第2回(2010/11/17): 日本発の社会事業が世界で成功するために–TABLE FOR TWO USAの挑戦

ワシントンDC開発フォーラムでは、第二回ワークショップを世界銀行の会議室で11月17日(水)に行いました。
今回が初めての方も多く、全体で25名の方にご参加いただきました。

今回は、ワシントンDCに出向されたことをきっかけに開発援助の世界に関わるようになり、体当たりで積極的な活動を行っている、TABLE FOR TWO USA(NPO)ワシントンDC支部代表の、安永修章さんをプレゼンターに迎えました。
安永さんは、早稲田大学職員、日米研究インスティテュートマネージャーという学問に近い世界でのプロフェッショナルな経験をお持ちです。プレゼンテーションの中では、「今日は参加者の皆様からのアドバイスを頂き、TABLE FOR TWO USAの戦略会議としたい。」という姿勢を何度も強調されていました。

TABLE FOR TWOは2007年秋に日本で活動を開始した、先進国と開発途上国間での食の不均衡を解消することを目的としたNPOです。TABLE FOR TWO、直訳すると「二人の食卓」。先進国に住む私たちと開発途上国の子どもたちが、時間と空間を超え食事を分かち合うというのがコンセプトです。
日本ではすでに330以上の参加企業・団体がTFTに様々な形で参加しており、また社会起業家に対する関心が高まる中、様々なメディアにも取り上げられて います。

http://www.tablefor2.org/

米国では、コロンビア大学地球研究所長・国連MDGディレクターのジェフリーサックス教授の協力を得て、2009年よりニューヨークで活動を開始し、ワシントンDCでは、5つの寿司レストランで導入が始まりました。

プレゼンテーションの後の質疑応答では、いかにアメリカでの普及を促進するかについて様々なアイデアが議論されました。国内に大きな格差を抱え、特に貧困層に肥満が多い米国で、どうやってアフリカ支援をアピールするのか。日本と違いNPOが数多く存在する中で、どうやって差別化を図るのか。
日本での普及の成功要因がオープンプラットフォームを作って、参加団体や学生からの意見をうまく取り込んだことに着目し、同じような仕組みをアメリカでも大学を中心に作れないかという意見もありました。

懇親会には20名の方にご参加いただき、引き続き活発な議論が交わされました。若手同士の議論が行動に繋がって、TABLE FOR TWO USAの促進に貢献できれば幸いです。
次回以降へのご意見、ご要望は下記リンクのアンケートよりどうぞ。https://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dHVzbGYwX0JETk5rVk8xNURVX3BkWFE6MQ

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