第1回(2010/10/18):Innovation x Entrepreneurship x Development

DC開発フォーラムの新企画であるワークショップの第1回 が、10月18日月曜日に世界銀行の会議室にて行われました。
当日は、国際機関、大学院を中心に35人の方に参加していただきました。

スピーカーは、世銀にヤングプロフェッショナル(YP)として入行されたばかりの金平さん。世銀の前はマッキンゼーで民間セクターを担当されていたので、「開発に関しては新参者、Attackerです」と自己紹介されたのが印象的でした。

プレゼンテーションのテーマは、 Innovation x Entrepreneurship x Development。
1.歴史、2.現在の立ち位置、3.我々に何ができるのか、の3部構成でプレゼンは進みます。

歴史観においては、グローバリゼーションによって国内政策と対外政策の垣根がなくなり、市場では企業活動と市民活動が相互に影響し合うようになったこと。それに伴い開発は開発課題だけでは捉えきれない複雑な問題となり、それをLorence Summersの言葉「I am so sorry. Our parents created huge problems without recognizing it」が象徴します。

日本の現状はというと、日本製電子機器の 世界シェアは激減し、ものづくり大国の地位は過去10年で凋落しました。日本が自信を持つ環境技術も、安心を許す状況ではありません。
そんな中、バングラデシュの灌漑設備に日本の電気自動車で使われる電池を再利用できるかもしれないというケーススタディが紹介され、その可能性について議論が白熱しました。

最後に我々の世代の生き方として、キャリアの複線化の提案がありました。本業の仕事で得た知見を生かし、個人の時間に副業やボランティアの形で社会事業に貢献する、「Social Intrapreneurship」という生き方を、金平さん自身がソケットという社会企業を起こして実践しています。
http://www.soket.me
(ソケット:志を持つプロフェッショナルが勤務先の境界を越えて世界の課題解決と日本の閉塞感の打破に取り組むイノベーションプラットフォーム)

懇親会はThai Kingdomで行われ、30名の方にご参加いただきました。各テーブルごとに話に花が咲いたようで何よりです。今後は立食形式も検討します。

次回の詳細が決まり次第ご連絡しますので、多くの皆様の参加をお待ちしています!
テーマなどについてご要望があれば、以下のリンクからご意見をお寄せください。
https://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dHVzbGYwX0JETk5rVk8xNURVX3BkWFE6MQ