2012年6月26日号(「国連持続可能な開発会議(リオ+20) 」「外務省平成24年度国際協力重点方針発表」「DFID年次報告発表 」他)

2012年6月26日発行        

                  http://www.devforum.jp/
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    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス

          −(dev-info)−

    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】  開発フォーラム新着情報チェック: 
「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」
「外務省平成24年度国際協力重点方針発表」
「アウンサンスーチー氏、外国人女性として初めて英国議会両院で演説」
「DFID年次報告発表」他

【2】 東京発〜世界銀行からのお知らせ
(1) セミナー・イベントのご案内
(2) 最近の活動から 

【3】 GRIPS開発フォーラム:
  「中小企業の海外展開」勉強会開催のお知らせ

【4】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「次世代のワシントンDC開発フォーラムに向けて」
    執筆:大森功一 (世界銀行南アジア地域担当副総裁特別補佐官)

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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください。

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– 日本関連 –
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● 20カ国・地域(G20)首脳会議がメキシコ、ロスカボスで開催され、世界の経済情勢、国際金融システム、就業、貿易などについて討議されました。議論を踏まえ、ロスカボス宣言、ロスカボス成長と雇用のアクション・プランが発出されました。野田首相は、対ドル・対ユーロで投機筋主導の円高が急速に進んでいると指摘、G20首脳が市場の信認回復へ力強いメッセージを示すべきとの考えを示しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/g20/loscabos2012/index.html

● ブラジルで開かれていた国連持続可能な開発会議(リオ+20)で玄葉外相が日本政府代表として演説し、環境の分野で発展途上国の人材を育てる「緑の協力隊」構想を明らかにするとともに、再生可能エネルギーの普及と防災の2つの点で、途上国に計60億ドル(約4,800億円)の資金を拠出することを約束しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/rio_p20/gaiyo.html

● 日本は、ミャンマー連邦共和国における電力危機に対する人道上の応急対応を目的として、8億円を上限とする緊急無償資金協力を行うことを決定しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/keitai/kinkyu/120615_01.html

● キルギスに対する総額2億1,400万円を限度とする無償資金協力「人材育成奨学計画(The Project for Human Resource Development Scholarship)」に関する交換公文の署名が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/120615_1.html

● 外務省は平成24年度国際協力重点方針を発表しました。平成23年12月に閣議決定された「日本再生の基本戦略」を踏まえつつ、既に「新成長戦略」で示されている取り組みの実行を加速し、我が国経済成長を後押しするとともに、日本再生を更に力強く進めていくため「国際のフロンティア」を開拓すべく、世界におけるインクルーシブな成長を通じた「人間の安全保障」の実現に貢献することを重点分野としています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/pdfs/24_jyuten.pdf

● 人間の安全保障の推進を目的として、日本が主導して設置された人間の安全保障基金を通じて、ドミニカ共和国で実施される事業に対し256万9600ドル(約2億814万円)の支援を行うことが決定されました。国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)、国連開発計画(UNDP)、ユニセフがバテイ居住者への法的支援及び基本的ニーズを満たす支援を実施することになります。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/24/6/0618_04.html

● 平成24年度政府開発援助海外経済協力事業委託費(ODAを活用した中小企業等の海外展開支援のための委託事業による調査業務)による「ニーズ調査」、「案件化調査」および「途上国政府への普及事業」に関する情報が公開されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/kanmin/chusho.html

● 外務省は非常勤、期間業務職員を募集しています(外交史料館:史料補修員、経済協力専門員ミレニアム開発目標、海外広報事業管理専門員、東南アジア対外関係調査研究専門員)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/kikan/index.html

● 外務省は任期付外務省職員の臨時募集を行っています(人権人道分野、開発分野、欧州関連業務分野、WTO紛争処理分野、在イラク大使館)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/ninki/index.html

● 国際通貨基金(IMF)は、日本の年次健全性審査の中で、日本経済について「2011年3月の東日本大震災の後着実に回復しているものの、欧州の債務危機が外需を抑制するとともに企業マインドを押し下げる可能性が高い」との見方を示しています。
http://www.imf.org/external/np/sec/pr/2012/pr12217.htm

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– バイ・ドナー関連 –
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● DFIDが、2011-12年度の年次報告を発表しました。
http://www.dfid.gov.uk/About-us/How-we-measure-progress/Annual-report/

● 英国を訪問したアウンサンスーチー氏が、外国人女性として初めて英国議会両院で演説し、ミャンマーの民主化への支援を訴えました。
http://www.parliament.uk/business/news/2012/may/aung-san-suu-kyi-visit/

● 英国内閣府は、行動科学からランダム化実験デザイン(RCT)を用いて政策の分析・改善を模索した例をまとめた冊子、「Test, Learn, Adapt: Developing Public Policy with Randomised Controlled Trials」を発行しました。
http://www.cabinetoffice.gov.uk/resource-library/test-learn-adapt-developing-public-policy-randomised-controlled-trials

● 米国国際開発庁(USAID)は、イエメンへ5200万ドル追加支援することを決定しました。
http://www.usaid.gov/news-information/press-releases

● 米国GAOは、政府業績評価法(GPRA )に基づいた評価報告書を米国議会の意思決定に反映させるためのガイドを発表しました。
http://www.gao.gov/products/GAO-12-621SP?source=ra

● AFDが、アフリカの農業と土地収奪(Land Grab)についてのイベントを開催しました。
http://www.afd.fr/home/presse-afd/evenements/conferences?actuCtnId=80975

● ポストMDGの枠組みについて、欧州委員会がパブリックコメントを実施中です。
http://ec.europa.eu/europeaid/how/public-consultations/towards_post-2015-development-framework_en.htm

● カナダ国際開発庁(CIDA)は、カナダ赤十字と新たに戦略的パートナーシップを結び、人道援助分野での支援を効果的・効率的に進めていくことを発表しました。
http://www.acdi-cida.gc.ca/acdi-cida/ACDI-CIDA.nsf/eng/HEL-622161618-RS9

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– 国際機関関連 –
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● ブラジルで開かれていた国連持続可能な開発会議(リオ+20)は、経済成長と環境保全を両立させる「グリーン経済」を提唱した成果文書を採択し閉幕しました。
http://www.uncsd2012.org/thefuturewewant.html

● 国連持続可能な開発会議(リオ+20)において、アフリカ開発銀行、アジア開発銀行、欧州復興開発銀行、欧州投資銀行、世界銀行、米州開発銀行は、持続可能な開発への支援を拡大する旨の共同声明を発表しました。
http://beta.adb.org/news/development-banks-unite-support-sustainable-development

● 国連アフリカ経済委員会(ECA)とアフリカ連合(AU)は「Economic Report on Africa 2012(アフリカ経済報告2012)」を発表し、アフリカ諸国は持続可能な成長、雇用創出、脆弱性の緩和に向けて、構造的な変容が必要である旨を指摘しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=42220&Cr=africa&Cr1=economic+growth

● アフリカ開発銀行が、評価と開発について知識共有を目的とした刊行物の発行を始めました。
AfDB launches quarterly knowledge publication on evaluation and development work
http://www.afdb.org/en/news-and-events/article/afdb-launches-quarterly-knowledge-publication-on-evaluation-and-development-work-9368/
http://www.afdb.org/fileadmin/uploads/afdb/Documents/Evaluation-Reports/eVALUation%20matters_English_web.pdf

● 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、20日の世界難民デーに合わせ「Global Trends 2011」を発行し、昨年一年間であらたに80万人が紛争などを逃れて祖国を流出し、難民となったことを報告しました。
http://www.unhcr.org/4fe1ad369.html

● 国連シリア監視団(UNSMIS)は、シリアにおける暴力の激化により、同監視団の任務遂行に困難が生じていると懸念しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=42237&Cr=Syria&Cr1=

● エジプト新大統領にイスラム原理主義系のモルシ自由公正党党首が決定しましました。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2403E_U2A620C1MM8000/

● 安保理議長は報道声明を発し、コンゴ民主共和国東部地域において、政府軍と離脱兵による戦闘激化による治安および人道状況の悪化に深い懸念を示し、武装勢力により女性や子どもたちが殺害されている事態を非難しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=42250&Cr=democratic&Cr1=congo

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– シンクタンク・NGO関連 –
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● ODIより、ポストMDGにおけるビジネスの役割についての報告書が発表されています。
“Post-2015 Millennium Development Goals: What role for business?”
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6645&title=post-2015-millennium-development-goals-role-business

● 同じくODIより、援助効果とドナーの評価についての報告が発表されています。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6617&title=european-institutions-aid-donor-quality

● 米国シンクタンク、Center for Global Development (CGD)のブログに、記事The Good, the Bad, and the Ugly of Congressional Bipartisanship for Developing Countriesが掲載されています。
http://blogs.cgdev.org/globaldevelopment/2012/06/the-good-the-bad-and-the-ugly-of-congressional-bipartisanship-for-developing-countries.php

● 同じくCGDのブログに、「IMF to the Rescue on Climate and Sustainable Development? ― David Roodman and Michele de Neversが掲載されています。
http://blogs.cgdev.org/global_prosperity_wonkcast/2012/06/18/imf-to-the-rescue-on-climate-and-sustainable-development/

● CGDブログに、IMF専務理事が経済、環境、社会危機の相関関係について警鐘を鳴らしたことについてコメントしています。
IMF Chief Warns of Triple Crisis―Economic, Environment, Social―Details IMF Actions to Help on Climate
http://blogs.cgdev.org/globaldevelopment/2012/06/imf-chief-warns-of-triple-crisis-economic-environment-social-details-imf-actions-to-help-on-climate.php

● CGDブログに、開発債の可能性について述べています。
What If You Could Invest in Development?
http://blogs.cgdev.org/globaldevelopment/2012/06/what-if-you-could-invest-in-development.php

● 英王立国際問題研究所(チャタムハウス)が、ソマリアの今後についてのレポートを発表しました。ソマリアでは、暫定政府が昨年9月に決定したソマリア移行終了ロードマップを8月20日に完了する予定です。
http://www.chathamhouse.org/publications/papers/view/184165

● 英サセックス大学IDSより、イノベーションとサステナビリティについてのレポートが発表されました。
http://steps-centre.org/publication/transforming-innovation-for-sustainability/

● 同じく英サセックス大学IDSが、気候変動と開発における最新の議論を紹介するガイドシリーズを発表しました。
New series of introductory guides on emerging issues in climate change and development
http://www.ids.ac.uk/news/new-series-of-introductory-guides-on-emerging-issues-in-climate-change-and-development

●英サセックス大学IDSで、ジンバブエのムガベ政権の軌跡をまとめたドキュメンタリー映画「Robert Mugabe… What Happened?」の上映・討論会が開かれました。そこでは、ムガベ大統領のジンバブエ独立と独裁政権という歴史を描いた映画に対する評価を述べる一方、映画で取り上げられなかった点(英国のジンバブエ独立に対する貢献、土地改革失敗の背景、同国の政治史)を指摘しています。
http://www.ids.ac.uk/news/robert-mugabe-what-happened?sc=herotitle

● Oxfam internationalが、武器貿易における不十分な規制監督がどのように開発を阻害するかについてまとめました。
Armed Robbery: How the poorly regulated arms trade is paralysing development
http://policy-practice.oxfam.org.uk/publications/armed-robbery-how-the-poorly-regulated-arms-trade-is-paralysing-development-228556

● 7月3日(火)、東京にて国際開発学会・社会連携委員会主催、国際協力NGOセンター(JANIC)共済で「途上国における社会的課題解決型ビジネスの可能性と課題」意見交換会〜オリセットネットを事例として〜が開催されます。
http://www.janic.org/event/73.php

● 7月30日(月)、東京にてIMF・世界銀行年次総会CSO連絡会主催による連続セミナー「IMF・世界銀行の最新動向とCSOの活動」第2回:IMF・世界銀行を見る市民の視点が開催されます。
http://www.janic.org/event/2imf730.php

● 7月6日(金)、OISCAがミャンマーセミナー「激変するミャンマー 政治・社会・産業・人々の実像」を開催します。
http://www.oisca.org/news/?p=3989

● ワールドビジョンが、2012年6月21日(木)〜9月20日(木)の間、「命の木プロジェクト -世界の子どもたちに、まず5才までの命を。-」を実施しています。
http://www.worldvision.jp/involve/inochinoki/

● 日本ユニセフ協会から、「第12回国際協力講座の案内が出ています。申し込み期間は2012年6月25日(月)〜2012年9月3日(月)です。
http://www.unicef.or.jp/inter/inter_kouza.html

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【2】東京発〜世界銀行からのお知らせ

(1) セミナー・イベントのご案内
(2) 最近の活動から 
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(1) セミナー・イベントのご案内

■ 速報 リオ+20 〜The Future We Want〜
地球サミット2012Japan、世界銀行東京事務所、環境パートナーシップ会議、CEPAジャパン 共催コーヒーアワー

日時:  2012年6月28日(木) 午後6時30分から午後8時
場所:  世界銀行情報センター(PIC東京) 
http://www.worldbank.org/ptokyo
内容:  ブラジルのリオデジャネイロで開催された
リオ+20では何が議論され、どのようなことが
決まったか?日本の私たちにとってどんな意味を
持つのか? リオ+20に参加したスピーカーの
それぞれの視点から報告を伺います。
言語: 日本語
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/LjPVaX

■ 人と人をつなぐ「ふれあい囲碁」−開発の視点で見てみよう−
世界銀行情報センター(PIC東京)、障害分野NGO連絡会(JANNET)、日本財団 共催コーヒーアワー「障害と開発」シリーズ 第36回

日時:  2012年6月29日(金) 午後6時30分から午後8時
場所:  世界銀行情報センター(PIC東京) 
http://www.worldbank.org/ptokyo
内容:  全国の小中学校および海外30カ国を訪問し、
人と人をつなぐコミュニケーションツールとして
囲碁を生かしているプロ棋士の安田泰敏9
段をお招きし、ふれあい囲碁のもつ不思議
な力をご紹介します。
言語:  日本語、日本手話
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/KFUjOR

■ 「日本発の適正技術で世界を変える」 〜2012年度See-D Contest 開催告知〜
See-D、世界銀行情報センター(PIC東京)共催コーヒーアワー

日時:  2012年7月4日(水) 午後6時30分から午後8時
場所:  世界銀行情報センター(PIC東京) http://www.worldbank.org/ptokyo
内容:  任意団体Seee-Dが推奨する「人間中心のデザイン思考」や
「適正技術」とは何かを始め、活動内容や参加者による
取り組みの近況をご紹介します。
また7月に開始予定の2012年度
See-D Contestについて概要説明を行います。
言語:  日本語
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/M3IYKO

■ 激変するミャンマー 政治・社会・産業・人々の実像」
 〜ミャンマーで仕事をする ミャンマーの人々と働くとは〜
公益財団法人オイスカ、世界銀行情報センター(PIC東京) 共催コーヒーアワー

日時:  2012年7月6日(金) 午後6時30分から午後8時
場所:  世界銀行情報センター(PIC東京) http://www.worldbank.org/ptokyo
内容:  ミャンマーについての理解を深めるため、
公益財団法人オイスカとともに、
今後のミャンマー社会と日本との関係について考察します。
言語:  日本語
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/LAyXXi

■ 世界銀行パブリック・セミナー
「日本社会開発基金(JSDF)グッド・プラクティス・シリーズ第2回:フィリピンにおける持続可能な都市パートナーシップ」

日時:  2012年7月10日(火) 午後4時から午後5時30分
場所:  世界銀行東京開発ラーニングセンター 
http://go.worldbank.org/6V3IDW6BV0
内容:  シビルソサエティ、現地政府、コミュニティが
共同で取り組むスラム改善プロジェクト
について、実施に携わるステークホルダーが
世銀マニラ事務所から紹介します。
言語:  英語、日本語(同時通訳付)
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/LFCTms

(2) 最近の活動から

■ マイクロファイナンス・トレーナー・コース8
(MFTOT 8) が終了し、新たに30カ国からなる
199人がマイクロファイナンス・トレーナーとして
認定されました。

詳細: http://bit.ly/MDVBZA

(世界銀行東京事務所: 開裕香子)

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【3】GRIPS開発フォーラム:

「中小企業の海外展開」勉強会開催のお知らせ
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GRIPS開発フォーラムでは、産官学やNPO などのマルチステークホルダーによる相互学習、知的ネットワーク構築の場を提供する「開発とビジネス」をテーマとした勉強会を開催しており、この度、第3回「中小企業の海外展開」勉強会を開催いたします。勉強会の内容、申込み方法等は下記をご参照ください。

なお、過去に開催した「中小企業の海外展開勉強会」の詳細は下記のサイトからご覧いただけます。

http://www.grips.ac.jp/forum/newpage2008/SME.htm

■日時: 2012年7月12日(木)18時半〜 (2時間程度)

■スピーカー:
・森純一氏(JICAハノイ工業大学技能育成支援プロジェクト専門家)
 ――「ベトナム産業人材の現状と課題、日系企業とのマッチング可能性」
・宮本幹氏(JICA中小企業支援機能強化プロジェクト・チーフリーダー)
 ――「ベトナム裾野産業の現状と課題、日系中小企業との連携可能性」

概要:

日本の中小企業のものづくりはアジアに展開しつつあり、政府はそれを支援するためのオールジャパン体制を構築しつつあります。こうした動きをふまえ、今年度GRIPS開発フォーラムでは、関係者とインタラクティブで実践的な勉強会を企画していきます。これはまた、国際協力においては、途上国の課題と国内の課題をつなぐ「内外一元化」をめざす取組みでもあります。

今回は、ベトナムの現場の第一線で裾野産業育成、産業人材育成、現地日系企業とのマッチング等も視野に取組んでおられる日本人専門家2名をお招きして、皆様と現場情報を共有し、意見交換する場を作りたく企画いたしました。

ベトナムは日系中小企業が進出先候補として強い関心を示している国のひとつですが、同国政府は裾野産業育成に力を入れるため日系中小企業誘致を積極的に進めています。また、それを後押しする国際協力機構(JICA)は現場でさまざまな事業を展開しています。したがって、中小企業の海外展開支援を考える際に、既に行われている現場の取組みを理解したうえで、どのような連携や新たな施策が必要かを考えることが重要になります。

こうした問題意識のもと、今回はJICA技術協力プロジェクト「中小企業支援機能強化プロジェクト」チーフリーダーの宮本幹氏(中小機構より派遣)、および「ハノイ工科大学技能育成支援プロジェクト」専門家の森純一氏のお二人をお招きし、ベトナム裾野産業や産業人材育成の現状と課題や現地日系企業のマッチングの可能性等についてお話いただきます。

皆様のご参加のもと、活発な意見交換ができればと願っています。

■会場:

政策研究大学院大学(GRIPS)1階 会議室1A&B

〒106-8677 東京都港区六本木7-22-1
a. 都営大江戸線 六本木駅 徒歩5分
b. 東京メトロ日比谷線 六本木駅 徒歩10分
c. 東京メトロ千代田線 乃木坂駅 徒歩6分

http://www.grips.ac.jp/jp/about/access/

■お申し込み方法:
御出席いただける方は、お名前、ご所属先、ご連絡先(メールアドレス)を明記の上、
7月9日(月)までに、GRIPS開発フォーラム・津崎(t-tsuzaki@grips.ac.jp) までご連絡ください。
(車でお越しの際は、本学の駐車場の関係上、車種、ナンバー及びお車の色を事前にご連絡ください)

宜しくお願いいたします。

GRIPS開発フォーラム 津崎 たから
http://www.grips.ac.jp/forum/index.htm

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【4】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「次世代のワシントンDC開発フォーラムに向けて」
    執筆:大森功一 (世界銀行南アジア地域担当副総裁特別補佐官)
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副総裁の補佐官の業務というのは、日程調整、出張やスピーチの準備、資料を集めたり、要するに副総裁の仕事が円滑に進むためのサポートであれば何でもします。2年半前までの東京事務所の頃と違って、開発に携わる様々な立場の関係者といろいろなやりとりを重ねつつ、多様なパートナーシップ強化を進めるような業務は、実は、あまりありません。

そういうなかで、このところワシントンでの活動が充実してきたワシントンDC開発フォーラムは、私にとって重要な機会のひとつです。これまでの日中にBBLに加え、昨年新たにスタートしたワークショップは、ワシントン在住の若手の皆さんが中心となって積極的に開催しています。ワシントンDCに本部をもつ世界銀行やIMF、米州開発銀行など開発金融機関に所属する若手有志の皆さん、ワシントンで学ぶ大学院生や学生の皆さんなどによる活発な議論とネットワーキングの場として、ワシントンにおける主要な活動のひとつになりつつあります。

90年代の前半、私がワシントンの大学院で学んでいた頃、開発に様々な立場から携わる人たちとのネットワークを広げ、知識や経験を吸収することができるこのような場があったらよかったと率直に思います。すでに始まっているUストリームでの生中継、それとともにツイッターで各地から集まってくるコメント・質問提出などは、当時では考えられない方法です。こうした取り組みを今後、持続的に進めていくにはどのような体制が必要なのか、どうすればこれからワシントンに移ってくる皆さんにとってさらに魅力的な場にできるか。これらについては、今こうした活動に参加してくださっている皆さんが活動を展開していくうちに、おのずと道筋が見えてくるものと期待しています。

(大森功一 世界銀行南アジア地域担当副総裁特別補佐官)

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  DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
       「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムBBL関連情報 (案内・レジュメ・
議事録)をはじめとする活動情報に加 え、グローバルな開発戦略と日本の
関わりに関する主要な情 報を、「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
(dev-info)」として、電子メールにて2週間に1回を目途 に送付しています
(メルマガと同じです)。バックナンバー はこちらです。
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また、本フォーラムでは、毎回のBBLについての意見交換の 他、より広くグロー
バルな開発戦略と日本の関わりに関する 意見交換や情報交換を行うために、
「ワシントンDC開発フォーラム・メーリングリスト(devforum)」を運営しています。
相互の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確保する ため、本メー
リングリスト参加者は氏名・所属を明らかにするとともに、発言者の了承がない
限りメディア等での引用が されないようご配慮いただきます。本メーリングリストへ
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編集担当:小林隼人/荘所真理/春木由美/杉原ひろみ
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