ワシントンDC開発フォーラム
DC Development Forum


2002年9月特別寄稿

「世界銀行と2001年9月11日テロ攻撃」
朽木昭文

世界経済がグローバル化する中で、「9月11日テロ事件」が起こった。このことに世銀の開発戦略や日本の援助はどのように関係してくるのであろうか。本書は、世銀の開発戦略がその事件後に大きく変化したことを明らかにする。確かに1990年代に入り「貧困削減」を重視する考え方が芽を出し、ウォルフェンソン氏が1995年に世銀総裁に就任し、貧困削減をキャッチフレーズとした。2001年にアメリカ大統領に就任したブッシュ氏は、途上国の開発問題に関心がなかったが、9月11日テロ攻撃後に紛争国の貧困削減に対して積極的になった。貧困削減の取り組みに半歩遅れた日本は、援助政策に関して貧困削減に焦点を当てようと動き出した。世界経済がグローバル化のもとで大きく変化しているが、本書の最後に日本のODA戦略に関して提言をする。それが政策の優先順位決定方である。

目次
第1章 ワシントンの世界銀行 (MS Word 58KB)
第2章 世銀のひと(MS Word 36KB)
第3章 世銀のIT利用による知識の普及(MS Word 45KB)
第4章 貧困削減戦略ペーパー(MS Word 31KB)
第5章 世銀の開発戦略における効率重視と公平重視(MS Word 30KB)
第6章 世銀の主要活動(MS Word 32KB)
第7章 「世界銀行」の書評(MS Word 33KB)
第8章 「東アジアの奇跡再考」の書評(MS Word 35KB)
第9章 貧困削減に対するNGOと民間企業の協力(MS Word 47KB)
第10章  9月11日テロ攻撃後の世銀の大変化(MS Word 30KB)
第11章  政策の優先順位決定法(MS Word 36KB)
付録 図表(作業中)

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