フォーラム『Discussion Paper』 No.5が発行されました。タ
ンザニアを事例に、貧困モニタリングとPRSPの関係、貧困モニタリングの重要
性を丁寧に説明しています。
・Discussion Paper No.5、榎木とも子、「PRSP・貧困モニタリング・援助協
調―タンザニアの事例―」(pdfファイル、264KB)
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf02/DP5.pdf

(GRIPS開発フォーラム:鈴木明日香)
http://www.grips.ac.jp/forum/

【6】 G7-G8サミット財務大臣会合(5/17)

5月17日、G7-G8サミット財務大臣会合がフランスのドーヴィルで開催され声明
が発表されました。開発関連では、貿易と開発、ミレニアム開発目標の達成、
世界保健基金、援助の有効性、良い統治、透明性向上、公的資金管理改善、汚
職防止等が言及された他、重債務貧困国(HIPC)以外の低・中所得国に対する新
しいパリクラブのアプローチが合意され、添付文書として発表されました。

サミット財務大臣会合声明(和文ポイント・英文)
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/su150517.htm
http://www.mof.go.jp/english/if/su030517e.htm
パリクラブの債務リストラに関する新たなアプローチ(和文・英文)
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/su150517a.htm
http://www.mof.go.jp/english/if/su030517ae.htm

【7】 太平洋・島サミット(PALM2003) (5/15〜16)

5月15〜16日に沖縄県名護市で第3回太平洋・島サミットが開催されました。ヨ
ハネスブルグ・サミット(WSSD)における成果、ミレニアム開発目標(MDGs)、日
本が提唱している「人間の安全保障」や「平和の定着」のイニシアティブを具
体化すべく、「沖縄イニシアティブ:より豊かで安全な太平洋のための地域開
発戦略及び共同行動計画」が決定されました。

首脳宣言
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ps_sumimt/pif_3/declaration.html
共同行動計画
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ps_sumimt/pif_3/actpln.html
開会式における小泉総理の開会演説
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/15/ekoi_0517.html

【8】 5−6月のBBL日程

当面の本フォーラムBBL日程は次の通りです。5月28日に国際保健協力、6月11
日に森林NGO、16日に結果重視アプローチのBBLを新たにアレンジしました。ご
関心とお時間のある回に是非ご参加いただき、皆様のご意見を伺えれば幸いで
す。

5月20日(火)
「国際教育協力と日本−最近の動向と今後の課題−」
キックオフ:長尾眞文氏(広島大学教育開発国際協力研究センター教授)

5月21日(水)
「企業利益と開発効果−IFCは如何にそのギャップを埋めているか−」
キックオフ:東眞理子氏(国際金融公社(IFC)信託基金局課長)

5月28日(水)
「途上国の保健分野に対する国際協力の課題と日本の役割」
キックオフ:
藤崎清道氏(JICA医療協力部長、MD, MPH)
國井修氏(外務省経済協力局調査計画課課長補佐、MD, MPH, PhD)

6月11日(水)
「開発への市場経済的アプローチ−森林NGO活動からの教訓−」
キックオフ:Michael Jenkins, President, Forest Trends
(この回は英語で行います)

6月16日(月)
「開発援助の結果重視アプローチについて
 −世界銀行での取り組みを素材に考える−」
キックオフ:廣光俊昭氏(世界銀行日本理事室審議役)

[開催要領(各回とも)]
時刻: 12:15〜14:00
(次第)12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
    12:30頃から キックオフ
    13:00頃から 自由討議(14:00終了)
場所: JICA米国事務所・会議室
    1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC, USA
    Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
出席方法:会場準備等の関係上、開催前日正午までに、本フォーラムBBL担
当(江尻)に出席を希望する回と氏名・所属先をご連絡ください。
yumiejiridev@aol.com

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このワシントンDC開発フォーラム・情報サービス(dev-info)では、ブラウン
バッグランチをはじめとする本フォーラムの活動情報や、より広く開発戦略と
日本の関わりについての主要情報を、週1回を目途に送付していきます。皆様
方におかれては、掲載すべき情報等ありましたらご示唆いただければ幸いで
す。本情報サービスをご希望の方は、下記連絡担当まで、氏名・所属・電子
メールアドレスをご連絡ください。

ワシントンDC開発フォーラム(連絡担当・紀谷)
http://www.developmentforum.org
info@developmentforum.org
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http://www.developmentforum.org/mail/