Dec 1: Trade, NGO, MDGs, Diplomatic Strategy, ODA Budget, Vietnam, WTO, Environment, AIDS, Network, etc.

ワシントンDC開発フォーラムの皆様

今回(12月1日付)のご連絡は次の12点です。
【1】 次回BBLのご案内: 貿易と開発(12/4)
【2】 地球に乾杯!NGO:アドボカシー活動/日本のNGOの特徴
【3】 国際協力を良くする提案大募集!:大リーグMDGファンドを!
【4】 官邸・対外関係タスクフォース:21世紀日本外交の基本戦略(11/28)
【5】 平成15年度予算編成の基本方針(11/29)
【6】 対ベトナム国別援助計画の見直し:ウェブサイト立ち上げ(11/25)
【7】 川口外務大臣タウンミーティング:WTO新ラウンド(11/30)
【8】 FASID/世銀共同セミナー:世銀の環境戦略(12/9)
【9】 世界エイズデー(12/1)
【10】 分野別ネットワーク:引き続きフォーカルポイント募集!
【11】 訂正:外交のツールとODA:日米比較(12/5)
【12】 12−1月のBBL日程
―――

【1】 次回BBLのご案内: 貿易と開発(12/4)

12月4日(水)、本フォーラムBBL「貿易と開発を巡る最近の動向と日本にとっ
ての意味合い」を開催予定です。大槻恒裕氏(世界銀行開発経済局貿易チーム
・アナリスト)より、本問題の背景(開発にとっての貿易の重要性等)、視点
(新たなアジェンダ等)、世銀や日本の取り組み、今後の課題などについて冒
頭プレゼンテーションを行っていただいた後、意見交換を行います。案内状は
次のウェブサイトまたは末尾【12】をご覧下さい。
http://www.developmentforum.org/invitation/021204.htm
出席される方は3日(火)正午までに本フォーラムBBL担当(江尻、
yumiejiridev@aol.com)に氏名・所属先をご連絡いただければ幸いです。

【2】 地球に乾杯!NGO:アドボカシー活動/日本のNGOの特徴

「地球に乾杯!NGO」では、新たに次のコラムを掲載しています。
http://MyWebPages.Comcast.Net/NGOcolumn/
●12月2日/ジンバブエのアドボカシーNGOに対する政治的圧力
     (粒良麻知子)(予告)
→ジンバブエでは大統領選挙後、反政府の立場を明確にするNGOの
 アドボカシー活動に対する政治的圧力が強まる一方である。
●11月28日/日本のNGOに学ぶこと(黒田かをり)
→南の国の人たちと現地での生活環境を共有することが多い日本のNGOは、
 「彼ら」と「私たち」とを分けて考える傾向にある欧米のNGOと
 対照的である。

また、「組織・文献紹介」欄に新たな情報を追加しました。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/bibilo.html

【3】 国際協力を良くする提案大募集!:大リーグMDGファンドを!

先週より募集している本件について次の通り提案第1号がありましたので、冒
頭のみご紹介します。

[提案:大リーグMDGファンド(仮名)を作って、大リーグ日本人選手パワー
でMDGを達成しよう!]

「あ〜、入った入った、イチロー、今年12本目のホームランです。このホーム
ランで○×製薬株式会社から10万円が大リーグMDGファンドに加算され、これ
で今年のMDGファンドは合計250万円となりました!!」
 近年、日本人の野球選手が大リーグでの活躍が目立っています。イチロー、
佐々木、石井に続き、来シーズンは松井の登場が期待されています。日本での
TVでの大リーグの視聴率もぐんぐん上がっていると聞いており、これを利用し
ない手はありません。日本人選手が活躍するたびに(例えば、打者であれば、
ホームラン、ヒット、投手であれば3振等)スポンサーから一定額をMDGファ
ンドとかなんとか名付けたトラストファンドに入れてもらい、日本政府がMDG
の達成のために使う資金の足しにしてもらうアイデアはどうでしょう?
(以下提案説明が続きます。近日中にウェブサイトに掲載します。)

このような感じで、気軽に(もっと現実性が高く高尚なアイデアももちろん大
歓迎)書いていただける方を募集しています。ご興味のある方はぜひ事務局
(守満、ideasforchange@yahoo.com)までご連絡ください。企画についての詳
細な説明はウェブサイトに掲載しています。
http://www.developmentforum.org/100ideas/index.htm

【4】 官邸・対外関係タスクフォース:21世紀日本外交の基本戦略(11/28)

11月28日、首相官邸の対外関係タスクフォースは、「21世紀日本外交の
基本戦略−新たな時代、新たなビジョン、新たな外交ー」を公表し、総理大臣
に提出しました。
http://www.kantei.go.jp/jp/kakugikettei/2002/1128tf.pdf
本フォーラムでは、日本のODA政策、開発政策、対世銀政策等の前提となる、
日本の外交戦略、国家戦略を明確化する必要性につきたびたび議論になってお
りますところ、本論点にご関心のある方はご覧下さい。また、既に本年7月25
日に公表されていますが、同タスクフォースの「わが国のODA戦略について」
と題する報告も末尾に添付されています。

なお、その他ODA改革に関する各方面からの最近の提言等については、GRIPS開
発フォーラムのウェブサイトにリンク集があります。
http://www.grips.ac.jp/forum/oda.htm

【5】 平成15年度予算編成の基本方針(11/29)

11月29日、「平成15年度予算編成の基本方針」が閣議決定されました。首相官
邸のウェブサイトに全文が掲載されています。
http://www.kantei.go.jp/jp/kakugikettei/2002/1129yosan.pdf

ODA部分の全文は次の通りです。
「8.ODA
 ODAについては、厳しい経済財政状況の下で、重点化・効率化・透明性向上
を図りつつ、国際的責任の十全かつ適切な遂行に努める必要がある。他方、我
が国の経済協力に対する国民の理解と支援を得ることが重要である。
 このため、ODA大綱をはじめとする我が国ODAに関する基本政策を見直すなど
により、政策の目的、重点とする分野や地域、官民の役割分担や連携の在り方
等について検討を行う。その際、アジア地域の安定と成長のためのODAの活
用、平和構築分野及び教育・人材育成・環境保全といった人間の安全保障分野
への重点化、国民参加や顔の見える援助の推進を図る一方、事業コストの見直
し、執行の透明性・効率性の向上、評価や監査の強化等を図りつつ、事業の一
層の合理化と戦略的援助に努める。
 以上のことを踏まえ、予算の編成に当たっては、その規模を見直す。」

その他、全体をご覧いただくと、日本の政策課題や予算全体におけるODAの位
置づけを理解する一助になると思われます。

【6】 対ベトナム国別援助計画の見直し:ウェブサイト立ち上げ(11/25)

ODA総合戦略会議での議論を踏まえ、11月25日に、対ベトナム国別援助計画の
見直しのウェブサイトが立ち上りました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/seisaku_1/senryaku/vietnam/index.html
早速、11月20日に行われたNGOとの意見交換の議事録が掲載されています。ベ
トナムの問題のみならず、オープンネットワーク方式の運営を巡る課題等につ
いてもやりとりがあります。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/seisaku_1/senryaku/vietnam/ngo_koukan.html

【7】 川口外務大臣タウンミーティング:WTO新ラウンド(11/30)

11月30日、川口外務大臣と語るタウンミーティング「WTO新ラウンド−グロー
バリゼーションの世界における貿易問題−」が開催されました。
www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/kawaguchi/t_meeting/tm_021130a.html
川口大臣の冒頭プレゼンテーション資料では、「新ラウンドの鍵のひとつは途
上国」として、「途上国にも利益になる貿易体制」と「シドニーミニ閣僚会議
でも議論−エイズ医薬品問題」に言及しています。また、新ラウンドの課題の
ひとつとして、「途上国への配慮→多角的貿易体制への意味のある統合」を挙
げています。(他の2つは「ウルグアイ・ラウンドからの継続交渉:農業と
サービス」、「新しい分野:環境や投資」とされています。)
www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/kawaguchi/t_meeting/tm_021130b.html

【8】 FASID/世銀共同セミナー:世銀の環境戦略(12/9)

12月9日、FASID/世銀共同セミナーとして、「世銀の環境戦略:WSSDとMDGs」
が東京で開催されます。世銀研究所(WBI)のDr. Gayatri Acharyaが、世銀の
WSSDに対する評価、世銀の環境戦略、WBIによる環境キャパシティ・ビルディ
ング、環境分野における世銀のMDGs支援につき講演する予定です。
http://www.efasid.org/BBL/106BBLseminarr.htm

【9】 世界エイズデー(12/1)

12月1日は世界エイズデーです。世界エイズデーのサイトがあります。
http://www.worldaidsday.org/
世銀でも各種の取り組みを紹介しています。
http://www1.worldbank.org/hiv_aids/
USAIDの取り組みは次のサイトに掲載されています。USAIDのエイズ部長は前
USAID駐日代表(在京米大参事官)のコニー・カリーノ氏で、日本ではご存知
の方も多いかと思います。
http://www.usaid.gov/pop_health/aids/

日本は、11月29日に世界エイズ結核マラリア対策基金への6905万ドルの拠出を
決定しました(昨年6月に小泉総理が意図表明した2億ドル拠出の一部)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/14/rls_1129a.html
日本は、1994年2月に「人口・エイズに関する地球規模問題イニシアティブ
(GII)」を発表して2000年度末まで実施し、更に2000年7月の九州・沖縄サミッ
トで沖縄感染症対策イニシアティブ(IDI)」を発表して現在実施中です。11月
28日、GII評価調査が外務省ODAホームぺージで公表されました。同評価調査は
今後の「IDIに向けての提言」の中で、GIIの戦略性の欠如や個別プロジェクト
の散発的実施の問題点を教訓として指摘しつつ、今後のIDI実施においては、
戦略・プログラム・プロジェクトの策定・運営が重要との提言を行っていま
す。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/kunibetu/gai/gii/index.html

【10】 分野別ネットワーク:引き続きフォーカルポイント募集!

分野別ネットワークのフォーカルポイント(担当者)について、教育、貿易、
ジェンダー、保健に続き、今般紛争と開発(人間の安全保障、平和構築)につ
いて新たに希望者が見つかりました。引き続き、統計、MDGs、ICT、米国の援
助政策、英国の援助政策等、各種分野を担当するフォーカルポイントを募集し
ています。ご自分の関心分野で結構ですので、ご関心のある方は次の企画書を
ご覧の上ご連絡いただければ幸いです。
http://www.developmentforum.org/network.htm

【11】 訂正:外交のツールとODA:日米比較(12/5)

12月5日のSAISライシャワーセンターと経済産業研究所共催「日米外交の予算
的意味合い:予算プロセスは如何に日米関係に影響を与えるか」ラウンドテー
ブル(於Johns Hopkins University / Kennedy Auditorium、午後1:30-2:45に
「外交のツールとODA」のセッションあり)について、前回のdev-infoでお知
らせした案内状のウェブサイトの場所に誤りがありました。次のウェブサイト
から辿れます。
http://www.sais-jhu.edu/depts/asia/events.htm

【12】 12−1月のBBL日程

既にご案内しておりますが、次回以降のBBLの予定は次の通りです。

12月4日(水)
「貿易と開発を巡る最近の動向と日本にとっての意味合い」
キックオフ:大槻恒裕氏(世界銀行開発経済局貿易チーム・アナリスト)

12月11日(水)
「アフガニスタン再建の課題と日本の役割」
キックオフ:高橋博史氏(ネブラスカ大学アフガニスタン研究センター研究
員、
元国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)首席政治顧問)

1月9日(木)
「途上国の金融市場整備の現状と課題−持続可能な開発資金調達のために−」
キックオフ:遠藤格氏(世界銀行金融部門開発部上席金融部門専門官)

1月14日(火)
「USAIDから見た日本の援助」
キックオフ:
Tim Meinke, PhD, MPH (Senior Advisor for Donor Coordination, Bureau
for Global Health, USAID)
Christine Pilcavage, MIA, MPH (USAID-JICA Collaboration Advisor in PHN
International Development Exchange Personnel, JICA Kenya Office)
(注:この回は英語で行います)

[開催要領(各回とも)]
時刻: 12:15-14:00
(次第)12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
    12:30頃から キックオフ
    13:00頃から 自由討議(14:00終了)
場所: JICA米国事務所・会議室
    1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC, USA
    Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
出席方法:会場準備等の関係上、開催前日正午までに、本フォーラムBBL担
当(江尻、yumiejiridev@aol.com)に出席を希望する回と氏名・所属先をご連
絡ください。

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このワシントンDC開発フォーラム・情報サービス(dev-info)では、ブラウン
バッグランチをはじめとする本フォーラムの活動情報や、より広く開発戦略と
日本の関わりについての主要情報を、週1回を目途に送付していきます。皆様
方におかれては、掲載すべき情報等ありましたらご示唆いただければ幸いで
す。本情報サービスをご希望の方は、下記連絡担当まで、氏名・所属・電子
メールアドレスをご連絡ください。

ワシントンDC開発フォーラム(連絡担当・紀谷)
www.developmentforum.org
info@developmentforum.org