2012年10月30日号(ODA評価年次報告書、 Doing Business 、 Commitment to Development Index、他)

  2012年10月30日発行        

                http://www.devforum.jp/
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    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス

          −(dev-info)−

    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】  開発フォーラム新着情報チェック: 

「ODA評価年次報告書 2012」
「Doing Business 2013」 
「ポスト2015年開発アジェンダに関するハイレベル・パネル会合 in ロンドン」
「2012 Commitment to Development Index」

   他

【2】 国際開発高等教育機構(FASID)最新情報:
FASID開発と企業セミナー「パートナーシップで取り組むBOPビジネス」参加者募集のお知らせ

【3】 GRIPS開発フォーラム:
   インド・モーリシャス出張報告

【4】 東京発〜世界銀行からのお知らせ:

【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「自転車で福島・制限区域へ」
執筆: 松原 勝也(メリーランド大MBA卒、現経営コンサルタント/東京在住) 

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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください

┏━━━━━━━━━━━┓
– 日本関連 –
┗━━━━━━━━━━━┛

● ODA評価年次報告書 2012が公開されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/hyoka12/index.html

● 日本NGO連携無償資金協力平成24年度 地域・国名別情報が公開されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/ngo_m24_ck.html

● 日本・パナマ首脳および外相会談が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_noda/1210_panama.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/24/10/1022_09.html

● JICAが行う海外投融資業務は、10月16日パッケージ型インフラ海外展開関係大臣会合にて本格再開が決定されました。
http://www.jica.go.jp/press/2012/20121017_01.html

● 平成24年度外務省在外公館専門調査員を募集しています(11月26日締切)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/senmon/index.html

● 外務省任期付職員(在イラク大使館、中東の軍事・安全保障に関する情勢分析、諸外国との査証に関する政策の企画立案・運用等にかかる業務、EU関連分野)を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/ninki/index.html

● 外務省非常勤職員(外交史料館、経済調査員)、国際情報統括官組織専門分析員(アジア大洋州地域(特に南アジア地域)のテロ情勢、南西アジアの地域情勢)を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/kikan/index.html

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 - バイ・ドナー関連 –
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● 10月16日は世界食糧デーでした。米国政府の世界規模の飢えと食糧安全保障イニシアチブである「Feed the Future」は、米国NGO連合体「インターアクション」(InterAction)が、今後三年間で、10億ドル以上の民間・NGO資金を導入して世界規模の食糧安全保障と栄養の改善を行うことを発表しました。
http://www.feedthefuture.gov/article/world-food-day-call-action-end-global-hunger
http://blogs.state.gov/index.php/site/entry/clinton_civil_society_end_global_hunger

● USAIDのラジブ・シャー長官は、ニューヨークで開かれているBusiness for Social Responsibility’s (BSR) Conference 2012に出席し、Global Development Alliances
(GDA)を強調し、世界規模の人的・経済開発を加速させるために、どのようにUSAIDが民間セクターと協働しているか説明しました。
http://usaid.gov/news-information/press-releases/usaid-administrator-rajiv-shah-travels-new-york-city-address

● EU市民を対象に行われた調査で、61%が援助の増額に賛成であるという結果が出ました。一方で、55%が新興国は援助の対象から外すべきであると回答しています。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-12-1102_en.htm

● AFDとIFCは、民間セクターと開発についてのカンファレンスを開催しました。
http://www.afd.fr/webdav/site/afd/shared/PRESSE/ID4D/PROGRAMME-25-OCT-SECTEUR-PRIVE-AFD.pdf
http://www1.ifc.org/wps/wcm/connect/region__ext_content/regions/western+europe/news/le+secteur+prive+developpe-t-il+le+sud

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  – 国際機関関連 –
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● 欧州復興開発銀行(EBRD)リクルートミッションが来日します。
http://www.mof.go.jp/international_policy/mdbs/ebrd/ebrd20121023.htm

● 生物多様性条約第11回締約国会議(COP11)が、10月8〜19日の期間、インドのハイデラバードで開催されました。
http://www.jica.go.jp/press/2012/20121022_01.html

● 世界銀行IFC(国際金融公社)から「Doing Business 2013: Smarter Regulations for Small and Medium-Size Enterprises」が出版されました。
http://www.worldbank.org/en/news/2012/10/22/world-bank-ifc-report-finds-developing-countries-made-significant-progress-improving-business-regulations

● OECDヤングプロフェッショナルプログラム2013の募集が始まりました(11月25日締切)。
http://www.oecd.org/careers/oecdyoungprofessionalsprogramme.htm

● アジア開発銀行(ADB)は、ミャンマーの持続的成長のための交通セクターリフォームに関する報告書「Myanmar: Transport
Sector Initial Assessment」を発表しました。
http://www.adb.org/news/transport-reforms-can-pave-way-myanmars-sustainable-growth

● 10月24日は国連デーでした。潘基文事務総長はメッセージを発し、国際社会および個人に対し、より良い世界を築くため努力し、その努力において協力する重要性を強調しました。http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=43382&Cr=UN+Day&Cr1=

● 10月31日、11月1日、ポスト2015年開発アジェンダに関するハイレベル・パネルの会合がロンドンで開催されます。
http://www.worldwewant2015.org/Post2015HLP

● 国連中央緊急対応基金(CERF)は、ニュースリリースを発し、パキスタンで洪水で被害を受けた100万を超える人々に対し、およそ1000万ドルを提供するとの旨を明らかにしました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=43360&Cr=pakistan&Cr1=

● スーダン政府と反政府勢力JEMは、ドーハ和平文書に基づき、紛争の包括的解決を達成すべく、和平プロセス、即時停戦、交渉再開へのコミットメントを確認する宣言に署名しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=43353&Cr=darfur&Cr1=

● 国連総会は安保理非常任理事国の改選(秘密投票)を行い、コロンビア、ドイツ、インド、ポルトガル、南アフリカに代わって来年1月から2年間の任期を務める5か国として、アルゼンチン、オーストラリア、ルクセンブルク、韓国、ルワンダを選出しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=43320&Cr=Security+Council&Cr1=

● 米州開発銀行(IDB)では、10月25、26日、第12回市民社会会議がエルサルバドルで開催されました。会議では、IDB職員や学術関係者、組織のリーダーなどが集まり、市民社会の強化や気候変動、市民の安全等に関連する経験や成功事例の交換を行いました。
http://events.iadb.org/calendar/eventDetail.aspx?lang=en&id=3493&

● アフリカ開発銀行は10月16日、韓国アフリカ経済協力(KOAFEC)信託基金の補正技術協力協定に署名しました。韓国政府は、2013、14年に1500万米ドルをKOAFEC信託基金に供与し、地域加盟国のプロジェクトや活動を支援します。
http://www.afdb.org/en/news-and-events/article/korean-government-and-afdb-sign-amended-cooperation-agreement-for-koafec-trust-fund-9869/

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– シンクタンク・NGO関連 –
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● 国際赤十字・赤新月社連盟は、2012年World Disasters Reportを発表しました。
http://www.ifrc.org/PageFiles/99703/1216800-WDR%202012-EN-LR.pdf

● CGDは援助を提供する国をランク付けする2012 Commitment to Development Indexを発表しました。
http://www.cgdev.org/section/initiatives/_active/cdi/

● Oxfamの系統立てた評価報告に対して、DFIDの評価専門家が論評しています。
http://www.oxfamblogs.org/fp2p/?p=12254

● 災害リスク削減のために採択された国連防災会議の「兵庫行動枠組み」にかかる援助について、Global Humanitarian
Assistanceが実際の援助予算配分などから分析しています。
http://www.globalhumanitarianassistance.org/report/aid-investments-in-disaster-risk-reduction-rhetoric-to-action

● ODIは、アフリカのガバナンスについての報告書を発表しました。
http://www.odi.org.uk/publications/6869-africa-power-politics-governance-africa-development-collective-action
http://www.institutions-africa.org/filestream/20121024-appp-synthesis-report-development-as-a-collective-action-problem

● 11月4日、効率と透明性をテーマに、市民社会フォーラムがイスタンブールで開催されます。イベントはウェブ中継されます。
https://climateinvestmentfunds.org/cif/content/cif-2012-civil-society-forum

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【2】 国際開発高等教育機構(FASID)最新情報:
FASID開発と企業セミナー「パートナーシップで取り組むBOPビジネス」参加者募集のお知らせ
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FASID平成24年度開発と企業セミナー
「パートナーシップで取り組むBOPビジネス」

「公共の担い手」が、国家だけでなく、市民社会と企業とを加えた3者となる中、
国際開発においても、開発援助を補完するビジネスの役割が注目されています。
一方、産業界でも、従来ビジネスの対象として注目されてこなかった発展途上国
の低所得者層(以下BOP: Base of the Economic Pyramid)が、
近年、顧客・ビジネスパートナーとして注目されています。
しかしながら、国際開発とビジネスでは、両者のパートナーシップ・協働領域を
依然として疑問視する声も少なくありません。
 そのような中、BOPビジネスの「可能性」そして「限界」を理解した上で、
多様なアクターとパートナーシップを組んでBOPビジネスを実践できる人材の
育成を目的とした、少人数・参加型のセミナーを実施します。
 皆様からのご応募をお待ちしております。

1. 開催日:
2012年12月3日(月), 11日(火), 19日(水)の3日間

2. 対象者:
・BOPビジネスによる開発課題の解決に関心があるNGO/NPO、開発コンサルタント
・BOP層でのビジネスに関心がある企業(中小企業の方のご参加を歓迎致します)
30名程度

3. 実施場所: 当財団セミナールーム

5. プログラム・講師、応募方法等詳細:
下記のWebページから詳細をご参照下さい。
http://www.fasid.or.jp/training/2_index_detail.shtml

6. 応募締切: 11月16日(金)正午

7. お問い合わせ先:
一般財団法人 国際開発機構(FASID) 事業部 藤田
Email: kaihatsu-kigyo2012@fasid.or.jp
TEL: 03-6809-1996 / FAX: 03-6809-1387

(FASID 服部 洋子)

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【3】 GRIPS開発フォーラム:
   インド・モーリシャス出張報告
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インド・モーリシャス出張報告

(2012年10月)GRIPS開発フォーラムの大野健一、大野泉、飯塚美恵子
(インドのみ)、上江洲佐代子(モーリシャスのみ)は、JICA調査の一環で、
2012年9月24日〜28日までインド、10月1日〜4日までモーリシャスを
訪問しました。インドでは、競争力向上の一環として官民による取組みが
進む製造業戦略や、多様な国民を束ねるための参加型の計画策定の
重要性を、モーリシャスでは、アフリカの奇跡とも称される、東アジアの
経験に倣った政府によるダイナミックな産業政策(特に輸出加工区)の
経験と、成熟した官民対話より多くを学びました。ぜひご一読ください

インド出張報告書
http://www.grips.ac.jp/forum/af-growth/support_ethiopia/document/2012.09_IND
_MAU/india_201209.pdf

モーリシャス出張報告書
http://www.grips.ac.jp/forum/af-growth/support_ethiopia/document/2012.09_IND
_MAU/mauritius_WEB_201210.pdf

(GRIPS開発フォーラム 飯塚美恵子)
http://www.grips.ac.jp/forum/

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【4】 東京発〜世界銀行からのお知らせ:
セミナー・イベントのご案内
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■ キャリアシリーズ第49回「世界銀行で働く〜鎌田卓也・世界銀行ヨーロッパ・中央アジア総局ウズベキスタンカントリーマネージャー〜」
世界銀行情報センター(PIC東京) コーヒーアワー 

日時:  2012年11月1日(木) 午後6時30分から午後8時
場所: 世界銀行情報センター(PIC東京) 
内容: 鎌田卓也・ウズベキスタンカントリーマネージャーから、
同国での世銀の優先課題、カントリーマネージャー
としての役割や仕事内容、世銀入行までの
キャリアパスをご紹介します。
言語:  日本語
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/PekBic

(世界銀行東京事務所: 開裕香子)

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【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「自転車で福島・制限区域へ」
執筆: 松原 勝也(メリーランド大MBA卒、現経営コンサルタント/東京在住) 
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新聞やニュースを通して色々と情報が入ってきますが、実際にどういう状況なのかこの
眼で見たいという思いから、8月に休みをとって福島まで自転車で行ってきました。
制限区域まで自転車で行き、除染作業の様子や原発の処理作業の支援センター
になっているJ-villageや、人だけが急に消えた町を見てきました。地元の住民からは、
震災バブルの話や、その結果治安が悪化したという話等を伺いました。さらに、
放射能の影響で復旧作業が遅れていること、震災から一年が経ち、これ以上どう
頑張り続ければいいのか不安を抱いているという話を聞き、やるせない気持ちにもなりました。

また東海村に行き、原発関連施設も訪問しました。科学には素晴らしい可能性があり、
今回の事故でその可能性を閉ざしていいのか。原子力の可能性を信じ情熱を持って
頑張っている人もいる。それを否定する事はどうなのだろうかと考えたりもしました。

福島に実際に行った事で、より広く、深く現状を見聞きし、様々な視点から考える
ことができた気がします。では、自分には何が出来るのだろうか。自分なりに考えて
出した結論は、被災地に行き、子供達との交流を通して、自分の海外での経験
(大使館での勤務経験、MBA取得のためアメリカの大学院に留学した経験)、
困難を乗り越えた経験等を伝えるという事です。被災地の子供達の中には、夢を
見失いかけている子供もいると思います。子供達には、色々と考え、悩みながらも
困難を克服し成長して欲しい。目の前にいる子供達の未来を、ひいては日本の
未来を少しいい方向に持って行く助けになりたいと感じました。

松原 勝也(メリーランド大MBA卒、現経営コンサルタント/東京在住)

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  DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
       「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムBBL関連情報 (案内・レジュメ・
議事録)をはじめとする活動情報に加 え、グローバルな開発戦略と日本の
関わりに関する主要な情 報を、「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
(dev-info)」として、電子メールにて2週間に1回を目途 に送付しています
(メルマガと同じです)。バックナンバー はこちらです。
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また、本フォーラムでは、毎回のBBLについての意見交換の 他、より広くグロー
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「ワシントンDC開発フォ ーラム・メーリングリスト(devforum)」を運営しています。
相互の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確保する ため、本メー
リングリスト参加者は氏名・所属を明らかにす るとともに、発言者の了承がない
限りメディア等での引用が されないようご配慮いただきます。本メーリングリストへ
の 参加をご希望の方は、次のウェブサイトに掲載している 「devforum参加者の
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編集担当:小林隼人/荘所真理/杉原ひろみ/春木由美
発行:ワシントンDC開発フォーラム

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