【dev-info】2018年4月24日号(「第97回世銀・IMF合同開発委員会がワシントンDCで開催 」「国際開発協会が資本市場で初のベンチマーク債を発行」「2018年度国連JPO派遣候補者 選考試験の募集要項公開」他​)

2018年4月24日発行

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    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス

 

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    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。

 

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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック 

    「第97回世銀・IMF合同開発委員会がワシントンDCで開催」

   「国際開発協会が資本市場で初のベンチマーク債を発行」

   「2018年度国連JPO派遣候補者選考試験の募集要項公開」他

 

【2】東京発~世界銀行からのお知らせ

世界銀行 日本人職員(日本政府が支援するJPOとミッドキャリア)の募集:5月1日(火)エントリー締切

 

【3】ワシントンDC開発フォーラム:

[1] 第50回ワークショップのご案内:5月10日(木)「カーボン・プライシングをめぐるマクロのトレンドとミクロの政治」

[2] 上智大学国際協力人材育成センター客員所員/元世界銀行主席都市専門官鈴木博明氏「世界銀行ダイアリー:グロ-バルキャリアのすすめ」出版

 

【4】ワシントンDC開発フォーラム便り

タイトル:「ワシントンで出合った知日派のお宅」

杉原ひろみ(ワシントンDC在住)

 

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【1】 開発フォーラム新着情報チェック

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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を

 

|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、

 

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– 日本関連 –

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●外務省は、平成30年度開発協力重点方針を公表しました。重点は以下の3点。①国際社会の平和、安定、繁栄のための環境整備及び、基本的価値の共有、②SDGs達成に向けたグローバルな課題への対処と人間安全保障の推進、③途上国と共に、「質の高い成長」を目指す地域外交、地方創生への貢献。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/files/000356010.pdf

 

●JICAでは事業評価に関する取り組みや事業の評価結果をわかりやすく公表するため、事業評価年次報告書を作成・発行しています。今般、最新版の「事業評価年次報告書2017」をJICAホームページに掲載しました

https://www.jica.go.jp/information/info/2018/20180409_01.html

 

● 第97回世銀・IMF合同開発委員会の日本国ステートメントが公開されています。

https://www.mof.go.jp/international_policy/imf/dc/20180421st.htm

 

●第37回国際通貨金融委員会(IMFC)における日本国ステートメントが公開されています。

https://www.mof.go.jp/international_policy/imf/imfc/imfc_20180421st.htm

 

●国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)との間で、アフガニスタンに対する12億5,000万円を供与額とする無償資金協力「カブール市南東部地区アクセス改善計画」に関する交換公文の署名式が行われました。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005928.html

 

●外務省において、第12回(大臣主催第3回)気候変動に関する有識者会合が開催され、有識者一同が河野大臣に気候変動に関する提言を提出しました。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press11_000063.html

 

●JICAは、2018年度社会人採用の応募を受付中です(6月12日締切)。

https://www.jica.go.jp/information/info/2017/20180301_01.html

 

●JICAは、青年海外協力隊、シニア海外ボランティア春募集の応募を受け付け中です(5月1日)。

https://www.jica.go.jp/volunteer/index.html

 

●外務省非常勤職員(アジア大洋州局地域政策課広報専門員アジア大洋州地域政策分野、経済局国際貿易課知的財産室知的財産調査員、北米局北米第一課北米地域調査員、国際協力局開発協力総括課ODAを活用した官民連携業務(中小企業を含む民間企業支援)、国際協力局開発協力企画室経済協力専門員、戦略的対外発信拠点室広報専門員、経済局欧州連合経済室日EU経済連携協定(EPA)専門員)を募集しています。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/kikan/index.html

 

●開発に関する人材募集情報がPartnerページに掲載されています。

http://partner.jica.go.jp/RecruitSearchForPrsn

 

●5月21日大阪において第76回OSIPP政策フォーラム キャリア・セミナー「国連職員になる方法説明会」が開催されます。

http://www.osipp.osaka-u.ac.jp/ja/event/2018/04/201852118001930-76osipp.html

 

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– バイ・ドナー関連 –

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●USAIDは、コンゴ民主共和国に対して、67百万米ドルの追加人道支援援助(2016年10月より累計277百万米ドル)を発表しました。

https://www.usaid.gov/news-information/press-releases/apr-13-2018-united-states-assisting-venezuelans-in-need

 

●USAID総裁は、ベネズエラ難民支援に16百万米ドルの追加人道支援援助(2017年度累計21百万ドル)を発表しました。

https://www.usaid.gov/news-information/press-releases/apr-13-2018-united-states-assisting-venezuelans-in-need

 

●米国ミレニアム挑戦公社(Millennium Challenge Corporation)は、4月上旬に開催された四半期会議の概要について報告しています。

PR: Press Readout from MCC Board of Directors Meeting on April 3, 2018

 

●カナダ政府は、カメルーン、チャド、ニジェール、ナイジェリアの人道支援に27百万ドルの支援を発表しました。

Canada announces funding for humanitarian assistance in Cameroon, Chad, Niger and Nigeria

 

●英政府は、ルワンダおよびスワジランド政府とマラリアサミットを開催し、またマラリア対策への支援を強化することを発表しました。

https://www.gov.uk/government/news/the-uk-announces-further-support-in-the-fight-against-malaria

https://www.malariasummit.com/

 

●AFDは、2017年の年次報告書を発表しました。

https://www.afd.fr/fr/resultats-annuels-les-engagements-afd-depassent-les-10-milliards-deuros-en-2017

 

●GIZの支援によるインドの太陽光発電の成長の様子が、GIZのウェブサイトで紹介されています。

https://www.giz.de/en/workingwithgiz/35868.html

 

●2017年の欧州連合および加盟国の援助額は、757億ユーロでした。これは、EU全体のGNIの0.5%に相当します。

https://ec.europa.eu/europeaid/news-and-events/eu-remains-worlds-leading-donor-development-assistance-eu757-billion-2017_en

 

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– 国際機関関連 –

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●第97回世銀・IMF合同開発委員会がワシントンDCで開催され、そのコミュニケ(ポイント)が公表されました。

https://www.mof.go.jp/international_policy/imf/dc/20180421c.htm

 

●国際開発協会(IDA:格付けAaa/AAA)は、資本市場で初のベンチマーク債を発行し、世界各国の投資家から総額15億ドルの資金を調達しました。

http://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2018/04/17/ida-launches-inaugural-bond-pioneering-new-model-for-development-finance-first-ida-bond-raises-us-1-5-billion-from-investors-around-the-world

 

●世界銀行は、「グローバル・フィンデックス・データベース2017」報告書の最新版を発表しました。

http://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2018/04/19/financial-inclusion-on-the-rise-but-gaps-remain-global-findex-database-shows

 

●米州開発銀行、アフリカ開発銀行、アジア開発銀行、欧州復興開発銀行は共同で、”The Future of Work: Regional
Perspectives”を出版しました。

https://www.iadb.org/en/news/regional-development-banks-present-study-technologys-impact-jobs

 

●アフリカ開発銀行と、アジアインフラ投資銀行は、持続的な経済開発の分野で協調していく合意書に署名しました。

https://www.afdb.org/en/news-and-events/asian-infrastructure-investment-bank-and-african-development-bank-sign-mou-to-promote-cooperation-18046/

 

●国際開発金融機関(MDBs)は、経済移民や、強制立ち退きの分野で協調支援していくためのプラットフォームを立ち上げました。

https://www.afdb.org/en/news-and-events/mdbs-launch-new-platform-to-coordinate-support-for-economic-migration-and-forced-displacement-18051/

 

●アジア開発銀行は、報告書”Asian Development Outlook (ADO) 2018: How
Technology Affects Jobs”を発表しました。

https://www.adb.org/publications/asian-development-outlook-2018-how-technology-affects-jobs

 

●IMF理事会は加盟国におけるガバナンスや腐敗に関する取り組みを強化する新たな枠組みを承認しました。

http://www.imf.org/external/japanese/np/blog/2018/042218j.pdf

 

●2018年度国連JPO派遣候補者選考試験の募集要項が公開されています(応募締切5月7日)。

http://www.mofa-irc.go.jp./jpo/boshu.html

 

●世界銀行は日本人職員(日本政府が支援するJPOとミッドキャリア)の応募を受け付けています(5月1日エントリー締切)。

http://www.worldbank.org/ja/news/feature/2018/03/14/dfsp2018

 

●FAOとIAEAは、ジカ熱などの感染症対策として、ドローンを活用した繁殖不能な蚊の散布の実験に乗り出しました。

https://news.un.org/en/story/2018/04/1007672

 

●UNICEFとWHOは、地震の被害を受けたパプアニューギニアで衛生環境の悪化により感染症リスクが高まっているとして対策に動いています。

https://news.un.org/en/story/2018/04/1006921

 

●OCHAは、北朝鮮で慢性的な食糧不足が発生しており、1000万人の食糧支援のために1億1100万ドルが必要だと報告しています。

https://news.un.org/en/story/2018/04/1007141

 

●IOMは、紛争の影響が続く南スーダンで予防接種キャンペーンを展開しており、先月だけで6万人以上に接種を行いました。

https://news.un.org/en/story/2018/04/1007181

 

●コンゴ民主共和国に対する支援会議が開催され、5億ドル以上の支援が約束されました。

https://news.un.org/en/story/2018/04/1007251

 

●国連は、世界の投資状況に関するレポートを発表し、短期的な投資が多く持続可能なものとなっていないと報告しています。

https://news.un.org/en/story/2018/04/1007271

 

●国連機関は、ウクライナの34万人の支援のために3800万ドルのアピールを発表しました。

https://news.un.org/en/story/2018/04/1007442

 

●国連は、国内避難民の支援のための3か年計画を発表しました。

https://news.un.org/en/story/2018/04/1007552

 

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– シンクタンク・NGO関連 –

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●ブルッキングス研究所は、エレファントチャート(世界の所得分配変遷)についての考察を発表しました。

What’s happening to the world income distribution? The elephant chart revisited

 

●ブルッキングス研究所は、セミナー”The Venezuelan refugee crisis:
Challenges and solutions”を開催し、ベネズエラ難民危機について議論しました。

The Venezuelan refugee crisis: Challenges and solutions

 

●ウッドロウ・ウィルソン・センターは、”Development Banks and
Sustainable Development in the Tropical Andes”を開催し、国際開発銀行がアンデスのアマゾン地帯で実施するインフラ案件において、いかに持続可能な開発を確保しつつ、環境保護及び社会紛争防止を達成するかに関して議論しました。

https://www.wilsoncenter.org/event/development-banks-and-sustainable-development-the-tropical-andes

 

●Center for Global Development(CGD)は、IMF・世界銀行春季会議に際して、開発に関する多くのセミナーをライブ配信しました。

https://www.cgdev.org/blog/cgd-happenings-imf-world-bank-spring-meetings

 

●Center for Global Development(CGD)は、2017年度年次報告書を公開しています。

https://www.cgdev.org/reader/annual-report-2017?page=0

 

●フリーダムハウスは、旧ソ連関連29カ国の民主主義定着に関する指標Nations in Transit 2018を発表しました。19カ国において民主主義が後退、「定着した民主主義」(7カ国)よりも「定着した権威主義」(8カ国)が上回っており、本指標公開開始23年で最も民主主義が後退したと指摘しています。

https://freedomhouse.org/report/nations-transit/nations-transit-2018

 

●ジェトロ・アジア経済研究所は、研究マネジメント職を募集しています。(募集期間:2018年5月31日(木曜)17時00分)

http://www.ide.go.jp/Japanese/Recruit/management_index.html

 

●Save the Childrenは、ソマリランドで干ばつによって女性が性的暴力にさらされるリスクが高まっていると警告しています。

https://www.savethechildren.net/article/somaliland-s-drought-threatens-progress-protecting-females-sexual-violence

 

●Save the Childrenは、ロヒンギャ難民キャンプに雨季が迫っており、支援を訴えています。

https://www.savethechildren.net/article/first-downpours-2018-hits-rohingya-camps-cox-s-bazar-monsoon-season-nears

 

●Oxfamは、世銀グループが支援する低コスト型の私立学校について、公的な支出によって私的な利益を得ることがないよう警告しています。

https://www.oxfam.org/en/pressroom/pressreleases/2018-04-17/rush-fill-finance-gap-world-bank-must-ensure-private-gain-not

 

●Oxfamは、昨年のODA額が0.6%減少したことに対して警鐘を鳴らしています。

https://www.oxfam.org/en/pressroom/reactions/global-aid-stagnates-time-unprecedented-needs

 

●英王立国際問題研究所(チャタムハウス)は、イエメンの政治情勢について報告書を発表しました。

https://www.chathamhouse.org/publication/yemens-southern-powder-keg

 

●英シンクタンクODIは、2017年の活動報告を発表しました。

https://www.odi.org/annual-review-2017

 

●同じくODIは、ガーナにおけるSDG取り組み状況についての報告書を発表しました。

https://www.odi.org/publications/11093-leaving-no-one-behind-health-and-education-sectors-sdg-stocktake-ghana

 

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【2】東京発~世界銀行からのお知らせ

世界銀行 日本人職員(日本政府が支援するJPOとミッドキャリア)の募集:5月1日(火)エントリー締切

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世界銀行 日本人職員(日本政府が支援するJPOとミッドキャリア)の募集:5月1日(火)エントリー締切

 

JPOとMCのいずれのプログラムも、最初の2年間の勤務期間を日本政府が支援し、その後、勤務評価に基づき1年延長が可能です。またさらにその後、世銀の正規職員となる可能性があります。5~6月に選考委員による面接が行われ、合格者はその後採用ユニットとの面接に進んで頂きます。

 

【募集職種】

 

JPO

国際金融公社(IFC)

■IFCリスク担当ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー <J1>

 

世界銀行

■開発経済総局「ビジネス環境の現状(Doing Business)」ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー <J2>

■交通 ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー <J3>

■貧困グローバル・プラクティス ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー <J4>

■財務局 ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー <J5>

■東アジア・大洋州(EAP)環境・天然資源GP ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー <J6>

■人事総局 報酬担当ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー <J7>

■独立評価グループ(IEG)ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー <J8>

 

ミッドキャリア

■栄養専門官(保健担当) <M1>

■保健プログラム担当官 <M2>

■上級防災・強靭性専門官 <M3>

■上級民間セクター専門官(保健担当) <M4>

■地球環境ファシリティ(GEF)環境専門官 <M5>

■地球環境ファシリティ(GEF)知識・政策担当官 <M6>

 

【お問合せ】

世界銀行DFSP2018採用事務局

E-mail:
t-worldbank2018@mynavi.jp

電話番号:03-5214-2400

受付時間:平日午前10時から午後5時

※土日祝日を除く

 

採用の詳細や日程、応募方法などは下記リンクからご覧ください。

www.worldbank.org/dfsp2018

 

(世界銀行東京事務所 開 裕香子)

 

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【3】ワシントンDC開発フォーラム:

[1] 第50回ワークショップのご案内:5月10日(木)「カーボン・プライシングをめぐるマクロのトレンドとミクロの政治」

[2] 上智大学国際協力人材育成センター客員所員/元世界銀行主席都市専門官鈴木博明氏「世界銀行ダイアリー:グロ-バルキャリアのすすめ」出版

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[1] DC開発フォーラムでは、平日の夜を利用して、途上国の開発に関わる若手を中心にプレゼンと自由な議論を行い、知識を深めるとともに何らかの行動に結び付けていくことを狙いとしたワークショップをワシントンDCで開催しています。 

 

第50回となる今回は、DC開発フォーラムの幹事の一人でもある在米国日本大使館専門調査員の逸見氏から、気候変動対策において一つのトレンドとなっているカーボン・プライシングについて、排出量取引に関する政治学的なケース・スタディを交えつつ紹介いただきます。カーボン・プライシング導入の際に発生する政治の側面について知見を深める機会となりますので、関心のある方は奮ってご参加ください。

 

 

 

【テーマ】

「カーボン・プライシングをめぐるマクロのトレンドとミクロの政治」

 

【スピーカー】

逸見 勉(在米国日本大使館専門調査員(経済担当))

 

詳細、参加方法等は以下のサイトをご覧ください。

[Devforum] DC開発フォーラム第50回ワークショップのご案内:5月10日(木)「カーボン ・プライシングをめぐるマクロのトレンドとミクロの政治」

 

[2] 鈴木博明氏「世界銀行ダイアリー:グロ-バルキャリアのすすめ」出版

 

上智大学国際協力人材育成センター客員所員/元世界銀行主席都市専門官の鈴木氏が「世界銀行ダイアリー」を出版しました。

 

著者は政府開発援助機関、マネージメントコンサルティング企業、世界銀行(世銀)等の開発援助の現場で40年近くグローバルキャリアを積んできた。

 

本書では、世銀の採用インタビュ-、インドのメガプロジェクトをめぐる政府高官やNGOsとの交渉、中国の住民移転に関する世銀の政策決定会議、地球温暖化の解決を目指した持続可能な都市戦略のリサーチ等の現場経験を紹介し、これらの経験に基づき、国際機関で必要とされる専門能力、語学力、精神力、体力等をどのように養っていくかについての、具体的かつ実践的なアドバイスがまとめられています。

 

https://www.amazon.co.jp/gp/product/487539098X/?ie=UTF8&tag=maruzen-22&linkCode=ur2&camp=247&creative=1211

 

DC開発フォーラム・ワークショップ企画担当

 

荘所

 

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【4】ワシントンDC開発フォーラム便り

タイトル:「ワシントンで出合った知日派のお宅」

杉原ひろみ(ワシントンDC在住)

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先日、日系NPO開催の教育セミナーに参加するため、ワシントンDC郊外の高級住宅地まで足を運びました。当日、どんな話が聞けるのかに気を取られ、開催場所について気を留めていませんでした。ただ、普段、生活で行き来する地域とはちょっと異なる地域だと言うことぐらいしか思っていませんでした。

 

ところが、グーグルマップのナビにしたがって車で目的地に着いて驚きました。軽井沢の高級別荘のような佇まいに、本当にここでよいのか、もう一度、開催場所の住所を確認したほどです。広い玄関には、日本風の花瓶に、桜の生花が生けてありました。スリッパが並び、広いリビングを見渡すと、日本文化が随所に織り交ぜられ、家主が日本に対して相当な思い入れがあることが感じられました。そこで初めて、知日派の方の家をお借りしてのセミナーだと知りました。

 

日本の骨董屋で探し出し、アメリカまで持ち帰ったという欄間が壁の上の方に埋め込まれていたり、間仕切りに立派な障子が使われていたり、とてもセンス良く日米文化が融合していました。また、8畳間の和室もあり、押し入れの中にはお布団までありました。丸いちゃぶ台が置かれ、照明器具は私の実家にもある昭和なタイプのものでした。子ども時代を思い出し、心が和みました。廊下には、毛筆で格言が書かれた中曽根康弘元首相の色紙が飾られていました。家の一部は京都迎賓館を思わせる構造になっていて壮観でした。

 

私は、ワシントンDC地域に暮らして18年になりますが、これほどまでの日本風邸宅を訪問したことはありませんでした。家主は、米国を代表する知日派で、20年近く日本に暮らし、日米関係に携わってきた方でした。奥様は、1950年代後半に好奇心だけで日本に留学したのが、日本と関係を持つ始まりだったとか。一緒にいらっしゃったアメリカ人のご友人の方も、長年日本に暮らし、日本の大学を卒業された方でした。

 

日本の復興、高度成長、そして日米経済摩擦…の時代を日本で暮らした知日派の心意気を垣間見た気がしました。今はどんな人たちが知日派なのでしょうか。教育セミナー参加で思わぬ世界が広がり、大変驚きましたが、最近の日米関係が気になる私には、とても興味深い開催場所での教育セミナーでした。

 

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2018年4月24日発行