Nov 28: Sovereign Bankruptcy, Statistics, Trade, Afghanistan, Finance, USAID, NGO, 9/11, Sectoral Network, PFI, ODA Council MCA, etc.

ワシントンDC開発フォーラムの皆様

今回のご連絡は次の12点です。
【1】 BBL議事録の公表:国家破産制度
【2】 前回BBLのご報告:開発における統計の役割(11/27)
【3】 次回以降BBLのご案内:貿易(12/4)、アフガニスタン(12/11)、
    金融(1/9)、USAIDから見た日本の援助(1/14)
【4】 地球に乾杯!NGO:日本のNGOの特徴/キャリア・ビルディング
【5】 寄稿:9.11同時多発テロ後の援助政策の大変化
【6】 分野別ネットワーク:引き続きフォーカルポイント募集!
【7】 政策投資銀行・世銀共催PFIセミナー(11/14-15)
【8】 ODA総合戦略会議・第5回会合(11/26)
【9】 米国ミレニアム挑戦会計
【10】 外交のツールとODA:日米比較(12/5)
【11】 アメリカ経済学会年次総会 (1/3-5)
【12】 内閣府・日本総研調査報告:官民パートナーシップ

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【1】 BBL議事録の公表:国家破産制度

10月16日に開催した本フォーラムBBL「国家破産制度を巡る議論の現状と今後
の課題」(キックオフ:JBIC開発金融研究所主任研究員(在ワシントン)・保
井俊之氏)の議事録を次の通りウェブサイトに掲載しました。本問題は、本年
9月末のG7、IMF世銀総会で、国家債務再編メカニズムにつき来年春までに具体
的な提案が検討されることとなるなど、新たな動きが見られる分野です。是非
ご覧頂ければ幸いです。

議事録(レターサイズ・A4)
http://www.developmentforum.org/records/1016Bankruptcy.doc
http://www.developmentforum.org/records/1016Bankruptcy-A4.doc
資料(パワーポイント)
http://www.developmentforum.org/records/021016yasui.ppt
リンク
http://www.developmentforum.org/link021016.htm

【2】 前回BBLのご報告:開発における統計の役割(11/27)

11月27日、本フォーラムBBL「開発における統計の役割−PARIS21、世
銀そして日本の視点から−」が、約25名の出席を得て開催され、本分野での世
銀の戦略、途上国にとってのインセンティブ、日本の役割等について活発な議
論が行われました。主要論点は次の通りです。
http://www.developmentforum.org/summary021120.htm
世銀開発経済局PARIS21調整官のハリソン牧子さんからの冒頭プレゼン資料は
次のウェブサイトに掲載しています。
http://www.developmentforum.org/material/021127.ppt
詳細な議事録は現在作成中です。ご意見等ありましたら電子メールでお寄せい
ただければ幸いです。(よろしければ議事録に盛り込ませていただきます。)
info@developmentfourm.org

【3】 次回以降BBLのご案内:貿易(12/4)、アフガニスタン(12/11)、
    金融(1/9)、USAIDから見た日本の援助(1/14)

 次回以降BBLの予定は次の通りです。当初12月11日予定の「途上国の金融市
場」は都合により1月9日となり、代わりに12月11日にはアフガニスタンを取り
上げることとなりました。また、1月14日には「USAIDから見た日本の援助」を
新たにアレンジしました。

12月4日(水)
「貿易と開発を巡る最近の動向と日本にとっての意味合い」
キックオフ:大槻恒裕氏(世界銀行開発経済局貿易チーム・アナリスト)

12月11日(水)
「アフガニスタン再建の課題と日本の役割」
キックオフ:高橋博史氏(ネブラスカ大学アフガニスタン研究センター研究
員、元国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)首席政治顧問)

1月9日(木)
「途上国の金融市場整備の現状と課題−持続可能な開発資金調達のために−」
キックオフ:遠藤格氏(世界銀行金融部門開発部上席金融部門専門官)

1月14日(火)
「USAIDから見た日本の援助」
Tim Meinke, PhD, MPH (Senior Advisor for Donor Coordination, Bureau
for Global Health, USAID)
Christine Pilcavage, MIA, MPH (USAID-JICA Collaboration Advisor in PHN
International Development Exchange Personnel, JICA Kenya Office)
(注:この回は英語で行います)

[開催要領(各回とも)]
時刻: 12:15-14:00
(次第)12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
    12:30頃から キックオフ
    13:00頃から 自由討議(14:00終了)
場所: JICA米国事務所・会議室
    1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC, USA
    Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
出席方法:会場準備等の関係上、開催前日正午までに、本フォーラムBBL担
当(江尻、yumiejiridev@aol.com)に出席を希望する回と氏名・所属先をご連
絡ください。

【4】 地球に乾杯!NGO:日本のNGOの特徴/キャリア・ビルディング

「地球に乾杯!NGO」では、新たに次のコラムを掲載しています。
http://MyWebPages.Comcast.Net/NGOcolumn/
●11月28日/日本のNGOに学ぶこと(黒田かをり)
→南の国の人たちと現地での生活環境を共有することが多い日本の
 NGOは、「彼ら」と「私たち」とを分けて考える傾向にある欧米のNGO
 と対照的である。
●11月25日/国際協力でのキャリア・ビルディング(1)
       −『国際協力を仕事として』から(杉原ひろみ)
→国際協力分野でのプロフェッショナル・キャリアをどう築いていくか?

(本年9月と10月分のコラムを集めた小冊子「総集編2」が完成し、
上記ウェブサイトにPDFファイルで掲載しています。)

【5】 寄稿:9.11同時多発テロ後の援助政策の大変化

日本貿易振興会アジア経済研究所・主任研究員の朽木昭文氏より、「9.11同時
多発テロ後の援助政策の大変化」とのテーマでご寄稿を頂きました。同時多発
テロ後に援助政策の変化として、第1にこれまでとは異なるやり方の貧困削減
戦略を採用したこと、第2にテロリスト減少のための援助が課題となったこ
と、第3に日本の援助は成長戦略に関するアジアの経験の普及に努める必要が
あることを指摘しています。全文を次のウェブサイトに掲載しました。
http://www.developmentforum.org/Articles/kuchiki911.doc

【6】 分野別ネットワーク:引き続きフォーカルポイント募集!

前回のdev-infoで、ワシントンDC開発フォーラムで分野別ネットワーク・プ
ロジェクトを立ち上げることとなった旨、ご連絡させていただきました。
http://www.developmentforum.org/network.htm

教育、貿易、ジェンダーのフォーカルポイント(担当者)は既に決まっており
ましたが、今般の呼びかけに応じて早速保健分野のフォーカルポイントが見つ
かりました。現在、関係者間で情報をやりとりしながら作業を行っているとこ
ろであり、近日中にウェブサイト等を公開する予定です。

引き続き、人間の安全保障(紛争と開発・平和構築を含む)、統計、MDGs
等、各種の重要な分野を担当するフォーカルポイントを募集しています(ご自
分の関心事項で結構です)。本フォーラムを活用しつつ、各分野での様々な実
務者・研究者と知り合う良い機会になると思います。意欲のある方であれば、
場所や所属を問わず歓迎・支援しますので、フォーラム連絡担当(紀谷、
info@developmentforum.org)までご連絡いただければ幸いです。

【7】 政策投資銀行・世銀共催PFIセミナー(11/14-15)

11月14-15日、政策投資銀行と世銀との共催で「PFI国際セミナー:日本のPFI
制度上の課題および飛躍に向けた提言−国際比較と制度分析を通じて−」が開
催されました。概要は次の通りです。
http://www.dbj.go.jp/japanese/release/rel2002/1118.html

本セミナーは、他のアジア諸国との比較や国際動向の観点を入れることによ
り、日本における今後のPFIの在り方を考えてみようという新たな試みです。
これは、PFIが目的とする「官民連携による公的事業への民間活力の導入」
が、先進国・開発途上国を問わず世界的・同時代的な課題であるという、世界
銀行・日本政策投資銀行の共通認識に基づいているものです。ご関心のある方
は、政策投資銀行・国際協力部の福井龍氏(ryfukui@dbj.go.jp)までお問い合
わせ下さい。

【8】 ODA総合戦略会議・第5回会合(11/26)

11月26日、ODA総合戦略会議の第5回会合が東京で開催されました。スリランカ
国別援助計画の新規策定、ODA大綱の見直し作業、国別援助計画の策定国候補
を巡るやりとりについて、同会議に委員として出席した大野健一教授による報
告がGRIPS開発フォーラムのウェブサイトに掲載されています。
http://www.grips.ac.jp/forum/oda_senryaku5.htm

【9】 米国ミレニアム挑戦会計

本年3月、ブッシュ大統領は援助予算の50%増額してミレニアム挑戦会計を創設
する旨発表しましたが、今週、このミレニアム挑戦会計の管理体制(新組織創
設)、対象適格国の範囲、指標、評価方法、選定方法について新たな発表があ
りました。政府のウェブサイトには詳細は掲載されていませんが、ファクト
シートが当地シンクタンク(CGD)のウェブサイトに掲載されています。
http://www.cgdev.org/nv/MCA_FactSheetNov.doc
同シンクタンクのコメントも併せ掲載されています。
http://www.cgdev.org/nv/MCA_Reactions.doc

【10】 外交のツールとODA:日米比較(12/5)

12月5日、SAISライシャワーセンターと経済産業研究所の共催で、「日米外交
の予算的インプリケーション:予算プロセスは如何に日米関係に影響を与える
か」と題する終日のラウンドテーブルがJohns Hopkins University ? Kennedy
Auditoriumで開催されます。総論や貿易・農業、防衛等も取り上げられます
が、午後1:30-2:45に「外交のツールとODA」のセッションで米国議会調査局の
ノールズ外交問題専門員と在米日本大使館の紀谷書記官がプレゼンテーション
を行います。案内状は次のウェブサイトから入手できます。
http://sais-jhu.edu/bulletin_boards/Asian_Studies/index.php

【11】 アメリカ経済学会年次総会(1/3-5)

2003年のアメリカ経済学会の年次総会は、来年1月3日から5日まで、ワシント
ンDC(グランドハイヤット・ホテル他)にて開催されます。開発に関連するト
ピックでのセッションも多数用意されており、特にワシントンの地理的条件も
利用して、世銀、IMF関係者や在ワシントンのシンクタンク研究者も多数研究
発表するようです。ご関心のある方は是非とも部分的にでも参加されると良い
と思います。出席される場合は、12月2日まで事前登録(オンライン登録可
能)されれば、一般55ドル、学生30ドルですが、それ以降は一般90ドル、学生
45ドルにぐっと値上がりします。

開発問題に関するセッションを抜き出したものは次の通りです(ヴァージニア
大学経済学部博士課程の吉野裕氏が作成)。
http://www.people.virginia.edu/~yfy2d/aea-development.htm
一貫性を保つため、アフリカを含めて個別地域の経済のセッションを含めませ
んでしたので、地域毎の関心のある方は別途キーワード・サーチを試みること
をお勧めします。また、近年は特に開発経済学という別個分野ではなく、国際
経済学、公共経済学、労働経済学、ファイナンスといった一般的な分野の中で
の研究を開発に応用していくという流れもあると思いますので、まだまだ開発
に関連する(しそうな)セッションで選択から漏れているものはあると思いま
す。関連サイトは次の通りです。

大会情報一般
http://www.vanderbilt.edu/AEA/anmt.htm
セッション・リスト他のプログラム情報
http://www.vanderbilt.edu/AEA/prog03final.htm

【12】 内閣府・日本総研調査報告:官民パートナーシップ

内閣府・日本総合研究所の「国際経済協力の効率化のための官民パートナー
シップの検討調査」報告書(2002年3月)がGRIPS開発フォーラムのウェブサイ
トに掲載されています。「国益」の考え方から説き起こして、「東アジアコ
ミュニティ」の構築という国家戦略の観点から、そのために必要なODA、他の
公的資金、民間資金などの役割を点検して、官民パートナーシップの新しいあ
り方等を検討しています。
第1章−第5章
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf02/kanmin_part.pdf
終章(補論)
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf02/kanmin_hara.pdf

なお、本問題に関連して、日ASEAN包括的経済連携構想を考える懇談会が本年4
月より開催されています。過去の会合での議事要旨や関係省庁等からの詳細な
資料は首相官邸のウェブサイトから入手できます。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/asean/index.html

10月16日に発表された同懇談会の中間報告では、自由貿易協定をつくって貿易
の自由化を進めること、経済統合深化のために制度等を整備すること、知的交
流・人的交流・環境協力を進めることを提言しています。また、まとめでは、
世界の中の日本、東アジアの中の日本として生きていくため、日本の政治経済
社会システムの大きく改革が必要であり、地域連携をこうした目的実現のため
の第一歩として位置づけています。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/asean/kettei/021016tyuukan_h.html

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このワシントンDC開発フォーラム・情報サービス(dev-info)では、ブラウン
バッグランチをはじめとする本フォーラムの活動情報や、より広く開発戦略と
日本の関わりについての主要情報を、週1回を目途に送付していきます。皆様
方におかれては、掲載すべき情報等ありましたらご示唆いただければ幸いで
す。本情報サービスをご希望の方は、下記連絡担当まで、氏名・所属・電子
メールアドレスをご連絡ください。

ワシントンDC開発フォーラム(連絡担当・紀谷)
www.developmentforum.org
info@developmentforum.org