2013年2月4日号(「2013年度補正予算案、2014年度予算案国会提出」「UNCTAD・海外直接投資報告」「IMF・最新の世界経済見通し改訂版」他)

2014年2月4日発行
http://www.devforum.jp/
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック:
「2013年度補正予算案、2014年度予算案国会提出」
「UNCTAD・海外直接投資報告」
「IMF・最新の世界経済見通し改訂版」他
【2】JICAアメリカ事務所
ODA60周年記念イベント「U.S.- Japan Development Summit」
【3】国連フォーラム:
(1) 国連職員NOW! 国連事務局 森田宏子さん
(2) 勉強会「国連や開発機関でのインターンシップ」議事録掲載
【4】東京発~世界銀行からのお知らせ:
「本音で語る―自然資本要人との膝詰め意見交換会」(2月18日)
【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り:
「トライブス」を見て
執筆:(大森功一 世界銀行南アジア地域担当副総裁特別補佐官)
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください
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– 日本関連 –
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● 政府は2013年度補正予算案と、2014年度予算案を国会に提出しました。ODA関連予算のポイントは、外交力強化のために戦略的にODAを活用する観点から、(1)多国間のODAから、二国間のODAに重点化(無償資金協力、JICA 技術協力は、総額1.9%の増)、(2)ODA事業量の確保(一般会計ODA予算が減少する中、被支援国にとって重要なODA事業量見込みは、2014 年において、3%程度の増を確保)、(3)主要施策として、日本企業等の国際展開支援、領土保全対策の充実、危機管理体制の強化、大使館の新設等関連経費を措置。
http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2014/index.htm#02
● 安倍総理は、1月25日~27日にインドを訪問し、日印首脳会談を行いました。 印首脳会談に先立ち、インドとの間で、円借款1件及び無償資金協力1件に関する交換公文への署名が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h25/y140125_1.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/page3_000636.html
● 安倍総理は、世界経済フォーラム年次会議に参加し、冒頭演説「新しい日本から、新しいビジョン」を行いました。
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0122speech.html
● タジキスタン共和国に対する4,200万円を限度とする環境・気候変動対策無償資金協力「ハトロン州ピアンジ県給水改善計画(詳細設計)」に関する交換公文署名が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h25/140128_2.html
● モーリタニアとの間で5億2,000万円の無償資金協力食糧援助に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h25/140123_1.html
● JICAは、中小企業連携促進基礎調査制度において10件の案件を採択しました。
http://www.jica.go.jp/press/2013/20140122_01.html
● 同じくJICAは、インドとの間で、インド工科大学ハイデラバード校整備事業を対象として2件総額230億3,500万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。
http://www.jica.go.jp/press/2013/20140130_02.html
● JBICは、ベトナムの投資環境レポートを公開しています。
http://www.jbic.go.jp/wp-content/uploads/inv-report_ja/2014/01/17658/201401vietnam.pdf
● 外務省は国際平和協力室国際平和協力調査員を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/ipc/page22_000901.html
● 外務省任期付職員の臨時募集をしています(対ロシア経済関係の分野、諸外国との査証に関する政策の企画立案・運用等にかかる業務、経済連携交渉支援分野、旅券総務業務の分野、EPA/FTA関連分野、交渉分野、人権・女性分野、APEC関連業務。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/ninki/index.html
● 第11回 国際教育協力日本フォーラム(Japan Education Forum XI)が2月19日に開催されます。参加者を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/page3_000626.html
● 2月1日・2日、大阪国際交流センターにおいて、関西最大の国際協力イベントであるワン・ワールド・フェスティバルが開催されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_000557.html
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– バイ・ドナー関連 –
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● 英国のグリーニング国際開発相がロンドン証券取引所で講演し、アフリカや南アジアへの投資を倍増するとともに、投資環境の改善に取り組むことを発表しました。
https://www.gov.uk/government/news/greening-uk-will-focus-on-frontier-economic-development
● DFIDは、2030年を目標年とした経済開発フレームワーク、”Economic development for shared prosperity and poverty reduction”を発表しました。
https://www.gov.uk/government/publications/economic-development-for-shared-prosperity-and-poverty-reduction-a-strategic-framework
● AFDは、アブラハムの足跡をたどる、パレスチナの観光事業を支援します。
http://www.afd.fr/lang/en/home/pays/mediterranee-et-moyen-orient/geo/territoires-palestiniens?actuCtnId=111409
● 昨年末より紛争が激化する中央アフリカ共和国に対して、USAIDは支援を続けています。同国の最新の情報とUSAIDの支援状況を纏めた資料が発表されています。
http://www.usaid.gov/crisis/central-african-republic
● 先般開催されたダボス会議にて、USAIDとデュポン株式会社(米国の化学会社)は協定を結び、大学やNGO、民間セクターともパートナーを結んで農業生産性の向上による食糧と栄養の安全保障を共同で目指すことを約束しました。
http://www.usaid.gov/news-information/press-releases/jan-23-2014-usaid-and-dupont-announce-commitment-increase-farmer-productivity
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– 国際機関関連 –
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● 日本のOECD加盟50周年関連イベントの一環として、OECDから専門家を招き、国際シンポジウム「公務労働力の高齢化における政府の人的資源管理」が開催されます。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01jinji02_02000103.html
● IMFは最新の世界経済見通し改訂版で、2013年は低調だった世界経済成長は、2014年には加速するとの見通しを発表しました。IMFの見通しによると、2014年の世界経済成長率は、2013年の3%から加速し3.7%、2015年には3.9%に達するとのことです。
http://www.imf.org/external/japanese/pubs/ft/survey/so/2014/res012114aj.pdf
● 世界銀行グループは、ミャンマーの改革・貧困削減・ エネルギーと保健へのアクセスに、20億ドルの支援を行うことを発表しました。
http://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2014/01/26/world-bank-group-to-invest-2-billion-in-myanmar-to-support-reforms-and-reduce-poverty
● 世界銀行は報告書「Youth Employment in Sub-Saharan Africa」を発行しました。その中で、アフリカ地域の経済発展のためには、若者に対するより生産的な仕事が重要となってくると指摘しています。
http://www.worldbank.org/en/news/press-release/2014/01/27/productive-jobs-africa-youth-economic-progress-wb-report
● 世界銀行は、エチオピアの経済構造の変化について、雇用情勢から説明したワーキングペーパーを発表しています。
http://www-wds.worldbank.org/external/default/WDSContentServer/IW3P/IB/2014/01/22/000158349_20140122090840/Rendered/PDF/WPS6749.pdf
● アジア開発銀行は、インド政府との間で、民間投資を促進するインフラ投資に対する4億ドルの貸付に調印しました。
http://www.adb.org/news/india/400-million-adb-loan-boost-private-investment-india-infrastructure
● アフリカ開発銀行は、2014-18年ジェンダー戦略書を発表しました。
http://www.afdb.org/en/news-and-events/article/gender-equality-at-the-heart-of-africas-transformation-a-vision-and-a-strategy-12761/
● 米州開発銀行とマスターカードは、ラテンアメリカ及びカリブ海地域の経済統合促進のため協調していくことで合意しました。
http://www.iadb.org/en/news/news-releases/2014-01-23/mastercard-signs-transparency-deal-with-idb,10739.html
● 欧州復興開発銀行は、若手専門職員育成を目的としたインターナショナル・プロフェッショナル・プログラム(IPP)において、本年3部局において10名を採用する予定です。
http://www.mof.go.jp/international_policy/mdbs/ebrd/ebrd_ipp_2014.htm
● 安全保障理事会は公式会合を開き、「戦争、その教訓、そして恒久平和の追及」というテーマに関する討論を行いました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=47035&Cr=security+council&Cr1=
● 安全保障理事会は、決議を全会一致で採択し、中央アフリカにおける暴力の拡大と広範な人権侵害に深刻な懸念を表明し、同国に展開する平和構築事務所、BINUCAの任期を延長するとともに、EU兵力による武力行使の利用を承認した。また、同国に対し、現在の武器禁輸に加えて、渡航禁止と資産凍結を科すことを決めました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=47027&Cr=central+african+republic&Cr1=
● ユニセフは、フラッグシップレポート「The State of the World’s Children 2014 in Numbers」を発表し、子供たちや不平等にさらされている事実を提示するデータの重要性について指摘しています。
http://www.unicef.org/media/media_71841.html
● ユネスコは「The 2013/4 Education for All Global Monitoring Report」を発表しました。世界の教育事情が議論されています。
http://www.unesco.org/new/en/education/themes/leading-the-international-agenda/efareport/reports/2013/
● UNDPは、「Humanity Divided: Confronting Inequality in Developing Countries」と題する報告を発表しました。その中で、世界各国で所得格差が深まっていることに警告を発し、再分配政策、および社会基準変容によって支えられた包接的な成長パターンへのシフトを求めています。
http://www.undp.org/content/undp/en/home/librarypage/poverty-reduction/humanity-divided–confronting-inequality-in-developing-countries.html
● 国連貿易開発会議(UNCTAD)は「海外直接投資報告」を発表しました。それによれば、2013年世界の海外直接投資は11%拡大し、推計1兆4600万ドルに達し、また、その規模は2008年の世界経済危機前のレベルであり、開発途上国に対する投資の割合が大きいと指摘しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=47029&Cr=trade&Cr1=
● 1月27日はホロコーストの国際デーでした。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=47013&Cr=holocaust&Cr1=
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– シンクタンク・NGO関連 –
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● 英シンクタンクODIは、上述のDFIDによる民間投資推進計画についてコメントしています。
http://www.odi.org.uk/opinion/8190-should-uk-government-promote-uk-businesses-developing-countries
● 同じくODIより、新たな開発目標と都市についてのペーパーが発表されています。
http://www.odi.org.uk/publications/7776-urban-dimension-new-set-development-goals
● 同じくODIは、英国政府の英国企業の途上国でのビジネスパートナーシップとしての支援について議論しています。
Should the UK government promote UK businesses in developing countries?
http://www.odi.org.uk/opinion/8190-should-uk-government-promote-uk-businesses-developing-countries
● The European Journal of Development Researchの最新号の特集では、援助効果の評価を取り上げています。
http://www.palgrave-journals.com/ejdr/journal/v26/n1/index.html#db
● 英王立国際問題研究所(チャタムハウス)は、国連とアフガニスタンの関係についてのペーパーを発表しました。
http://www.chathamhouse.org/publications/papers/view/197026
● 米国ブルッキングス研究所は、アフリカでの雇用なき成長について議論しています。
http://www.brookings.edu/blogs/africa-in-focus/posts/2014/01/30-jobless-growth-africa-sy?rssid=global+development
● World Politics Reviewは、開発におけるビックデータ活用について報告しています。
http://www.worldpoliticsreview.com/articles/13523/data-revolution-developments-next-frontier
● 2月28日(金)、東京新宿区にて国際協力NGOセンター(JANIC)による会議「MDGsカウントダウン・ネットワーク会議2014」が開催されます、
http://www.janic.org/event/mdgs2014.php
● 国際協力NGOピースウィンズ・ジャパンは、昨年台風で大被害を受けたフィリピンの被災者に住宅修復キットを配布します。
http://peace-winds.org/news/press/5581
● 国際NGOセーブ・ザ・チルドレンは、1月22日からスイスで開かれていたシリア和平会議において、シリアの子どもたちへの支援物資配布と暴力からの保護を最優先課題として取り組むよう求めてきましたが、31日に同会議が中断されたことに対して見解を発表しています。
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/press.php?d=1396
● 昨年末から武力衝突が続く南スーダンの首都ジュバからの避難民が直面している過酷な現状を、現場で医療援助を続けている国境なき医師団がレポートしています。
http://www.msf.or.jp/news/detail/photo_1017.html
● 2月8日(土)東京にて、ケアインターナショナル・ジャパンがCAREフェス2014~音楽X料理X国際協力を開催します。生きていくうえで誰もが必要で、世界中でさまざまなかたちで親しまれている料理と音楽を通じて国際協力に触れるイベントです。
http://www.careintjp.org/news/b/care5go_final.html
● ジェトロ・アジア経済研究所(アジ研)から、海外研究員レポート「ベトナム:地方の人々にとって身近な医療機関」が発表されています。
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Download/Overseas_report/1401_teramoto.html
● 同じくアジ研より緊急レポート「長期化するシリア内戦―戦闘の激化と和平交渉の課題」が発表されています。
http://www.ide.go.jp/Japanese/Research/Region/Mid_e/Radar/Syria/20140120.html
● 米国シンクタンクCenter for Global Development (CGD)よりワーキングペーパー Rethinking the Financial Design of the World Bank が発表されています。
http://international.cgdev.org/publication/rethinking-financial-design-world-bank-working-paper-352
● 同じくCGDよりワーキングペーパー The Median Is the Message: A Good-Enough Measure of Material Well-Being and Shared Development Progress が発表されています。
http://international.cgdev.org/publication/median-message-good-enough-measure-material-well-being-and-shared-development-progress
● Bill & Melinda Foundationから「2014 Gates Annual Letter」が発表されています。今回のテーマは「3 myths that block progress for the poor」です。
http://annualletter.gatesfoundation.org/#section=home
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【2】JICAアメリカ事務所
ODA60周年記念イベント「U.S.- Japan Development Summit」
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2014年2月12日に米国ワシントンDC戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies: CSIS)にて「U.S.-Japan Development Summit」と題したイベントが開催されます。これは、日本のコロンボプラン加盟60周年という節目の年が始まるに際し、開発分野の日米両政府・実施機関高官、学識経験者等を交えてこれまでの日本のODAの歩みを振り返るとともに、日米同盟のコンテクストも踏まえつつ、今後の方向性について議論を行うものです。JICAからは、理事長の田中(ランチョン時の基調講演)、及びアメリカ合衆国事務所長の中澤(パネル討論1のパネリスト)が、外務本省からは国際協力局の和田審議官(パネル討論2のパネリスト)がそれぞれ登壇いたします。
お時間・ご関心があれば、是非参加をご検討ください。
参加登録は、simon.chair@csis.orgにお願いします。
宜しくお願いいたします。
●開催日時:2014年2月12日 09:00-13:00
●場所: 戦略国際問題研究所(Center for Strategy and International Studies)
2nd Floor Conference Room CSIS, 1616 Rhode Island Ave. N.W.
●アジェンダ
9:00-9:20 Registration
9:20-9:30 Welcoming Remarks:
9:30-10:45 Panel 1: Lessons Learned from Six Decades of Development Assistance
11:00-12:15 Panel 2: Key Challenges Ahead and Opportunities for Partnership
12:15-13:00 Luncheon and Keynote Address
(JICAアメリカ事務所 上石博人)
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【3】 国連フォーラム
(1) 国連職員NOW! 国連事務局 森田宏子さん
(2) 勉強会「国連や開発機関でのインターンシップ」議事録掲載
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● 国連職員の生の声をインタビュー形式でお届けする
「国連職員NOW!」第153回では、1979年にハイチで
JPOとして国連職員のキャリアをスタートさせ、現在は
国連事務局の経済社会部でご活躍される森田宏子さんに
お話を伺いました。今年9月にサモアで開催が予定されている
「第3回SIDS国際会議」に向けて、全力疾走されている森田さん。
2014年・新春第一弾の国連職員NOW!をどうぞご覧ください。
http://www.unforum.org/unstaff/153.html
● 2013年11月23日、国連フォーラムでは「国連や開発機関での
インターンシップ」をテーマにした勉強会をニューヨークで開催いたしました。
国連開発計画、国連日本政府代表部、国連社会経済理事会、
Istanbul Policy Centerインターンシップ経験者の方々をパネリストに
お迎えし、パネルディスカッション形式でお話を伺いました。
勉強会の詳しい議事録は下記ページにてご覧いただけます。
http://www.unforum.org/lectures/79.html
(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://www.unforum.org/index.html
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【4】東京発~世界銀行からのお知らせ
「本音で語る―自然資本要人との膝詰め意見交換会」(2月18日)
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■ 「本音で語る―自然資本要人との膝詰め意見交換会」
コンサベーション・インターナショナル・ジャパン・日経BP環境経営フォーラム(EMF)・世界銀行東京事務所共催
日時:
2014年2月18日(火) 午後2時30分から午後5時30分
場所:
世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)
http://go.worldbank.org/6V3IDW6BV0
内容:
世界で自然資本の潮流が始まっているのはなぜか。日本も取り組まないといけないのか。
どのように企業の社内外を巻き込み、取り組めばよいのか。
標準化の動きはあるのか―この分野を牽引するエキスパートや政府関係者らと、これからの自然資本経営について議論します。
詳細、参加お申込み:
http://www.worldbank.org/ja/events/2014/02/18/public-meeting-about-natural-capital
(世界銀行東京事務所: 開裕香子)
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【5】ワシントンDC開発フォーラム便り
「トライブス」を見て
執筆:(大森功一 世界銀行南アジア地域担当副総裁特別補佐官)
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ワシントンの自宅近所にあるスタジオ・シアターで今、「トライブス」が上演されています(3月2日まで)。あまり舞台は見ない方なのですが、チケットが半額近くになる「ご近所割引き」付きの案内メールが届いたので、足を運んできました。
聴覚障害をもつ主人公は、手話なしで生活できるほうが便利だという家族の方針で、家庭では手話を使わせてもらえませんでした。その彼が、いずれ聴覚を失うことがわかっているガールフレンドに出会い、手話者のコミュニティーと接点をもつうちに家庭でも手話を使いはじめ、家族の手話に対する考え方が変化してくる、というのがトライブスのストーリーです(本当はもっと複雑で、登場人物のキャラクター達が多様な考え方をもっていて、字幕の使い方などにも凝った演出が施されています)。
トライブスは2010年にイギリスで初演された舞台で、スタジオ・シアターでの公演は、地元ワシントンDCのギャローデッド大学演劇学科との共同プロジェクトでもあります。ギャローデッド大学は、聴覚障害者向けの大学として有名です。
世界人口の15%にあたる約10億人が何らかの障害を抱えていると言われています。途上国開発の主要課題として、環境、ジェンダー、気候変動、防災などにならんで、障害をきちんと位置付けることの重要性も繰り返し指摘されています。昨年夏に閉鎖した世界銀行情報センター(PIC東京)では「障害と開発」を主要テーマのひとつとしてとりあげました(このコーヒーアワーシリーズは今も継続しています)。途上国からギャローデッド大学に留学中の学生の皆さんが日本財団の支援で訪日した際にご登壇いただきましたが、将来途上国のリーダーとなっていく彼らから学ぶべき視点はたくさんありました。
ところで、トライブスのプログラムには、交代で各公演を担当する7人の手話通訳者のプロフィールが挟み込まれていました。舞台手話通訳者としての華々しい経歴は、アーティストのそれと同じです。素晴らしいと思いました。
(大森功一 世界銀行南アジア地域担当副総裁特別補佐官)
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DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」
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編集担当:小林隼人/荘所真理/春木由美/杉原ひろみ
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