Nov 11: Human Security, WB Policy and Japan’s ODA, NGO, MDI, Democracy, MDGs, UNDP, East Asia Update, BBL


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ワシントンDC開発フォーラムの皆様

今回のご連絡は次の10点です。
【1】 緒方貞子さんと人間の安全保障を考える特別会合速報(11/7)
【2】 世銀の国際開発政策見直しと日本のODA(石川滋氏論文)
【3】 地球に乾杯!NGO:受信から発信、先進国NGOの矛盾、政府資金
【4】 MDIモニター:フィリピン・カザフスタン国別戦略
【5】 民主主義閣僚級会合:川口外務大臣スピーチ(11/11)
【6】 ミレニアム開発目標シンポ:土屋外務大臣政務官挨拶(10/24)
【7】 経済財政諮問会議・ODA関連議事要旨(11/1)
【8】 UNDP人間開発報告2002(民主主義)書評(FASID)
【9】 世銀東アジア・アップデート(11/6)
【10】 11−12月の本フォーラムBBL予定

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【1】 緒方貞子さんと人間の安全保障を考える特別会合速報(11/7)

11月7日、ワシントンDC開発フォーラム特別セッション:緒方貞子さんと
ともに「人間の安全保障と日本の国際協力を考える」が、約70名の出席を得
て開催されました。席上での主要論点は次の通りです。
http://www.developmentforum.org/summary021107.htm
MDIモニターでもサマリーを作成しています(11月8日付をクリック)。
www.yasuoizumi.net/MDI%20Monitor/ING%20MDI%200000%20Top.htm
本テーマについてのリンクをウェブサイトに掲載しました。
http://www.developmentforum.org/link021107.htm
詳細な議事録は現在作成中です。ご意見等ありましたら電子メールでお寄せい
ただければ幸いです。(間に合えば議事録に盛り込ませていただきます。)
info@developmentfourm.org

【2】 世銀の国際開発政策見直しと日本のODA(石川滋氏論文)

著名な開発経済研究者である石川滋氏の論文「世界銀行の国際開発政策見直し
と日本のODA」(『社会科学研究』第53巻第6号、2002年3月)が、
GRIPS開発フォーラム・ウェブサイトに掲載されました。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf02/ishikawa_oda.pdf

本論文は、日本政府が1992年の「ODA大綱」策定後、96年開発援助委
員会(DAC)報告に盛り込まれた「新開発戦略」を主導してその実現に事実
上最重要の責任を負うとい大きな政策的飛躍を行い、更に99年に「ODA中
期政策」を策定するといったODA政策見直しを行ったと述べています。しか
し、90年代末に急速に展開し始めた世銀や一部欧米諸国による広範囲・高ス
ピードのODA政策見直しの結果、日本政府が国際的なODA政策の改訂に
「後手」を引いた旨指摘しています。

世銀の構造調整貸付(SAL)、国別援助戦略(CAS)、包括的開発枠組み
(CDF)、貧困緩和という4つの見直しの流れは、「貧困削減戦略文書(P
RSP)ベースの新援助体制」に合流しました。更に北欧や英国は、社会民主
主義的な福祉政策あるいは「公正」観を途上国援助に向けて拡大適用するとと
もに、援助活動の「取引費用」と行政能力に配慮して、コモンバスケット方式
をはじめとする強い援助協調方式を主張することとなりました。

日本の国際開発協力政策が直面しているチャレンジの一つは、日本と世銀・北
欧・英国との間に生まれた政策の見直しのズレを急速に調整し、国際援助コ
ミュニティの援助活動の総体としての発展を傷つけないようにすることである
と述べています。このために、世銀等の援助政策に対する日本の批判的スタン
スを明らかにした後、改めて時間をかけて、これら問題領域に関連するわが国
及びアジアの開発経験を探り、更にこれを一般化し理論武装を施して国際的に
通用する代替的政策として立案し、それをもって国際援助コミュニティに政策
の再考を促すことを提案しています。(問題領域として、成長促進と市場経済
育成、貧困削減のステップの現実的処方箋、対外経済面のグローバル化等を挙
げ、画一的かつ急進的な適用の問題点を指摘しています。)

【3】 地球に乾杯!NGO:受信から発信、先進国NGOの矛盾、政府資金

「地球に乾杯!NGO」では、新たに次のコラムを掲載しています。
http://MyWebPages.Comcast.Net/NGOcolumn/

●11月13日(予告)/受信から発信の過渡期的課題(坂本欣也)
→日本人が国際舞台での情報発信が下手なのは言語の問題ではない。
 根本の原因は他にある。
●11月11日/先進国のNGOが抱える矛盾(杉原ひろみ)
→先進国のNGOは、出資者の国民・政府に対して説明責任を果たそうとする
 あまり、プロジェクトの受益者/実施者である途上国コミュニティの利害と
 矛盾することがある。
●11月8日/NGOと政府資金(黒田かをり)
→NGOに流れる政府資金は増加傾向にある。政府はNGOを「社会サービス
 の供給」だけでなく、「シビル・ソサエティの発展・強化」を行うアクター
 として重要性を認識し、財政支援する必要がある。

【4】 MDIモニター:フィリピン・カザフスタン国別戦略

「MDIモニター」では、新たに次の情報を掲載しています。いよいよ新編集
スタッフによる記事が始まりました(7日分はAKさん、6日分はKT氏)。
www.yasuoizumi.net/MDI%20Monitor/ING%20MDI%200000%20Top.htm
● 11月8日/緒方貞子氏ワシントンDC訪問(国連)(上記【1】参照)
● 11月7日/フィリピン向け国別戦略アップデート(ADB)
● 11月6日/カザフスタン向け国別戦略策定(EBRD)

【5】 民主主義閣僚級会合:川口外務大臣スピーチ(11/11)

11月11日の第2回民主主義閣僚級会合(於:ソウル市)における川口外務
大臣スピーチ(和文・英文)がウェブサイトに掲載されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/14/ekw_1111.html
http://www.mofa.go.jp/policy/social/speech0211.html

透明性・責任・参加という民主主義の3つの重要な柱は個人の人材育成(エン
パワーメント)なしに達成できないことを述べた上で、日本が教育支援、「法
の支配」の強化、「人間の安全保障」、IT、テロ対策、腐敗の問題を重視し
て取り組んでいる旨を説明しています。

【6】 ミレニアム開発目標シンポ:土屋外務大臣政務官挨拶(10/24)

10月24日の国連デー記念シンポジウム「ミレニアム開発目標の実現に向け
て−国連システムと日本の役割」(於:国連大学)における土屋外務大臣政務
官挨拶がウェブサイトに掲載されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/14/un_1024.html

ミレニアム開発目標(MDGs)の実現に向けての日本の具体的な取組みとし
て、TICADプロセス推進を例示しています。更に、日本が引き続き二国間
の途上国支援を推進するとともに、国連システムの中でMDGs達成に向けて
中心的な役割を担ってきたUNDPをはじめとする各種国際機関と緊密な連携
をとりつつ、途上国の開発問題に積極的に取り組む旨表明しています。

【7】 経済財政諮問会議・ODA関連議事要旨(11/1)

11月1日の経済財政諮問会議でODAが取り上げられたところ、その議事要
旨がウェブサイトに掲載されました(ODA関連は13−17頁)。
http://www5.cao.go.jp/shimon/2002/1101shimon-s.pdf

川口外務大臣、塩川財務大臣、奥田日本経団連会長、平沼経済産業大臣、片山
総務大臣、竹中経済財政政策担当大臣、小泉総理大臣が、それぞれODAにつ
いての考えを述べています。最後の小泉総理大臣の発言は次の通りです。
「外務大臣と同じぐらいに海外に出てみると、多くの国民が日本の援助に感謝
している。同時に過去の実績から見て、すごい援助大国として期待しているの
はひしひしとわかる。だから、私が言ってもらいたいようなことを、今、外務
大臣が言ってくれたが、日本の総理大臣として、国民の理解をどうやって得な
がら国際社会の責任を果たすかという大変難しい問題を両立させていかなけれ
ばいけない。だから、戦略性、効率性、透明性、これをしっかりやっていきな
がら日本の責任を果たせるように見直して改革をお願いする。」

前回のdev-infoで紹介しましたが、関連席上資料は次の通りです。
川口外務大臣提出資料
http://www5.cao.go.jp/shimon/2002/1101/1101item4.pdf
塩川財務大臣提出資料
http://www5.cao.go.jp/shimon/2002/1101/1101item5.pdf

【8】 UNDP人間開発報告2002(民主主義)書評(FASID)

UNDP人間開発報告2002年版は民主主義(Deepening democracy in a
fragmented world)をテーマとして取り上げているところ、FASIDの国際
開発援助動向研究会(DASU)は、本報告の紹介を次のウェブサイトに掲載
しています。報告概要に加え、民主主義の概念やNGOの扱いについてのコメ
ントも記されています。
http://www.efasid.org/Doko/BriefingReviewNo20.pdf

【9】 世銀東アジア・アップデート(11/6)

11月6日、世銀は「東アジア・アップデート:不確実な時期に前進するには
(East Asia Update: Making Progress in Uncertain Times)」を東京で発表し
ました。英文プレスリリース・全文・国別報告書は次のウェブサイトに掲載さ
れています。
http://www.worldbank.org/eapupdate
和文プレスリリースは次の通りです。
http://www.worldbank.or.jp/04data/07press/pdf_fy2003/20021106_000j.pdf
なお、11月7日には、訪日中の世銀東アジア大洋州関係者(担当副総裁、各
国駐在事務所長他)と日本政府関係者との政策対話が行われました。

【10】 11−12月の本フォーラムBBL予定

 既にお知らせしておりますが、11−12月の本フォーラムBBLの予定は
次の通りです。

11月20日(水)
「地方分権化の中での開発の課題」
キックオフ:川島宏一氏(世界銀行東アジア太平洋局上席都市専門官)

11月27日(水)
「開発における統計の役割−PARIS21、世銀そして日本の視点から−」
キックオフ:ハリソン牧子氏(世界銀行開発経済局PARIS21調整官)

12月4日(水)
「貿易と開発を巡る最近の動向と日本にとっての意味合い」
キックオフ:大槻恒裕氏(世界銀行開発経済局貿易チーム・アナリスト)

12月11日(水)
「途上国の金融市場整備の現状と課題−持続可能な開発資金調達のために−」
キックオフ:遠藤格氏(世界銀行金融部門開発部上席金融部門専門官)

[開催要領(各回とも)]
時刻: 12:15-14:00
(次第)12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
    12:30頃から キックオフ
    13:00頃から 自由討議(14:00終了)
場所: JICA米国事務所・会議室
    1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC, USA
    Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
出席方法:会場準備等の関係上、開催前日正午までに、本フォーラムBBL担
当(江尻、yumiejiridev@aol.com)に出席を希望する回と氏名・所属先をご連
絡ください。

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このワシントンDC開発フォーラム・情報サービス(dev-info)では、ブラウン
バッグランチをはじめとする本フォーラムの活動情報や、より広く開発戦略と
日本の関わりについての主要情報を、週1回を目途に送付していきます。皆様
方におかれては、掲載すべき情報等ありましたらご示唆いただければ幸いで
す。本情報サービスをご希望の方は、下記連絡担当まで、氏名・所属・電子
メールアドレスをご連絡ください。

ワシントンDC開発フォーラム(連絡担当・紀谷)
www.developmentforum.org
info@developmentforum.org