2005年11月29日号(世界エイズ・デー、パリ通信:「スケールアッ プに関する議論」、他)


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2005年11月29日発行
       http://www.developmentforum.org/
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    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス

          −(dev-info)−

    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック:

    「WTO閣僚会議」
  「欧州連合”The European Consensus on development “」
  「国連環境変動会議」
 
【2】 ワシントンDC開発フォーラムウェブ更新情報
「世界銀行 −ウォルフェンソン改革10年の軌跡を振り返る−」

【3】 地球に乾杯!NGO:米国NGOの対北朝鮮支援

【4】 保健ネットワーク最新情報:
    世界エイズ・デー、
    ドメスティック・バイオレンス(DV)の女性の健康への影響、
    HIV/AIDS Epidemic Update 2005、他

【5】 パリ通信:「スケールアップに関する議論」

【6】 国連フォーラム:
国連人権条約機関の改革、
世界情報サミット、国連フォーラム勉強会記録・速報

【7】 バングラデシュ・モデル(現地機能強化)
対バングラデシュ国別援助計画最終案、
保健勉強会、外交青書コラム

【8】 GRIPS 開発フォーラム最新情報:
    アフリカ研究書ななめ読み、貧困の終焉、英国援助情報ヘッドライン

【9】 FASID 国際開発研究センター最新情報(BBL(12/9)案内、
   BBL報告書掲載、ディスカッション・ペーパー、現地ODA
タスクフォースセミナー)

【10】国際開発ジャーナル社(IDJ)最新情報:
    「東アジア地域協力 共に歩む東アジア」
    「スマトラ沖大地震・インド洋津波災害から1年」

[編集後記]  「教育効果」

今回の担当は、GEFAフォーカルポイントの細谷 祐子さんです。

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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘info@developmentforum.org までご連絡ください。

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  −バイ・ドナー関連−
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● OECD/DAC主催のメディア・イベント“How can farm
policies aid development?”が12月1日にパリで開催され
ます。
http://www.oecd.org/document/35/0,2340,en_2649_37413_35724643_1_1_1_37413,00.html

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 −マルチ・ドナー関連−
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●WTO閣僚会議が12月13日から香港で開催されます。
http://www.wto.org/english/thewto_e/minist_e/min05_e/min05_e.htm

●欧州連合から”The European Consensus on development”が
発表されました。
http://europa.eu.int/comm/development/body/development_policy_statement/index_en.htm

●世界銀行で12月1日から“Legal Forum”が開催されます。
http://web.worldbank.org/WBSITE/EXTERNAL/TOPICS/EXTLAWJUSTICE/EXTTOPLEGFOR/0,,menuPK:1793394~pagePK:64168427~piPK:64168435~theSitePK:1793380,00.html

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  −国連関連−
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● 国連環境変動会議がカナダのモントリオールで開催されて
います。
http://unfccc.int/meetings/cop_11/items/3394.php

●世界情報社会サミットがチュニジアで開催されました。
http://www.itu.int/wsis/index.html

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【2】 ワシントンDC開発フォーラムウェブ更新情報
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以下の通り、フォーラムのウェブに掲載させていただきまし
たのでお知らせします。

11月14日BBL「世界銀行 −ウォルフェンソン改革10年の軌
跡を振り返る−」

資料(パワーポイント)   
http://www.developmentforum.org/records/material/051114wb.ppt

〈ウェブ担当:灘本智子〉
http://www.developmentforum.org/

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【3】 地球に乾杯!NGO:米国NGOの対北朝鮮支援
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新着コラムは下記のとおりです。

●11月28日/米国NGOの対北朝鮮支援 (杉原 ひろみ)
→1995年8月、大洪水に見舞われた北朝鮮が国際社会に対して国際援助アピールを
行ったのを受けて、米国NGOは本格的に活動を開始した。NGO全体では、ネットワー
ク組織を設立することで、情報と経験の共有に努めた。北朝鮮で活動する米国NGOは
(1)キャンペーン型、(2)米国政府との協調型、(3)キリスト教理念重視の
草の根型、の3つに類型化される。
http://mywebpages.comcast.net/ngocolumn/051128hs.html
http://e-ngo.cocolog-nifty.com/blog/2005/11/ngo_eeb7.html

(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)
 http://e-NGO.net
 http://e-ngo.cocolog-nifty.com/blog/

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【4】 保健ネットワーク最新情報:
世界エイズ・デー、ドメスティック・バイオレンス(DV)の女性の健康への影響、
HIV/AIDS Epidemic Update 2005、他
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以下の投稿がウェブサイトのBlogに掲載されています。

●12月1日は世界エイズ・デーです。世界各地で様々なイ
ベントが開催されます。
http://dev-health.jugem.jp/?eid=131

● WHOからドメスティック・バイオレンス(DV)が女性の健
康に及ぼす影響に関する調査レポートが発表されました。
http://dev-health.jugem.jp/?eid=130

● UNAIDS/WHOからHIV/AIDS Epidemic Update 2005が公開さ
れました。中央アジア・東欧及び東アジア地域でのHIV/AIDS
感染者急増が懸念事項として挙げられています。
http://dev-health.jugem.jp/?eid=129

(保健ネットワーク担当:大野尚子・早川元貴・吉田友哉)
http://dev-health.jugem.jp/

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【5】 パリ通信:「スケールアップに関する議論」
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12月6日、パリにおいて、DACドナー、世銀等MDBsが集まり、
「開発成果に向けたスケールアップ」に関する議論が行われ
る予定です。本件に関する会合は、秋の世銀・IMF合同開発委
員会の際(9月26日)に初めて開催され、今回が二回目。スケ
ールアップは、DACの場においては、比較的新しい課題とい
え、今後どのような取組みとなっていくかはまだまだ具体化
していないとも感じられます。今回は、9月の会合での議論を
中心に、本件議論に関して提示されているいくつかの問題意
識を等をご紹介したく思います。

1.9月の第一回会合

(1)本件会合は、昨今の各国によるODA増加のアナウンスに
基づき、将来的なODA増加が見込まれる中、今年のG8にて、世
銀が各援助者の調整を行うべき旨指摘されたことに基づき、
世銀及びDACメンバーが集まり、各国のODA増加コミットメン
トを実現するための具体的な行動計画、特に、中長期的に予
測性のある、資金を確保するための方策について議論するこ
とを目的に行われました。

(2)会合のプレスリリース
http://web.worldbank.org/WBSITE/EXTERNAL/NEWS/0,,contentMDK:20661552~pagePK:64257043~piPK:437376~theSitePK:4607,00.html)では、議論の結果、援助の予測性向上、途上国
のオーナーシップ向上、効果的なドナー援助協調の重要性が
確認され、具体的な取組みが必要な分野として、以下が合意
されたとされています。

(イ)援助資金の予測性・柔軟性向上:ドナー資金に関する
情報収集の必要性

(ロ)PRSプロセスの強化:成果重視、途上国側によるリード
強化の必要性、効果的なキャパビルの実施の重要性

(ハ)途上国の開発計画実施に必要な資金の明確化・確保の
場としてのCG強化

(3)しかしながら、右の作業方法等、具体的な議論につい
ては、本件会合では詰まっておらず、今次12月の会合に持ち
越しとされています。例えば、援助資金の予測性向上措置と
して、あるドナーからは、ドナーによる年度支出計画の提
出、年度始めの支出、On-budget援助の増加、次年度以降援助
予想額の提示、パフォーマンスに応じた次年度以降の予算配
分等が提示されましたが、そもそも単年度予算制度を採るド
ナーが大半を占めている中、これらがどこまで可能か、とい
った懸念が示された模様。途上国側の援助吸収能力の問題も
大きな課題として共有されたとのことです。

2.今次会合での議論
(1)DAC事務局・世銀より、上記の議論・大方の認識共有を
受け、今回は主に、以下の問題について議論することが提案
されています。

(イ)オーナーシップ重視、PRS重視MTEF・結果とのリンク強化、

(ロ) 援助資金の予測性・柔軟性強化(課題:ドナーが、
3~5年の見通しに関して信頼できるデータを出せるかどう
か、パフォーマンスに応じた配分VS予測性のバランス(具体
案としては、投資プロジェクトに占める経常費用の割合向
上、財政支援増加等)。

(ハ) 調和化・アラインメント、成果重視への取組み強
化、そのためのCGの利用・強化

(2)今次会合では、上記のとおり、「スケールアップ」問
題として取り組む活動の論点がほぼ示されていますが、各機
関がそれぞれ重視する関心事項が多様であることもあり、議
論が集約するかは現時点では予測不可能と感じられます。例
えば、世銀は、昨今取組みを強化しているPRS強化、CG会合の
強化・利用
http://www.unipv.it/webdept/p_8_34.pdf#search=’synthesis%2C%202005%20review%20of%20the%20PRS%20approach%2C%20world%20bank’)に関心を有しており、また、あるドナー
は、援助増加の対象の中心となることが予想されるアフリカ
に特化しつつ、援助全体の構造に関する議論
(international aid architecture、バイとマルチの割合等
の問題を含む)を行うべき、別のドナーは、援助量の増加に
伴って発生すると思われる様々なリスク(汚職の加速、債務
の増加等々)への対応が必要、とする等々、各種意見が出さ
れています。

(3)こうした状況の下、マニングDAC議長は、12月の会合で
何らかの具体的な対応策を打ち出されば、といった考えの模
様ですが、今次会合の結果については、次回以降のパリ通信
で追ってご紹介差し上げたいと思います。

(パリ通信担当:寺門雅代)
http://www.developmentforum.org/paris

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【6】 国連フォーラム:
国連人権条約機関の改革、
世界情報サミット、国連フォーラム勉強会記録・速報
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●以下の投稿がウェブサイト(URL下記)に掲載されています。

(1)国連人権条約機関の改革についての議論が投稿されて
います。
http://blog.unforum.org/archives/2005-11.html#20051117

(2)11月16日から18日にかけて、チュニスで世界情報サミ
ットが開催されました。
http://blog.unforum.org/archives/2005-11.html#20051120

(3)国連邦人職員会・国連日本政府代表部との合同勉強会
「国連と日本の軍縮に向けての努力―第61回国連総会第一委
員会」の記録が投稿されています。
http://unforum.org/meetings/2005-10-27.html

(4)国連邦人職員会・国連日本政府代表部との合同勉強会
「紛争後の社会における平和構築のための国連の役割 
−東ティモールを事例に−」の記録が投稿されています。
http://unforum.org/meetings/2005-8-26.html

(5)勉強会「DDRガイドライン策定過程からみた統合と平和
構築」の速報が投稿されています。
http://blog.unforum.org/archives/2005-11.html#20051123

(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://www.unforum.org/
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【7】 バングラデシュ・モデル(現地機能強化)
対バングラデシュ国別援助計画最終案、
保健勉強会、外交青書コラム
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●11月24日のODA総合戦略会議で、対バングラデシュ国別援助計画最終案
が審議され、大筋了承されました。現地機能強化関係では、
(1)現地ODAタスクフォースの中核的機能を強化するとともに、
日本の関係省庁・機関や国際機関代表部・理事室等を含め、
ODA関係機関間の連携を深めること、
(2)本計画に掲げた目標及びセクター毎にチームを編成し、
それぞれ担当責任者を指名して、相手政府や他の援助国・機関と
議論を深めつつ、具体的な援助方針の策定に主導的役割を果たすこと、
(3)現地ODAタスクフォースは、民間セクターやNGOをはじめとする
相手国内の幅広い関係者とも連携し、その情報・経験・技術・知見を
政策立案・実施に反映させること、
(4)MDGs、PRSP等の各種関連指標について、相手政府、
他の援助国・機関、NGOや研究機関等と連携してモニタリングを行い、
我が国の援助の貢献をレビューして、援助方針を改善すること、
などが掲げられています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/kaikaku/kondankai/senryaku/25_shiryo/pdfs/shiryo_3.pdf

●10月27日の開発援助勉強会「バングラデシュのHIV&AIDS問題の
現状と課題−ユニセフの経験から−」の議事要旨と資料を
ウェブに掲載しました。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/051027minutes.htm
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/051027hivaids.pdf
11月30日には、ICDDR,B(保健人口研究センター)のサック所長を
お招きし、「保健分野のミレニアム開発目標(MDGs)の実現に
向けて研究を如何に活用するか−バングラデシュを例に考える−」
とのテーマで勉強会を開催します。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/051130hflyer.htm
また、12月8日には現地ODAタスクフォース・遠隔セミナーで
保健セクターを取り上げる予定です。

●外交青書の2005年版に掲載されたコラム記事
「現場発で組織の枠を超えてODA改革を推進〜バングラデシュからの報告〜」
が外務省ウェブサイトにも掲載されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/2005/html/honmon3403.html#6

(バングラデシュ・モデル担当:紀谷昌彦)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/
http://www.kiya.net/

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【8】 GRIPS 開発フォーラム最新情報:
アフリカ研究書ななめ読み、貧困の終焉、
英国援助情報ヘッドライン
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●先月から始まりました「アフリカの森」企画の読書感想文コーナーを更新しまし
た。第2弾となる今回はアフリカの経済に焦点を当て『アフリカ経済論』と『アフリ
カ経済学宣言』をピックアップ。「アフリカはなぜ成長しないか:経済学者が見るア
フリカと国際支援」というタイトルで当方のメンバーが独自分析を加えつつ紹介して
います。
 近いうちに著者インタビュー企画も加わる予定です。
http://www.grips.ac.jp/forum/africa/2.htm

●11月10日にロンドンにて貿易産業省(DTI)及び英国科学振興協会主催で
Jeffery Sachs氏の講演会が行われました。本講演に参加した日本学術振興会ロンド
ン研究連絡センター長の小山内優氏より、講演の模様をレポートして頂きました。講
演タイトルは 「貧困の終焉」。小山内氏の文責にて作成されています。
http://www.grips.ac.jp/forum/2005/JSachs.htm

●JICA英国事務所より「英国援助情報ヘッドライン」10月号が届きました。英文の方
には、Gordon Brown蔵相の講演がまとめられていますが、その中で International
Finance Facilityの重要性を唱えています。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf05/JICAUK/Oct2005.pdf(和文、pdfファイル、
27KB)
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf05/JICAUK/Oct2005en.pdf(英文、pdfファイル、
45KB)

(GRIPS開発フォーラム担当:鈴木明日香)
http://www.grips.ac.jp/forum/

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【9】 FASID 国際開発研究センター最新情報(BBL(12/9)案内、
   BBL報告書掲載、ディスカッション・ペーパー、現地ODA
タスクフォースセミナー)
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●第135回ブラウン・バッグ・ランチのご案内 
 第135回Brown Bag Lunch「教育援助の量と質の向上を目指して
 ―開発途上国の教育支援に対する英国のアプローチ―」
 講師:Desmond Bermingham 氏(英国国際開発省教育担当部長)
 日時:平成17年12月9日(金)12:30〜14:00
 場所:FASID4階研修室(東京都千代田区)
 皆さまのお越しをお待ちしております。
詳しくは下記ウェブサイトをご覧下さい。
 http://www.fasid.or.jp/chosa/forum/bbl/annai_135th.html

●第134回ブラウン・バッグ・ランチ報告書掲載
 10月21日に開催しました、第134回Brown Bag Lunch
 「国境なき医師団の活動−国際協力の現状と課題−」の報告書を
 掲載しました。下記のウェブサイトでご覧頂けます。
 http://www.fasid.or.jp/chosa/forum/bbl/pdf/134_r.pdf
 
●ディスカッション・ペーパー
 中尾武彦駐米公使と秋山孝允FASID参与共著のディスカッション・
 ペーパー”Japanese ODA: Adapting to the Issues and Chanllenges of
 the New Aid Environment”を掲載しました。
 下記ウェブサイトでご覧頂けます。
 http://dakis.fasid.or.jp/report/pdf/DP_8_E.pdf
 
●現地ODAタスクフォース遠隔セミナー
 「案件形成のためのナレッジ・シェアリング・セミナー:第1回
 教育セクター(バングラデシュ)」の議事録及び配布資料を
 掲載しました。下記ウェブサイトをご覧下さい。
 http://www.fasid.or.jp/oda/index.html

(FASID国際開発研究センター担当:今井あい)
http://www.fasid.or.jp/
http://dakis.fasid.or.jp/index.html

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【10】JICA広報誌『monthly Jica』10・11・12月号のご案内
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JICAの新広報誌『monthly Jica』10月号の記事がウェブサイ
トに掲載されています。
http://www.jica.go.jp/jicapark/monthly/index.html
また、すでに発行されている11月号も、近日中に上記サイト
に掲載される予定です。

11月号の特集は「東アジア地域協力 共に歩む東アジア」です。
12月1日発行の12月号の特集は、「スマトラ沖大地震・インド
洋津波災害から1年 悲しみを乗り越えて」です。ぜひご覧く
ださい。

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[編集後記]   「教育効果」
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GEFAフォーカルポイントの細谷です。現在総合電機メーカーで働いており、
開発の議論に直接触れる機会は少なくなったものの、ワシントンで勉強していた
教育開発・教育経済の視点は常に持ちながら仕事をしています。今回はどんな教
育に費用をかけると生産性が向上し、効果があるかという、いわゆる教育の費用
対便益、費用対効果を実務に適用する場合の複雑性や困難性について感じたこと
書かせて頂きます。

現在私は工場勤務ですがそこで行われている教育には、社外教育、社内教育、研
究開発者向け教育、スタッフ向け教育などさまざまな種類があります。それぞれ
の教育が従業員一人一人に対して、あるいは会社に対してどれくらいの便益・効
果をもたらしているかということは予算管理を通して意識しながらも大変はかり
にくい課題です。

まず、同じ教育でも、受ける人間によってその効果は違いますし、その人間を分
類できる尺度は無数にあり、お互い複雑にからみあっています。そして尺度を増
やせばそれなりに正確な測定に近づくかもしれませんがその為の費用も増えてい
きます。例えば、同じ女性でも、既婚未婚、子供の有無、配偶者の理解度、仕事
の職種、役割、職場の女性の割合など、一人として同じ状況の人はいない中で仕
事への取り組み方も違います。女性従業員に限定した教育機会もあるのですが一
体どのような教育が最適なのでしょうか。

また、教育の効果は受ける本人の感じ方とは別に発揮されることもあります。例
えば、会社で全員に必ず定期的に行われる安全教育や遵法教育など、内容が当た
り前で、かつ仕事に直結しない教育があります。私ははじめのうちそれらの教育
は時間の無駄だと思っていました。しかし最近夜道で自然と自転車の灯りをつけ
るようになり(工場内は自転車で移動します)、他社とのやりとりで個人情報保
護を意識することも多くなって、実はこれらの教育はリスク回避につながる教育
だったと思いなおしました。

教育の効果は、人から人へと波及するものでもあります。例えば、管理者教育で
は、部下の特徴を客観的に分析し、その結果にあった指導方法をとるアドバイス
を行ったり、部下との面談において注意すべき項目(話し方・適切ではない表現
)などについて指導します。そこから影響する上司の一言、職場の雰囲気によっ
て部下の仕事に対するモチベーション・生産性はかなり変わります。

以上のように、教育効果の複雑性、困難性を体感すると、現場での長年の経験と
それに基づく勘の重要性を感じます。それは、私がケニアのユニセフのインター
ンシップで現地の学校において女子教育効果の聞き取り調査やデータ分析を行っ
た際に感じた「現場主義」の重要性とつながります。データに基づいた検証、実
証は一つの手段に過ぎず、やはり現地を知ることが大切だということです。

最後に、これまで仕事をしてきて確信してきた事があります。それは教育機会を
与えること自体の重要性です。従業員が自分達は教育を受ける機会がある、成長
の機会を与えられていると思えること自身が仕事へのモチベーションをあげ、い
い仕事をし、会社の利益に貢献するのです。(細谷)

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 DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
    「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムBBL関連情報
(案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加
え、グローバルな開発戦略と日本の関わりに関する主要な情
報を、「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
(dev-info)」として、電子メールにて2週間に1回を目途
に送付しています(メルマガと同じです)。バックナンバー
はこちらです。http://groups.yahoo.co.jp/group/dev-info/

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連絡いただくか、上記ウェブサイトの「このグループに参
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本情報サービスへの記事掲載をご希望の方は、上記連絡担当
まで相談いただければ幸いです。

また、本フォーラムでは、毎回のBBLについての意見交換の
他、より広くグローバルな開発戦略と日本の関わりに関する
意見交換や情報交換を行うために、「ワシントンDC開発フォ
ーラム・メーリングリスト(devforum)」を運営しています。
相互の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確保する
ため、本メーリングリスト参加者は氏名・所属を明らかにす
るとともに、発言者の了承がない限りメディア等での引用が
されないようご配慮いただきます。本メーリングリストへの
参加をご希望の方は、次のウェブサイトに掲載している
「devforum参加者の共通理解」に目を通していただいた上
で、上記連絡担当まで氏名・所属・電子メールアドレス・問
題関心をご連絡ください。
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いてご意見・ご示唆等ありましたら、お気軽に上記連絡担当
(info@developmentforum.org)までお寄せいただければ幸いです。
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編集担当:早川 元貴
編集後記:細谷 祐子
発行:ワシントンDC開発フォーラム