April 17: BBL on IDB (4/22) & Human Security (4/23), ODA Charter, IMF/WB Spring Meetings, Japan’s Role, Peace-Building, NGO, Africa, EFA Week, Paris, GRIPS, Asia-Africa, BBL Schedule

ワシントン DC開発フォーラムの皆様

今回のご連絡(4/17付)は以下の11点です。

【1】 来週のBBLのご案内:IDB年次総会(4/22)、人間の安全保障(4/23)
【2】 先週・今週のBBLのご報告:ODA大綱(4/9)、IMF世銀春会合(4/16)
【3】 BBL議事録の公表:開発における日本の役割(1/29)
【4】 寄稿:開発援助と平和構築についての展望
【5】 地球に乾杯!NGO:チャリティ/市民社会の歴史/食糧危機
【6】 アフリカ・ネットワーク:ODA白書とアフリカ他
【7】 GEFA:Education For All Week他
【8】 パリ通信:貧困と保健、DACハイレベル会合、NEPAD支援会合
【9】 GRIPS開発フォーラム:ボリヴィアPRSP、DFID会議
【10】 アフリカ・アジア間貿易投資:世銀調査プロジェクト
【11】 4〜5月のBBL日程
―――

【1】 来週のBBLのご案内:IDB年次総会(4/22)、人間の安全保障(4/23)

4月22日(火)に、BBL「2003年米州開発銀行(IDB)年次総会の評価と今後の課
題」を開催します。先月ミラノで開催された同総会に出席された黒澤利武氏
(IDB理事代理)より冒頭説明をいただいた後、出席者間で議論を深める予定
です。案内状は次のウェブサイトまたは本メール末尾をご覧ください。
http://www.developmentforum.org/invitation/030422.htm

翌4月23日(水)には、BBL「人間の安全保障を実施に移すための課題」を開催
します。現在人間の安全保障委員会最終報告書の取りまとめ作業に当たってい
る田瀬和夫氏(人間の安全保障委員会事務局・日本政府連絡官)より、今後同
報告書をどのように実施に移していくべきかについて問題提起をいただいた
後、出席者間で議論を深める予定です。案内状は次のウェブサイトまたは本
メール末尾をご覧ください。
http://www.developmentforum.org/invitation/030423.htm

出席される方は、それぞれ前日正午までに、本フォーラムBBL担当(江尻)に
氏名・所属先をご連絡いただければ幸いです。
yumiejiridev@aol.com
また、当地以外の方も含め、出席できない方におかれては、是非関連情報やご
意見を連絡担当までいただければ幸いです。議論に反映させていただきます。
info@developmentforum.org

【2】 先週・今週のBBLのご報告:ODA大綱(4/9)、IMF世銀春会合(4/16)

4月9日(水)のBBL「ODA大綱はいかにあるべきか−DC開発フォーラムからの貢
献−」には約25名が出席し、冒頭に紀谷昌彦氏(在米日本大使館一等書記官)
より、メーリングリスト(devforum)での議論を踏まえつつ、日本の政策体系に
おけるODA大綱の位置付け、普遍的価値と国益の関係、「基本理念」「原則」
として示すべき内容、重点地域・重点分野の扱い、ミレニアム開発目標(MDGs)
の位置付け、政策立案・実施体制とその運用について問題提起が行われ、それ
を受けて活発な議論が行われました。席上配布資料は次の通りです。
http://www.developmentforum.org/records/material/0409oda.doc

4月16日(水)のBBL「2003年IMF・世銀春会合の評価と今後の課題」には約30
名が出席し、冒頭に吉田正紀氏(世銀日本理事室理事代理)と三好敏之氏
(IMF日本理事室審議役)より、コミュニケや日本ステートメントを踏まえ、
主要論点や今後の方向性等につき説明があり、MDGs後に何が焦点となるかと
いった問題につき様々な意見が出されました。席上配布資料は次の通りです。
開発委員会コミュニケのポイント(和文)と全文(英文)
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/ko150413c.htm
http://www.imf.org/external/np/cm/2003/041303.htm
開発委員会での日本国ステートメント(和文・英文)
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/ko150413st.htm
http://www.mof.go.jp/english/if/if030413st.htm
国際通貨金融委員会コミュニケのポイント(和文)と全文(英文)
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/ko150412c.htm
http://www.imf.org/external/np/sec/pr/2003/pr0350.htm
国際通貨金融委員会での日本国ステートメント(和文・英文)
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/ko150412st.htm
http://www.mof.go.jp/english/if/if030412st.htm
その他関係文書はIMF・世銀ウェブサイト・トップページから辿れます。
http://www.imf.org/
http://www.worldbank.org/

現在メーリングリスト(devforum)で議論継続中です。是非ご意見等を連絡担当
までお寄せいただければ幸いです。議論に反映させていただきます。
info@developmentforum.org

【3】 BBL議事録の公表:開発における日本の役割(1/29)

1月29日のBBL「開発における日本の役割を考える」(キックオフ:小和田恒氏
/世銀総裁特別顧問(当時)、元国連大使、元OECD大使)の議事録(レターサ
イズ・A4)をウェブサイトにアップしました。1990年代より日本が打ち出して
きた新開発戦略の経緯・内容や、それが昨今の開発戦略の主流となっているミ
レニアム開発目標(MDGs)や包括的開発枠組み(CDF)、貧困削減戦略文書(PRSP)
の形成に与えた影響、開発援助に際しての国益の考え方等について説明・議論
が行われたものです。是非ご一読いただければ幸いです。
http://www.developmentforum.org/records/0129Owada.doc
http://www.developmentforum.org/records/0129Owada-A4.doc

【4】 寄稿:開発援助と平和構築についての展望

今般、戸田隆夫氏(JICA米国事務所次長)の論稿「開発援助と平和構築につい
ての展望―Before and after 2002―」を本フォーラム・ウェブサイト寄稿欄
に掲載しました。こちらも是非ご一読ください。近日中にFASIDの報告書に掲
載される予定です。
http://www.developmentforum.org/Articles/peacetoda.doc

【5】 地球に乾杯!NGO:チャリティ/市民社会の歴史/食糧危機

新たに次のコラムを掲載しています。
http://e-NGO.net
●4月17日/米国のチャリティ事情から何が学べるか(1)(杉原ひろみ)
→2000〜2001年の米国・チャリティ事情の変化を紹介した後、「チャリティ」
を支える日米の歴史・政治・文化・経済・政府の役割に着目して意見を提示。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/030417hs.html
●4月14日/歴史に見る『市民社会』概念の変遷(粒良麻知子)
→市民社会概念の歴史を(1)欧で議論されてきた『市民社会』、(2)ラ
米、東欧の民主化達成の過程で出現した『市民社会』、(3)先進国及び多国
籍ドナー機関が開発援助の文脈で用いる『市民社会』、の3系統に分けて説明。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/030414mt.htm
●4月10日/マラウイ徒然(12)食糧危機(4) (小林 由季)
→マラウイが食糧不足による危機的状況に陥った原因について、技術的・政治
的要因を指摘。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/030410yk.htm

(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)
http://e-NGO.net

【6】 アフリカ・ネットワーク:ODA白書とアフリカ他

アフリカ関連ウェブサイト新着情報(4/5〜11)をアップしました。今週もア
フリカと国際社会に関するニュースがたくさんありました。
http://www.developmentforum.org/africa/Apr%205-11_03.htm

外務省のウェブサイト上に発表された、2002年ODA白書の概要では、アジア地
域への重点配分が強調されています。「アジア重視=アフリカ軽視」ととられ
ないように、(概要にも書かれていますが)対アフリカ援助の質の向上が必須
であり、重点分野の明確化、協調しつつ他のドナーとの差別化…などが必要か
と思います。

イラクを巡る世界の対応が人道・復興援助に移行しつつある中、WFPはスワジ
ランドへの食糧援助を停止します。WFP事務局長は、イラク復興のために、ア
フリカへの援助の優先順位が下がることに対する懸念を表明しています。一方
で、カナダの開発庁(CIDA)は、アフリカへの新たな援助プロジェクトをいく
つか発表しています。

ナイジェリアでは、大統領選挙を含む一連の選挙が12日から始まりました。ま
た、コンゴ(民)北東部で虐殺発生、コートジボワールでは政府による反政府
勢力攻撃の疑い、リベリアでの戦闘悪化による人道援助の麻痺、ジンバブエの
都市で食糧援助開始などがありました。

また、世銀の『アフリカ開発指標2003』、IMFの世界経済見通しが発表されま
した。

(アフリカ・ネットワーク・フォーカルポイント:粒良麻知子)
http://www.developmentforum.org/africa/

【7】 GEFA:Education For All Week他

4月9日に行われた「同一内容の授業(教育を受けられない女の子についての授
業最低30分)を世界一斉に行う」という世界共通企画で、世界記録を更新する
130万人の人々が参加しました。参加者は世界の人々が同時に授業を受ける楽
しみを感じながら、2005年までに、小・中・高校での男女格差をなくすことに
ついて勉強しました。この関連で週間ニュースを更新しました。
http://www.developmentforum.org/education/0413.htm

その他、各機関の援助の動きや、4月26日に東京で開催されるOXFAM国際シンポ
ジウム等の情報をGEFAトップページに掲載しています。
http://www.developmentforum.org/education/

(Good Education For Allフォーカルポイント・細谷祐子)
http://www.developmentforum.org/education/

【8】 パリ通信:貧困と保健、DACハイレベル会合、NEPAD支援会合

(1)貧困と保健に関するDAC参照文書
「貧困と保健に関するDAC参照文書」(The DAC Reference Document on
Poverty and Health)が、OECD及びWHOより公表されました。同文書は、2001
年に公表された「DAC貧困削減ガイドライン」の内容の一部を更に深めるもの
として、この2年間DAC・貧困削減ネットワーク(POVNET)で作業してきた成果
であり、これまでのメンバー、マルチ機関等の経験に基づいて、貧しい人々の
保健を改善するために如何に効果的に開発協力を実施するかについてまとめ上
げております。なお、同文書策定にあたっては、JICAから専門的な知見に基づ
いた積極的な貢献を行ってきました。
http://www.oecd.org/EN/document/0,,EN-document-notheme-2-no-15-40344-0,00.html

(2)DACハイレベル会合
4月22〜23日、DACハイレベル会合が開催されます。DACハイレベル会合は、年
に一度、各メンバーより開発大臣級が集まり、主要な開発関係イシューに関す
る政治対話を行う場で、今年は、主に援助効果(調和化を含む)、経済成長と
貧困削減、アフリカについて議論を行う予定です。本会合の概要(議長サマ
リー)は、同会合終了後にOECDホームページにて公表される予定です(パリ通
信でもご紹介します)。

(3)NEPADイニシアティブ支援会合(AFD主催)
3月6〜7日にAFD(フランス開発庁)が主催したNEPADイニシアティブ支援会合
(於:パリ)の概要が、AFDホームページに掲載されました。本会合は、イン
フラ支援をNEPAD成功の鍵と位置づけた上で、ドナーとして如何にNEPADを支援
していくかという点を議論するために、バイの援助実施機関、マルチドナーが
パリに集まりました(NEPAD側からはNKUHLU/NEPAD事務局議長が出席)。
http://www.afd.fr/english/communiques/view_com.cfm?id=112

(パリ通信担当:菅原卓也)
http://www.developmentforum.org/paris/

【9】 GRIPS開発フォーラム:ボリヴィアPRSP、DFID会議

(1)ボリヴィア新政権によるPRSPの取組み
JICA「ボリヴィア国別援助研究会」の一環として、GRIPSの大野泉がボリヴィ
アへ出張し、ボリヴィア政府関係機関、主要ドナー、日本の援助機関などを対
象にヒアリングを行いました。EBRP(ボリヴィア版PRSP)をめぐる最近の動
向、ボリヴィアにおける援助協調の方向性を含めた出張報告を掲載しました。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf02/bolivia_0303.pdf

(2)DFIDアジア事務所長会議
DFIDアジア事務所長会議が東京で行われ、GRIPSの大野健一が日本の援助政策
についてセミナーを行いました。セミナーの後に行われた意見交換会の模様
と、プレゼン資料(パワーポイント)を掲載しました。
http://www.grips.ac.jp/forum/dfid_asia.htm 
プレゼン資料(パワーポイント)はこちらです。
「Pro-poor Growth and Aid Coordination from the Japanese Perspective」
http://www.grips.ac.jp/forum/docu01/DfID4.ppt

(GRIPS開発フォーラム:鈴木明日香)
http://www.grips.ac.jp/forum/

【10】 アフリカ・アジア間貿易投資:世銀調査プロジェクト

今般世界銀行より、第3回アフリカ開発会議(TICAD III)に向け、アフリカ
・アジア間の貿易投資関係に関する調査プロジェクト(下記2件)を、日本ス
タッフコンサルタント信託基金(JSCTF)を用いて実施する旨発表がありました。
詳細は、世銀東京事務所関連ページをご覧ください。
(1)Studies on Africa-Asia Trade and Investment Relations (A):
Factual Studies of Africa-Asia Trade and Investment Relations Using
Global Trade Data.
(2)Studies on Africa-Asia Trade and Investment Relations (B): 
Studies of Selected Asian Countries in Developing Trade and Investment
Relations with African Countries.
http://www.worldbank.or.jp/01tokyo/05fund/phrd_project.html

【11】 4〜5月のBBL日程

当面の本フォーラムBBL日程は次の通りです。ご関心とお時間のある回に是非
ご参加いただき、皆様のご意見を伺えれば幸いです。

4月22日(火)
「2003年米州開発銀行(IDB)年次総会の評価と今後の課題」
キックオフ:黒澤利武氏(米州開発銀行(IDB)理事代理)

4月23日(水)
「人間の安全保障を実施に移すための課題」
キックオフ:田瀬和夫氏(人間の安全保障委員会事務局・日本政府連絡官)

4月30日(水)
「HIV/AIDSの課題−米国と日本の果たすべき役割は何か−」
キックオフ:Dr. Constance A. Carrino (Director, Office of HIV/AIDS,
USAID / former Counselor & USAID Representative, US Embassy in Tokyo)
(この回は英語で行います)

5月7日(水)
「『万人のための教育(EFA)』の課題−市民社会の視点から−」
キックオフ:Mr. Oliver Buston (Senior Advocacy Officer,
Oxfam International, Washington DC)
(この回は英語で行います)

[開催要領(各回とも)]
時刻: 12:15〜14:00
(次第)12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
    12:30頃から キックオフ
    13:00頃から 自由討議(14:00終了)
場所: JICA米国事務所・会議室
    1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC, USA
    Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
出席方法:会場準備等の関係上、開催前日正午までに、本フォーラムBBL担
当(江尻)に出席を希望する回と氏名・所属先をご連絡ください。
yumiejiridev@aol.com

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このワシントンDC開発フォーラム・情報サービス(dev-info)では、ブラウン
バッグランチをはじめとする本フォーラムの活動情報や、より広く開発戦略と
日本の関わりについての主要情報を、週1回を目途に送付していきます。皆様
方におかれては、掲載すべき情報等ありましたらご示唆いただければ幸いで
す。本情報サービスをご希望の方は、下記連絡担当まで、氏名・所属・電子
メールアドレスをご連絡ください。

ワシントンDC開発フォーラム(連絡担当・紀谷)
http://www.developmentforum.org
info@developmentforum.org
dev-infoバックナンバーはこちらです。
http://www.developmentforum.org/mail/