6/14付

ワシントン DC開発フォーラムの皆様、

今回のご連絡(6/14付)は以下の8点です。

皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。

【1】 開発フォーラム新着情報チェック:

    「8カ国財務大臣会合開催」
    「「ほっとけない」キャンペーン立ち上げ報告」
    「世銀 Annual Review of Development Effectiveness」
    「国連報告書 The Millennium Development Goals Report 2005」
    「米国連タスクフォース最終報告書」 
    「Five Crucial Tasks for the New President of the World Bank」
    他

【2】 DC開発フォーラム交流会へのお誘い(6/16:ワシントンDC)

【3】 地球に乾杯!NGO: PLA/啓蒙活動の重要性

【4】 DFID通信更新情報: DFID2005年度年次報告書

【5】 ニューヨーク国連フォーラム:
    「成長か貧困か、援助の有効性」、他

【6】 バングラデシュ・モデル(現地機能強化):
    国別援助計画中間報告

【7】 GRIPS開発フォーラム: 国別援助計画中間報告、英国通信

【8】 英国グレンイーグルスG8サミット直前シンポジウム(6/24:東京)

[編集後記] 「卒業旅行の新しい形」

今回の担当は、C-fa (http://c-fa.main.jp/)の野宮あす美
さんです。

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【1】 開発フォーラム新着情報チェック

Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を募集して
います。情報掲載を希望する場合は、
info@developmentforum.org までご連絡ください。

−日本関連−

●6月10日から8カ国財務大臣会合がロンドンで開催されました。

財務大臣会合の声明のポイントが発表されました。
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/su170611.pdf

開発に関する財務大臣の結論のポイントが発表されました。
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/su170611a.pdf

ヨーロッパのNGOネットワーク Eurodad から債務取り消し問
題に関する声明が発表されました。
http://www.eurodad.org/articles/default.aspx?id=626

●5月26日に東京で開催された「ほっとけない 世界のま
ずしさ」キャンペーンの立ち上げの集いの報告がウェブに掲
載されてました。
http://www.hottokenai.jp/event/050526/index.html

−バイ・ドナー関連−

●国際協力チャリティ・イベント“Live 8”の開催が発表さ
れました。
http://www.live8live.com/

−マルチ・ドナー関連−

●世銀の評価報告書2004 Annual Review of Development
Effectivenessが発表されました。
http://www.worldbank.org/oed/arde/2004/

−国連関連−

●国連事務総長の報告書 The Millennium Development
Goals Report 2005が発表されました。
http://millenniumindicators.un.org/unsd/mi/mi_dev_report.asp

●米国連邦議会の国連タスクフォースの最終報告書が15日に
発表されます。
http://www.usip.org/un/index.html

−ワーキング・ペーパー、セミナー報告書−

●米国シンクタンクCGDからワーキング・ペーパーThe
Hardest Job in the World: Five Crucial Tasks for the
New President of the World Bankが発表されました。
http://www.cgdev.org/Publications/index.cfm?PubID=222

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【2】 ワシントンDC開発フォーラム交流会へのお誘い

【6月16日(木)】

来る6月16日(木)に、ワシントンDCにて当フォーラム交流
会を開催いたします。日頃BBLやオンラインディスカッシ
ョンにてご参加されている方も、そして昼間のBBLにはな
かなかご参加できな方も、ぜひこの機会にお誘い合わせの
上、お気軽にご参加ください。

日時: 6月16日(木) 6時45分〜
会場:  ワシントンDC、ダウンタウン周辺(BBL開催会場である
      JICA米国事務所より徒歩圏内)のレストランを予定、
      参加人数によって決定次第、追ってご連絡致します。

参加ご希望される方は、お手数ですが6月15日(水)正午(EST)
までに江尻由美(yumiejiridev@aol.com)まで、参加ご希望の旨および
ご一緒される方の人数をご連絡下さいますようお願い申し上げます。
また、当日は会費制とさせて頂きます由、ご了承ください。

多くの皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

(開発フォーラム・BBL:江尻由美)

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【3】 地球に乾杯!NGO: PLA/啓蒙活動の重要性

新着コラムは下記のとおりです。

●6月13日/PLA実施 (位田 和美)
→青年海外協力隊村落開発普及員としてセネガルに赴任。任
地先でPLAを実施し、村の課題を話し合ったところ、(1)女性
の重労働、(2)健康、(3)ソーシャルセーフティネットの欠
如、が挙げられた。それに対し、村人の手で原因結果分析を
行い、それを改善するためには資金が必要であるとわかっ
た。その結果、費用も手間もかからない石鹸作りを始めるこ
とになったのである。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/050613ki.html

●6月6日/女子教育を阻むもの(2):女子誘拐への対策 
(利根川 佳子)
→エチオピアでは女子誘拐が問題となっているが、学校の行
き帰りや、共学で男女の交流が増えた結果、誘拐が起こるこ
とが多く、親は娘を学校に行かせるのを嫌がり、女子教育を
阻んでいる。女子誘拐への対策として、地域や宗教リーダー
に対して、女子誘拐がもたらす影響について語り、働きか
け、コミュニティを巻き込んだり、学校の生徒・コミュニテ
ィの前で誘拐から救われた女子に誘拐の経験談を話させるこ
とで、女子誘拐に対する認識を変えたりすることが挙げられ
る。こうした啓蒙活動を通じて、自分たちの前提となる考え
方に疑問を持つことが重要である。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/050606yt.html

(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)
 http://e-NGO.net
 http://e-ngo.cocolog-nifty.com/blog/

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【4】 DFID通信更新情報

第11回 DFID2005年度年次報告書
http://www.developmentforum.org/uk/dfid/011.htm

6月7日、英国際開発省(DFID)2005年度年次報告
書(Departmental Report 2005)が刊行されましたので、簡単
に概要を報告します。同報告書は DFIDウェブサイトから
も入手可能です。ロンドンのDFID本部で行なわれた報告
書発表会にはベン国際開発大臣とチャクラバルティ次官が出
席しましたが、貧困削減を情熱的に語るベン大臣のスピーチ
が非常に印象的でした。

(DFID通信:小長谷 英揚)

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【5】 ニューヨーク国連フォーラム:
    
フォーラムMLでは最近二週間に以下のテーマについて議論が
行われました。

新総裁下の世銀の方向性:成長か貧困か、援助の有効性
インフラと貧困削減
成長と貧困に関わるマイクロ・アプローチとマクロ・アプローチ
人間開発と経済開発
途上国における税制改革と貧困
人権と国際金融機関
ODAの質と量
国内公共事業とODA

本フォーラムのブログサイト
http://nyunforum.blogspot.com/
にて内容をご覧下さい。

(NY国連フォーラム:中村秀規)

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【6】 バングラデシュ・モデル(現地機能強化):国別援助計画中間報告

6月6日に東京で開催されたODA総合戦略会議で、バングラデシュ国別援助計
画の中間報告が行われました。アジア経済研究所開発スクール教授の山形辰史
主査からの説明を受けて、選択と集中、NGOとの連携、災害対策等について意
見交換が行われました。
(中間報告和文)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/kaikaku/kondankai/senryaku/22_shiryo/pdfs/shiryo_4.pdf
(中間報告英文)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/050606JapanCAPInterimReport.doc

本件中間報告は、昨年11月に作業方針を策定した後、山形主査を中心に、東京
国別援助計画タスクフォースと現地ODAタスクフォースの関係者の半年以上に
わたる議論を踏まえて作成したものです。今後、本中間報告を敷衍した形の第
一次案を作成し、幅広い関係者との意見交換・協議を進めて、秋にはセットさ
れる予定です。国別援助計画の関連資料は次のウェブサイトに掲載していま
す。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/kunibetsu.htm

(バングラデシュ・モデル運営委員会:紀谷昌彦)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/

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【7】 GRIPS開発フォーラム:国別援助計画中間報告、英国通信

● 6月6日に開催されたODA総合戦略会議で、ガーナ国別援助計
画の中間報告が行われました。主査を務めるGRIPSの大野泉より、
従来型のセクター別の計画から脱し、課題に対し日本として如何な
る支援を行っていくかという「課題達成型」への再編成、日本の支
援がめざすメッセージ性の強化、成果重視の視点を盛り込んでい
く点等を強調して説明しました。併せて、アフリカ支援への取り組み
もテーマとして取り上げら れ、アフリカ支援の目的、財政支援型の
ツールへの有用性についても活発に議論されました。

我が国の対ガーナ援助計画改定骨子(案)(pdfファイル)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/kaikaku/kondankai/senryaku/22_shiryo/pdfs/shiryo_1_1.pdf
重点開発課題・重点事項(案)(pdfファイル)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/kaikaku/kondankai/senryaku/22_shiryo/pdfs/shiryo_1_2.pdf
対ガーナ国別援助計画協力図(案)(pdfファイル)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/kaikaku/kondankai/senryaku/22_shiryo/pdfs/shiryo_1_3.pdf

また、ガーナ国別援助計画改定作業の進捗状況については当フォーラムのウ
ェブサイトでも随時報告しています。
http://www.grips.ac.jp/forum/ghana/index.htm

●英国通信No.36 が届きました。お題は「英国式 国の分類
法」です。世銀、国連、米国、そして英国と独自に分類手段
を設けていますが、分類された国が納得のいくものとそうで
ないものとに別れそうです。
http://www.grips.ac.jp/forum/britain.html

(GRIPS開発フォーラム:鈴木明日香)
http://www.grips.ac.jp/forum/

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【8】 英国グレンイーグルスG8サミット直前シンポジウム(6/24:東京)

●南アフリカ共和国のHIV陽性者のアクティヴィスト
ググ・ヂャミニさんが語るアフリカの現実

●エイズ・結核・マラリア三大感染症との闘い:
私たちに何ができるのか?

————————————————–
○日 時:6月24日(金) 午後5時30分〜8時30分
○場 所:大阪経済法科大学東京麻布台セミナーハウス
    2F大研修室
・住 所:東京都港区麻布台1-11-15
・行き方:東京メトロ日比谷線「神谷町」駅E1出口下車徒歩3分
・地 図:http://kenshu.e-joho.com/azabudai/map.html
○参加費:500円(資料代)
○申 込:参加される方は、本メール末尾の「参加申込票」に所定の事項をご
記入の上、アフリカ日本協議会(info@ajf.gr.jp宛ご返信下さい。
————————————————–

●ググ・ヂャミニさん、25歳。南アフリカの貧困のなかで、14歳のときに性暴力
によりHIVに感染した彼女は、いま、地域のHIV陽性者グループのリーダーとし
て、エイズ・結核など感染症との闘いの最前線にたっています。

●エイズ・結核などの感染症による「世界の危機」が叫ばれてから数年。感染
症を取り巻く現実は深刻さを増しています。HIVとともに生きる人々は世界全
体で4000万人。アフリカだけでなく、全世界で感染が拡大しています。

●アフリカで、アジアで、旧ソ連圏で……人々は感染症との闘いに立ち上がっ
ています。予防、ケア、治療、アドボカシー……しかし、足りないものがありま
す。最低限の医療保健施設、医療従事者、治療薬へのアクセス。そして、感染
症と闘う国際社会の断固たる意志です。

●感染症との闘いに、日本は、私たちは何ができるのでしょうか。7月のG8
サミット、9月の国連ミレニアム+5サミットに向けて、市民社会としてメッセー
ジを発していきたいと思います。

—————————
○主 催:(特活)アフリカ日本協議会、
     「ほっとけない、世界のまずしさ」キャンペーン
     日本リザルツ
○連絡先:(特活)アフリカ日本協議会(担当:稲場)
・東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル2F
・電話 03-3834-6902、FAX:03-3834-6903
・ウェブ http://www.ajf.gr.jp
—————————

■パネリスト
○ググ・ヂャミニ氏(南アフリカ共和国、イググレツ・サポート・グループ・ディレ
クター、「治療行動キャンペーン」ハウテン州執行委員)
○小野崎郁史氏(結核予防会結核研究所国際協力部副部長)
○稲場雅紀氏((特活)アフリカ日本協議会、世界エイズ・結核・マラリア対策
基金第9回・10回理事会先進国NGO代表団メンバー)、他 交渉中。

■モデレーター
○林 達雄氏((特活)アフリカ日本協議会 代表理事)

==================================
■参加申込票<info@ajf.gr.jpまで>
———————————-
○お名前
○ご所属(あれば)
○ご連絡先(メール)
○ご連絡先(携帯など)
○コメント

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[編集後記] 「卒業旅行の新しい形」

いつも通り大学に到着すると、正門で「地球の歩き方、
夏休み特別号」が配布されていました。開いてみると、
通常の観光旅行の紹介のほか「ボランティア旅行」とい
うセクション。ケニアでの自然保護活動、タンザニアでエ
イズの啓蒙活動からフィリピンの小学校で英語を教える
プログラムまで、世界中でのボランティア活動に参加を
するツアーが用意されていることに驚きました。

「世界を広げ、新しい価値観と出会う…。その貴重な体
験は、帰国後も色あせることなく、さまざまな機会で生か
すことができる一生の財産です」という言葉、また現地の
子どもたちの笑顔がページを飾る。

旅行会社がボランティアをここまで大きく取り上げること
自体、不思議な現象のように思えますが、こういったツ
アーに申し込むが学生が最近とても増えているようです。

旅行会社がプログラムを組んでいるものは決して安くはあ
りません。しかし、大学四年になった今、「卒業旅行は長期
でボランティアへ行く」と話している友達が確かに周りにも
非常に多いと感じています。

この傾向が日本特有のものなのだろうかと考えをめぐらせ
ていたとき、たまたま手に取ったニューズウィークがアメリ
カにおける、『社会的責任のあるボランティア旅行』を選択
する人の増加に関する特集が組まれていました。

アメリカ人の場合、「このような行動をとる人が増えている
理由の一端は、9.11テロをきっかけに、自分たちが良くも
悪くも大きな家の一員なのだという自覚が生まれたのかもし
れない」と書かれていました。

日本でも、阪神淡路大震災後のボランティア活動をはじめ、
少しずつボランティアに取り組み人が増えているような気が
します。卒業旅行にボランティア、一見不思議なこの現象を
私はすごくいいことだと思います。

例え最初のきっかけが「楽しみながら人の役にも立てれば、
ただ楽しく過ごすよりいい」というほんの軽い気持ちだった
としても、人と触れ合って、人と協力して、それが大きな関
心を生んだり、大きな力になっていくこともあると思います。
(野宮)

***DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
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――――――――――――――――
編集担当:野口 泰
編集担当補佐:早川 元貴
編集後記:野宮あす美
発行:ワシントンDC開発フォーラム