11/16付

ワシントン DC開発フォーラムの皆様、

今回のご連絡(11/16付)は以下の11点です。

【1】開発フォーラム新着情報チェック:

「政府開発援助に関する中期政策」
「DFID世銀戦略書評価」
「欧州連合開発大臣会合」
「ミレニアム開発目標に関する世論調査」
「World Report on Knowledge for Better Health」
「英国 IDS、DFID Millennium Projectレヴュー 」

【2】『国際協力を志す人のためのキャリアフェア2004』 
(東京:11/21)

【3】Friday World:11月19日「中東地域国別研究・
開発課題研究」セッション

【4】地球に乾杯!NGO:国際協力の仕事

【5】ニューヨーク国連フォーラム:
アマルティア・セン、人間の安全保障と人権、国連の
今を知る情報源

【6】バングラデシュ・モデル(現地機能強化):
   対バングラデシュ国別援助計画、日本・世銀共同セミナーなど

【7】DFID通信:アフリカ委員会、Teach Global他

【8】パリ通信:「開発援助における評価の方向性」

【9】FASID国際開発研究センター最新情報:
開発協調、アフガン復興支援

【10】開発質問箱:第15問
「募金をする時に、アジアとアフリカのどちらにす
るのが良いのですか?」

【11】世界銀行東京事務所イベント情報 

[編集後記]「I Care」、「We Care」

今回の担当は、紛争と開発ネットワークの嶋影 繭子さんです。

********************

【1】開発フォーラム新着情報チェック

Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を募集して
います。情報掲載を希望する場合は、
info@developmentforum.org までご連絡ください。

−日本関連−

●外務省から政府開発援助に関する中期政策(案)が発表さ
れました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/chuuki/new_041108.html

●財務省から平成17年度開発経済学研究派遣者募集案内が公
表されました。
http://www.mof.go.jp/jouhou/soken/kenkyu/kaihatu.htm

募集案内文書(PDFファイル)
http://www.mof.go.jp/jouhou/soken/kenkyu/kaihatu17.pdf

●先月発表された「安全保障と防衛力に関する懇談会」報告
書がダウンロード可能です。(PDFファイル)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ampobouei/dai13/13siryou.pdf

−開発銀行関連−

●IMFと欧州中央銀行主催のワークショップGlobal
Financial Integration, Stability and Business Cyclesが
11月16日からフランクフルトで始まります。
http://www.imf.org/external/np/seminars/eng/2004/ecbimf/index.htm

−バイ・ドナー関連−

●米国「ミレニアム挑戦会計」の敷居国プログラム対象国が
発表されました。
http://www.usaid.gov/press/releases/2004/pr041110.html

●英国DFIDの世銀戦略書の評価書が発表されました。(PDFファイル)
http://www.dfid.gov.uk/pubs/files/ispworldbank-review.pdf

●スウェーデンのミレニアム開発目標への取り組みをまとめ
た報告書 “Making It Happen”が発表されました。(PDFファイル)
http://www.undp.org/mdg/sweden.pdf

●10月末に開催された欧州連合の国際開発大臣の会合の内
容が公表されました。会合ではミレニアム開発目標、リプロ
ダクティブ・ヘルス、安全保障などのテーマが話し合われま
した。
http://www.eu2004.nl/default.asp?CMS_ITEM=A3AE059A92B842C19EE5BB8533D7D520X1X57982X41

−国連関連−

●OECD/開発委員会からミレニアム開発目標に関する世
論調査報告書が発表されました。(PDFファイル)
http://www.oecd.org/dataoecd/52/43/33873214.pdf

●世界保健機関から公衆衛生における知識、研究をテーマに
した報告書World Report on Knowledge for Better Healthが
発表されました。
http://www.who.int/rpc/meetings/pub1/en/

●国連合同要請機構(CAP)から2005年人道的アピールが発
表されました。
http://ochaonline.un.org/cap2005/webpage.asp?Page=1179

−ワーキング・ペーパー、セミナー報告書−

●米国CGDによるMCAに関するメディア・ブリーフのトランス
クリプトがウェブ公開されました。(PDFファイル)
http://www.cgdev.org/docs/MCA%20Transcriptfinal.pdf

●米国CGD からブリーフィング・ぺーパーMaking Markets
for Vaccines: A Practical Planが発行されました。
http://www.cgdev.org/Publications/index.cfm?PubID=173

●9月に行われた英国IDS、DFID主催のMillennium Projectに
関する会議の報告書がウェブ公開されました。
http://www.ids.ac.uk/ids/news/MDGs/MDG%20intro.html

●先月、NYCでUNICEFのCarol Bellamy、グラクソ・スミスク
ラインのJean Stephenneを迎えて行われたイベントGlobal
Immunization in Development and Foreign Policyのトラン
スクリプトがウェブ公開されました。
http://www.cfr.org/publication_print.php?id=7489&content=

●先日米国ブルッキングス研究所で行われたイベント
Palestinian Politics After Arafat: What’s Next?のトラン
スクリプトがウェブ公開されました。
http://www.brookings.edu/comm/events/20041111.htm

********************

【2】『国際協力を志す人のためのキャリアフェア2004』 (東京:11/21)

独立行政法人 国際協力機構(JICA)では、国際協力の世界で
活躍を目指す大学生・社会人の方を対象に、『国際協力を志
す人のためのキャリアフェア2004』を開催します。

援助機関・国際機関・NGO・開発コンサルタントなどによる講
演やパネルディスカッション、事業紹介セミナー、キャリア
ワークショプ、個別相談コーナーなどが企画されております。

多くの国際協力機関・団体が手を携えて行う国内では初めて
の、総合的なキャリアフェアです。

将来にわたり国際協力の世界でプロとして仕事がしたいと考
えている方は、この機会に是非ご参加下さい。

URL:http://www.event-information.jp/partner/careerfair2004/

日時:平成16年11月21日(日)
場所:国際ファッションセンター(KFC)ビル(東京・両国)
参加費:無料(定員:1000名)

参加者の条件:
* 国際協力の枠組みやそれぞれの機能・役割について基本的な
 理解のある方
* 国際協力ボランティア、インターンなどの活動経験のある方
* 国際協力関係機関・団体に進みたいと考えている方
* プロとして国際協力関連業務に従事した経験のある方
なお、国際協力での具体的なキャリアパスを考えている方が対象
ですので、年齢層はおよそ20歳から35歳くらいの方としています。

主催:国際協力機構 (JICA)
後援:外務省
共催:国際協力銀行、国連開発計画東京事務所、世界銀行東京
事務所、(特活)国際協力NGOセンター、(社)海外コンサルティング
企業協会、(財)国際開発高等教育機構、(株)国際開発ジャーナル社

申込:事前エントリー制(先着順受付)。11月4日(木)12:00(正午)から
専用URL(http://www.event-information.jp/partner/carrerfair2004
にて申込登録を受け付ける予定です。

お問い合せ:
国際協力を志す人のためのキャリアフェア2004事務局
担当:アイ・シー・ネット株式会社 岡本、立山、新仏、藤本、田中
Email: careerfair2004@icnet.co.jp

********************

【3】Friday World:11月19日「中東地域国別研究・開
発課題研究」セッション

現在のセッション第3シリーズはこの10月より国別研究をス
タートしており、次回の第2回は、11月19日(金)午後6時
(DC時間)から、最近特に、急激な展開をしている中東地域
をとりあげます。 関心も高い地域でもありますので、やや意
欲的ですが、中東諸国を概観すると同時に、3カ国に着目
し、研究していこうと思います。 

くわしくは、
フライデー・ワールド HP
www.FridayWorld.org
フライデー・ワールド ML
http://groups.yahoo.co.jp/group/FridayWorld/

および、中東研究セッションのご案内
http://groups.yahoo.co.jp/group/FridayWorld/message/21

国別研究・第2回「中東地域国別研究・開発課題研究」

日時:11月19日(金)18:00〜21:00
場所:世銀Hビル内会議室(12階201)

国別事情を概観し、それぞれの国に特徴的なテーマをひとつ
だけとりあげ、プレゼンテーションをおこない、次にその問
題を開発課題としての観点からコメントをおこない、全体の
議論をしていくという方法で臨みたいと思います。

(敬称略)
1.国別研究「中東諸国概観と石油事情」
・・・プレゼンテーション:中東諸国概説と中東石油事情解説(橋本 梓)
・・・コメント:開発課題としてみた「エネルギー」(井中 香)

2.国別研究「トルコとトルコ地震」
・・・プレゼンテーション: 国別事情 トルコとその地震復興(石田 ひろみ)  
・・・コメント: 開発’課題としての「自然災害復興問題」(未定)

3.国別研究「イスラエルとインキュベータプロジェクト」
・・・プレゼンテーション:国別事情「イスラエルと産業開
発モデルとして、インキュベータ・プロジェクト」(笛木正司)
・・・コメント:開発課題としての「起業家育成」「中小企業支援」(泉 泰雄)

4.国別研究「パレスチナと地域紛争」
・・・プレゼンテーション:国別研究「パレスチナとその紛争問題」(田中 絵理)
・・・コメント:開発課題としての「紛争予防・紛争解決・復興開発」(未定)
・・・スピーチ「中東軍事情勢−紛争予防・解決の観点から (神浦 元彰)

今回は、国別研究といっても中東地域のいくつかをカバー
し、軍事ジャーナリスト神浦 元彰氏のゲスト・スピーチも
あるということで、とても盛りだくさんの内容になっていま
す。また、セッション終了後、神浦氏との夕食会も企画し
ています。そちらへもどうぞ。

セッションへの参加を希望される方は、セキュリティー登録
のため、セッション当日の正午までに 橋本 梓
(azu403azu@hotmail.com)までお名前・所属先・電話番号(携
帯)をお知らせください。 なお、18:00までにお越しに
なれないことなどの事情が直前におこった場合、または入館
時に問題があった際は、山崎 泉(703−629−7596)までご
連絡お願いいたします。

Friday World (Web 担当)
泉  泰 雄
Website: http://www.fridayworld.org
ML: http://groups.yahooco.jp/group/FridayWorld/

********************

【4】地球に乾杯!NGO:国際協力の仕事

新たに、次のコラムを掲載しています。

●11月8日/第7回:キーワード=「国際協力の仕事」
        国際協力でのキャリア・ビルディング(1) 
        『国際協力を仕事として』から (杉原ひろみ)
→国際協力を仕事にして、女性がプロフェッショナル・キャリアを
築くにはどうしたらいいか?仕事と家庭との両立をいかにするか?
という問いに対し、答えはない。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/021125hs.html

(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)
 http://e-NGO.net
 http://e-ngo.cocolog-nifty.com/blog/

********************

【5】ニューヨーク国連フォーラム:
アマルティア・セン、人間の安全保障と人権
国連の今を知る情報源

ニューヨーク国連フォーラムのメーリングリス
ト”nyunforum”では、現在174名にご参加いただき、以下の意
見・情報交換が行われています。ブログサイトでも引き続
き、ご意見等を投稿いただけます。

●アマルティア・セン講演:10月29日に国連総会第二委員会
で行われたセン氏による基調講演「グローバリゼーションの
中でミレニアム開発目標達成への集結を推し進める」につい
て、UNICEFの久木田さんからのご報告です。
http://nyunforum.blogspot.com/2004/11/blog-post.html

●人間の安全保障と人権:”human security& right-based approach”(英文)
http://nyunforum.blogspot.com/2004/11/human-security-right-based-approach_09
.html
「人間の安全保障」と「人権」、「人間開発」の違いについ
て、国連人間の安全保障ユニットの田瀬さんによるご説明で
す。
http://nyunforum.blogspot.com/2004/11/blog-post_15.html

●国連の今を知る情報源:国連で今何が起きているのかを知
るためのさまざまな情報源が紹介されています。
http://nyunforum.blogspot.com/2004/11/blog-post_110049702276461683.html

(NY国連フォーラム:粒良麻知子)
http://nyunforum.blogspot.com/

********************

【6】バングラデシュ・モデル(現地機能強化):
   対バングラデシュ国別援助計画、日本・世銀共同セミナーなど

●11月8日のODA総合戦略会議(於東京)で、対バングラデシュ国別援助計画
の改定について、山形辰史主査からの作業方針案・骨子案の説明、そして委員
による議論が行われました。同作業方針案・骨子案は次のウェブサイトに公表
されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/kaikaku/kondankai/senryaku/18_shiryo/shiryo_3.html

今回の対バングラデシュ国別援助計画の改定作業は、東京で山形主査が核に
なって行うとともに、当地ではバングラモデル運営委員会(現地ODAタスク
フォース)が現地機能強化の一環として積極的に関わっていく予定です。
ご意見等ありましたらお気軽に当方までお寄せください。
masahiko.kiya@mofa.go.jp

現行の国別援助計画や、これまでの当地での議論については、バングラモデル
のウェブサイトに掲載されています。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/kunibetsu.htm

●11月22日(月)午後2−4時(日本時間)に、東京とダッカをテレビ会議で結
び、日本・世界銀行共同セミナー(国際協力50周年記念事業)「バングラデシュ
の更なる発展を求めて−開発パートナーの役割を考える−」を開催します。

バングラデシュをテーマとして取り上げますが、当国では援助協調が盛んであ
り、途上国現地でどのように開発パートナーシップが進んでいるかにご関心が
ある方にも、興味を持って聞いていただけるのではないかと思います。

また、開発分野ではグラミン銀行のユヌス総裁と並んで世界的に有名な、BRAC
(世界最大級のローカルNGO)のアベッド創設者・会長もパネリストとして出
席予定です。

案内状(日本語・英語)は次のウェブサイトに掲載しています。事前申し込み
が必要ですが、比較的余裕があるようです。是非ご出席ください。
http://www.worldbank.or.jp/02event/01seminar/seminar_top.html

(バングラデシュ・モデル運営委員会:紀谷昌彦)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/

*********************

【7】DFID通信:アフリカ委員会、Teach Global他

●アフリカ委員会
同委員会のウエブサイト(http://www.commissionforafrica.org/)にConsultation 
Documentが掲載されました。また、11月15日から26日の期間
にはODIと連携したオンライン・コンサルテーションがおこな
われます。
http://www.odi.org.uk/AfricaConsultation/index.html

●DFID 「Teach Global」
11月9日にDFIDからの補助金を受けて、「Teach Global」と
いう地球市民教育のためのサイトがオープンしました。サイ
ト自体は英のOpen UniversityがBBC Worldwideトラストと
英開発教育協会(DEA)の協力で作成したものです。http://www.teachandlearn.net/teachglobal/

●11月29日から英国の郵便局で 「The Rough Guide to a
Better World」を無料で配布されます。詳しくは15日にDFID
のサイト(http://www2.dfid.gov.uk/)をご覧下さい。

(DFID通信担当 石橋幸子)

*********************

【8】パリ通信:「開発援助における評価の方向性」

今回は、11月9-10日に開かれたDAC開発評価ネットワーク(EVALUNET:
http://www.oecd.org/document/35/0,2340,en_2649_34435_15500515_1_1_1_1,00.html
の議論をご紹介いたします。

今回のEVALUNETの議論では、(1)国レベルでの開発成果の
評価方法、(2)評価活動におけるパートナー国の役割、と
いう主に二つのテーマが、現在の開発援助の評価における大
きな課題であることが読み取れました。

(1)については、IMF、世銀のPRSP評価の結果
http://www.worldbank.org/oed/prsp/ )、DFIDを始めとし
た20カ国以上が参加して行っている一般財政支援評価、世銀
の国別評価に対する審査等の結果が発表され、開発成果にお
いて国におけるインパクトの調査の必要性が確認されまし
た。

議論の結果、EVALUNETとしては、これら各フォーラムで行わ
れている経験を基に、「一国におけるODAのインパクト調査」
を立ち上げる方向で検討を進めることになりました。この調
査では、ある一国における開発成果に対するODAのvalue-
added、ネガティブなインパクト、また、ODAを更に効果的に
するための要因等を評価する予定です。

いずれにしても、このような評価は、ODA以外の要素(貿易、
投資等の政策一貫性の議論)も関連する大きなタスクになる
ことは確実なので、EVALUNETのネットワークを越え、DAC全
体、OECD全体で議論を行っていく予定です。

(2)に関しては、開発援助におけるパートナー国のオーナ
ーシップが一般的にも重視されている中、評価における彼ら
の役割について議論を行っており、今後具体的な協力方法に
関する議論が展開される予定です。この議論には、パートナ
ー側の評価に関する能力向上も含まれています。

(パリ通信担当 寺門雅代)

*********************

【9】FASID国際開発研究センター最新情報: 開発協調、ア
フガン復興支援

●DAKIS国際開発援助動向研究会会合の議事録ページに、10月
1日開催第33回会合「開発協調への取り組み 援助モダリティ
論と債権放棄が日本に投げかける課題」(講師:大野泉政策
研究大学院大学教授、二井矢由美子政策研究大学院大学研究
員、平尾英治政策研究大学院大学研究員 )の議事録・関連資
料を掲載しましたので、下記ウェブサイトをご覧下さい。
http://dakis.fasid.or.jp/report/minutes.html

●11月26日(金)12:30-14:00、FASID 第125回BBL「アフガン
復興支援の現場から」(講師:駒野欽一氏/前駐アフガニス
タン特命全権大使)を東京のFASIDで開催します。詳細は下記
ウェブサイトをご覧下さい。
http://www.fasid.or.jp/chosa/forum/bbl/annai_125th.html

(FASID国際開発研究センター 中村 玲)
http://www.fasid.or.jp/
http://dakis.fasid.or.jp/index.html

*********************

【10】 開発質問箱:第15問
「募金をする時に、アジアとアフリカのどちらにす
るのが良いのですか?」

いつも開発質問箱への回答をいただきありがとうございま
す。慶応大学C-fa(Chances for All)では、2004年4月、ワ
シントンDC開発フォーラムと連携して「開発質問箱」を立ち
上げました。
http://www1.c3-net.ne.jp/ikuma/

今回は「募金をする時に、アジアとアフリカのどちらにする
のが良いのですか?」という質問です。多くのご回答を
お待ちしております。上記の開発質問箱ウェブサイトにある
回答フォームをご利用下さい。DC開発フォーラム参加者
の方はフォーラム宛にご投稿いただければ幸いです。

第14問は「難民ってどんな人たちですか?難民キャンプって
どんなところですか?難民の人たちはどうすれば幸せになる
のですか?」というものでした。戦争などの困難を逃れるた
めに国を後にしている人が数千万人もいること、アフガニス
タンの戦禍を逃れて家族と別れて青年が日本に難民申請にや
ってきたものの許可が下りなかったこと、難民キャンプの生
活は不安定でエイズなどの病気も広がりやすいこと、UNHCRや
NGOなどが救援活動を行っているがなかなか国際社会の関心を
集めにくいこと、そしてまずは関心を持って知ることから始
めようとの回答をいただきました。近日中に
http://www1.c3-net.ne.jp/ikuma/ に回答がアップされるの
でぜひご覧下さい。

これまでの質問・回答についてもぜひ開発質問箱をご覧下さ
い。過去の質問に対する回答も大歓迎です。よろしくお願い
します。

(開発質問箱:福島・野宮・六人部・紀谷・木村・中村)
http://www1.c3-net.ne.jp/ikuma/

*********************

【11】 世界銀行東京事務所イベント情報 

1 「障害と開発」(ワシントンDC:11/30−12/1)

世界銀行では11月30日〜12月1日、ワシントンDCにて国際会議
 Disability and Inclusive Development: Sharing,
Learning and Building Alliances を開催します。会議で
は、アマルテュア・セン教授による基調講演の他、世界銀行
の内外の開発に携わる専門家、障害者団体や先進国・途上国
のNGOなどが参加する議論、ブース展示などが行われます。
http://www.worldbank.org/disability

何らかの障害をもつ人々の数は6億人に達するといわれてお
り、その多くが途上国で生活しています。2015年までに約12
億人の貧困人口を半減させることを目標としたミレニアム開
発目標(MDG)の達成のためには、「障害と開発」という視点
が不可欠です。

世界銀行では、ジュディス・ヒューマン障害と開発担当アド
バイザーを中心に、世界銀行スタッフのキャパシティビルデ
ィングを含む各種の取り組みを進めています。

詳細は以下のURLをご覧ください。
http://www.worldbank.org/disability

2 アフリカにおける「人間の安全保障」概念の射程 (東京:11/17)

アジア経済研究所(IDE-JETRO)とPIC東京(世界銀行情報セ
ンター)はこの度、より多くの方々に途上国の「今」、開発
に関する課題について多面的にご理解いただくことを目的と
し、本年9月より共同で開発講座を開講しています。

毎月1回、世界銀行東京事務所を会場に、アジア経済研究所お
よび世界銀行のスタッフがそれぞれの専門分野について講演
を行います。皆様の日ごろの「なに?」や「なぜ?」にお答
えできる機会になれば幸いです。

第3回の講座を以下の通り開催しますので、奮ってご参加くだ
さい。

第3回講座
「人間の安全保障」概念の射程:ナイジェリアのコミュニテ
ィ紛争の事例から

日時
2004年11月17日(水)

講師
望月克哉(日本貿易振興機構アジア経済研究所 新領域研究
センター国際関係・紛争研究グループ長)

<講演要旨>
「民衆の安全保障(people’s security)」、そして「人間の
安全保障(Human Security)」という考え方が提唱されてか
ら、すでに久しい。2005年の国連・人間の安全保障委員会報
告書により、その包括的概念としてのスコープが示されたも
のの、この概念の援用については、いまだ模索の段階にあ
る。

そこでナイジェリアのコミュニティ紛争を事例とし、とくに
住民レベルの紛争管理において、この概念のいかなる要素が
適用可能なのかを考えてみたい。主として取り上げるのは現
地で活動するNGOの取り組みである。

参加申込み方法
参加をご希望の方は、以下のフォーマットでEメールにてお申
込みください。

**(宛先:ptokyo@worldbank.org)*******
11月17日アジ研・PIC東京共同講座に参加します。

お名前
(和)
(英)
ご所属・団体
(和)
(英)
お役職・肩書
(和)
(英)
ご連絡先
(住所)
(電話)
(FAX)
(EMAIL)

***********************

<予告>
第4回講座は、「インドにおける構造調整政策の構図」(仮)
をテーマに、島根良枝氏(日本貿易振興機構アジア経済研究
所 地域研究センター南アジア研究グループ研究員)を講師
として招き、開催します。開催時期は12月中で、日程は調整
中です。

<お問合せ先>
PIC東京(世界銀行情報センター)
電話 03-3597-6650
FAX 03-3597-6695
ptokyo@worldbank.org

3 キャパシティビルディングのための日本と世界銀行の
連携 (東京:11/17)

世界銀行では、日本のODA50周年を記念し、一連の関連事業を
企画・実施しています。この度、日本政府からご支援をいた
だき実施している「日本/世界銀行共同大学院奨学金プログラ
ム」を通じた経験を共有しつつ、途上国における貧困削減・
開発のためのキャパシティビルディングについて考えるテレ
ビ会議セミナーを開催します。

同奨学金プログラムを通じ、慶應義塾大学、横浜国立大学、
筑波大学、政策研究大学院大学でパートナーシップ・プログ
ラムが運営されており、途上国からの若手専門家が修士号取
得に向けて研究に従事しています。今回のセミナーでは、同
プログラムを通じて日本で学ぶ奨学生が参加し、同プログラ
ムおよび各大学におけるプログラムの紹介を通じ、お互いの
経験を学びあいます。

また後半には、世界銀行エコノミストが最新報告書
Development and Poverty Reduction: Looking Back,
Looking Ahead について講演を行い、途上国の貧困削減・開
発のために何をすべきか等について意見交換を行います。

なお本セミナーは、東京、筑波(筑波大学)、ワシントンDC
(世銀本部)をテレビ会議により接続して開催します。

日時
2004年11月17日(水)午前10時〜11時30分
*終了後、引き続きレセプション開催予定。

場所
世界銀行 東京開発ラーニングセンター
東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル10階
http://www.jointokyo.org/jp/directions.jsp

使用言語は英語(日本語への通訳なし)です。参加費は無料です。

日本・世界銀行共同大学院奨学金プログラムについては以下
のURLをご覧ください。
http://www.worldbank.org/wbi/scholarships/
http://www.worldbank.or.jp/06career/02scholarship/scholarship_top.html

プログラムは以下の通りです。

開会の辞
吉村幸雄・世界銀行副総裁兼駐日特別代表

御挨拶
大久保良夫・世界銀行日本代表理事

日本/世界銀行共同大学院奨学金プログラムの紹介
アブドゥル-モネム・アル-マサト
世界銀行研究所 同奨学金アドミニストレーター

各大学および奨学生からの報告
慶應義塾大学
筑波大学
横浜国立大学
政策研究大学院大学

講演
Development and Poverty Reduction: Looking Back, Looking Ahead
ジャン-ジャック・デサー世界銀行上級副総裁・チーフエコノ
ミスト室 首席エコノミスト

*アル-マサト・アドミニストレーター、デサー首席エコノミ
ストはワシントンDCから、筑波大学関係者は筑波から、それ
ぞれテレビ会議で出席します。

参加ご希望の方は、以下のフォーマットにてEメールでお申込
みください。

**(宛先:komori@worldbank.org)*******
11月17日奨学金プログラム・テレビ会議セミナーに参加しま
す。

お名前
(和)
(英)
ご所属・団体
(和)
(英)
お役職・肩書
(和)
(英)
ご連絡先
(住所)
(電話)
(FAX)
(EMAIL)

<お問合せ先>
世界銀行東京事務所 大森
電話03-3597-6650
FAX03-3597-6695
komori@worldbank.org

4 ジェンダーとICTに関するテレビ会議セミナー(東京:11/18)

世界銀行は11月18日(木)にテレビ会議セミナー
「Information and Communication Technologies(ICTs) and
Female Labor Force Participation – Private Sector
Development」を開催致します。

<趣旨>
Private Sector 開発は世界銀行の取り組みの中でも特に近
年重要性が増している分野です。投資環境を改善することに
より市場が拡大すれば、特に貧困層の女性への就業および所
得を得る機会をより多く提供することになります。女性と男
性の異なるニーズや制約を理解することはプライベートセク
ター開発の改善に有益であると考えられます。本セミナー
は、プライベートセクター参加  (Entrepreneurshipとフォ
ーマルセクター) においてICTがどのように女性をエンパワー
し、どのような役割を果たすかを考えるセミナーシリーズの
第1回です。中国のNGO、天津Women’s Business Incubator
(TWBI) CiscoSystemsなどの事例をとりあげ、女性に対して
ITスキルトレーニングを行うことによる女性の雇用促進とビ
ジネスの効率化などの効果について、下記パネリストの方々
と検討します。なお第2回は12月8日に開催予定です。

―東京会場―
2004年11月18日(木)
時刻;午前10時〜11時45分
国連大学 Committee Room 1 (UNハウス5階)
http://www.unu.edu/hq/japanese/access/index.html

使用言語 英語のみ 参加費:無料

参加申込み方法:会場準備等の関係上、出席を希望される方
は、11月15日(月)までに氏名・御所属・e-mailアドレスを 
genderequality@worldbank.org
(US TEL 202-473-7631)までお申し込みください。

<報告者>

Wang Yan, Manager, the Enterprise Development and
Computer Hub, and Zhu Hong Yan, Manager, Consultation
and Training Department, the 天津 Women’s Business
Incubator (TWBI), China Carl Nai-Kang Fu, Senior
Information Officer, Global Connectivity
Solutions, World Bank

Topic: TWBI has focused on employment creation and
empowerment of disadvantaged communities. ICTs are
used to enhance business effectiveness of both TWBI
and its clients.

Elli Takagaki, Program Manager, International
Strategies and Partnerships, Cisco Systems, San Jose,
California

Topic: Cisco Academy is helping to close the widening
gender gap currently existing in the ICT sector
through IT skills training for women.

Kio Chung Kim, Director, Asian Pacific Women’s
Information Network Center, Sookmyung Women’s
University, Seoul, Korea

Topic: Asia-Pacific Economic Cooperation (APEC)’s
Committee on Trade and Investment (CTI) research
project, “Supporting Potential Women Exporters:
Optimizing ICTs in Korea”

Chair: Gillian Brown, Regional Gender Coordinator,
East Asia and the Pacific, World Bank

Facilitator at Tokyo Site: Birgit Poniatowski,
Academic Program Officer for Capacity Development and
Gender Focal Point, United Nations University

Introduction: Kayoko Shibata, Knowledge Management
Analyst, Gender and Development Group, World Bank

Discussant:
Samia Melhem, Senior Operations Officer, infoDev,
Global Information and Communication Technologies

<お問合せ先>
世界銀行ジェンダーと開発グループ 担当: 山本, 鈴木
E-mail: genderequality@worldbank.org

<関連ウェブサイト>
http://web.worldbank.org/WBSITE/EXTERNAL/TOPICS/EXTGENDER/0,,contentMDK:20207786~menuPK:489311~pagePK:148956~piPK:216618~theSitePK:336868,00.html

http://web.worldbank.org/WBSITE/EXTERNAL/TOPICS/EXTGENDER/0,,contentMDK:20252294~pagePK:148956~piPK:216618~theSitePK:336868,00.html

5 世銀とNGO・シビルソサエティの連携(東京:11/18)

2004年11月18日木曜日午後6時00分より「PIC東京コーヒーア
ワーシリーズ1:世界銀行グループについて」のイベント第3
回目、「世界銀行とNGO・シビルソサエティの連携」を世界銀
行PIC東京にて開催いたします。

第3回目は、世界銀行東京事務所の広報担当官である大森功一
氏より、世界銀行とNGO・シビルソサエティの連携についてお
話しを伺います。是非奮ってご参加下さい。

申込方法:下記ホームページより案内状をダウンロードし、
FAXもしくは電子メール(ptokyo@worldbank.org)にて、ご氏
名、ご所属、及びご連絡先を明記の上お申し込み下さい。
http://www.worldbank.or.jp/02event/01seminar/pdf_ps/ps9.pdf

*********************

[編集後記] 「I Care」、「We Care」

「なんで、紛争に興味あるのよ?」とこのごろ、両親によく
聞かれます。ホテルマネジメントを学びにアメリカに渡った
はずの私は、7年後帰国し、紛争解決・平和構築に携わりた
い、将来はそのために紛争地で勤務したい、とわけのわから
ない、親泣かせなことを言っている訳ですから、無理もな
い。紛争解決・平和構築への興味のルーツはいくつかあるの
ですが、そのひとつについて、長くなりますが、シェアさせ
てください。 

大学時代、国際政治に興味があり、その枠組みの中で現代の
紛争というものも学問的な観点から、勉強していました。

院生になった1年目の夏、インターンとして人権モニターを経
験しました。私の担当はDRC(DCベースでしたが)。そのとき
知り合い、親友になったのが、DRC出身のJean。彼の父親は彼
の目の前で殺害され、アメリカにいる彼自身も、いつか故郷
に帰れば自分も殺害される、と恐怖に襲われていました。

DRCの紛争は「忘れられた世界戦争」とも呼ばれており、死者
の多さの割にメディアの脚光を浴びることもなく、西側から
の積極的な人道的介入もなかなかありませんでした。日々暴
力が悪化し、死者が増える中、ジレンマをおこした彼はある
日私に、Why doesn’t the world care about us? Do you
think Rwanda (genocide) can happen to us and no one
will help us? Do you care? と聞いてきたのです。

彼の問いに私は、お茶を濁した返答しか出来ませんでした。
毎日、ふかふかのベットで寝て、学校に行き、おいしい食事
を摂り、時には明らかに必要のない洋服も買い、そんな豊か
な日常生活を送れる私のような人間がいる一方で、JeanやDRC
にいる彼の仲間のように毎日死の恐怖におびえる人間もい
る。世界の不平等さを初めて実感したとき、私にとって、紛
争が「学問的興味」の流域を越えたのです。

いつか「I Care」、「We Care」と彼を初め恐怖におびえる人
々に伝え、行動で示したい。そんな思いとともに、紛争・平
和構築について学習しています。(嶋影)

***DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」***

ワシントンDC開発フォーラムのBBL関連情報(案内・レ
ジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバ
ルな開発戦略と日本の関わりに関する主要な情報を、「ワシ
ントンDC開発フォーラム・情報サービス(dev-info)」と
して、電子メールにて2週間に1回を目途に送付しています。
本情報サービスに記事掲載をご希望の方は、ニュース・トピ
ック・人材募集などを簡潔にまとめ
info@developmentforum.org まで連絡いただければ幸いで
す。また、本サービスにご意見やご示唆等ありましたら、お
気軽に御連絡下さい。dev-infoバックナンバーはこちらです。
http://groups.yahoo.co.jp/group/dev-info/

また、「ワシントンDC開発フォーラム・メーリングリスト
(devforum)」では、毎回のBBLについての意見交換の他、
以前取り上げたテーマを含め、より広くグローバルな開発戦
略と日本の関わりに関する意見交換や情報交換を行っており
ます。相互の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確
保するため、メーリングリスト参加者は氏名・所属を明らか
にするとともに、発言者の了承がない限りメディア等での引
用がされないようご配慮いただきます。本メーリングリスト
への加入をご希望の方は、info@developmentforum.org まで
御連絡下さい。

――――――――――――――――
編集担当:野口 泰
編集担当補佐:早川 元貴
編集後記:嶋影 繭子
発行:ワシントンDC開発フォーラム