2008年3月4日号(G8保健専門家会合、DCラウンドテーブル 「万人のための教育(EFA)と日本のODAの再考察、ルワンダ大虐 殺後の正義と和解、他) 

2008年3月4日発行
                     http://www.devforum.jp/
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    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス

          −(dev-info)−

    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック:
     「G8保健専門家会合」
     「世銀 環境報告書」
     「国連 女性に対する暴力撤廃キャンペーン」
     「ICG報告書 ケニア危機」

【2】 DC開発フォーラムBBLのご案内:3月10日(月)

【3】 DCラウンドテーブル「万人のための教育(EFA)と日本のODAの再考察」ご案内

【4】 ご報告:国際協力3フォーラム合同・年末&年始東京オフ会

【5】 平和構築フォーラム:「ルワンダ大虐殺後の正義と和解」ほか

【6】 FASID 国際開発研究センター最新情報:    
    「Journal Express:世銀総裁、西アフリカへの紛争後支援を遊説 他」

【7】 GRIPS開発フォーラム:新刊情報、モザンビーク出張報告

【8】 イギリス通信 −英国開発学勉強会(IDDP)−    
    「07/08年度第五回勉強会 国際開発とわたし−失敗の連続から学んでいること」

【9】 パリDAC通信第67号 「「対外援助」ドナーとしての中国」

【10】 国連フォーラム:
     「国連職員NOW!」第65回 
      谷野直子さん(国連大学広報部PR/メディア・コーディネーター)

【11】 『国連ウォッチング』No.7発行のお知らせ

[編集後記] 「○○でもわかる温暖化論、3分講座」 

今回は、江尻由美さんの担当です。

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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください。

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 −日本関連−
┗━━━━━━━━━━━┛

●G8保健専門家会合レセプションにおける宇野治外務大臣政務官オープニング・スピーチが発表され
ています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/20/euno_0214.html

●NGOによる民主化支援セミナーの概要が発表されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken/minshu/sy_080202_gai.html

●高村外務大臣とボブ・ゲルドフ氏との会談の概要が発表されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/h20/2/1178201_902.html

┏━━━━━━━━━━━┓
 −バイ・ドナー関連−
┗━━━━━━━━━━━┛

●OECD/DACからジェンダーに関するウェブサイトWikigender.orgが発表されています。
http://www.oecd.org/document/55/0,3343,en_2649_37413_40188087_1_1_1_37413,00.html

┏━━━━━━━━━━━┓
 −マルチ・ドナー関連−
┗━━━━━━━━━━━┛

●世界銀行から環境問題の報告書Environment Mattersが発表されています。
http://web.worldbank.org/WBSITE/EXTERNAL/NEWS/0,,contentMDK:21663765~pagePK:34370~piPK:34424~theSitePK:4607,00.html

┏━━━━━━━━━━━┓
 −国連関連−
┗━━━━━━━━━━━┛

●国連から女性に対する暴力撤廃キャンペーンが立ち上げられました。
http://www.un.org/women/endviolence/
http://www.unifem.org/news_events/story_detail.php?StoryID=656

●耐薬品性結核に関する報告書がWHOから発表されています。
http://www.who.int/tb/features_archive/drsreport_launch_26feb08/en/index.html

┏━━━━━━━━━━━┓
 −シンクタンク関連−
┗━━━━━━━━━━━┛

●ICGから報告書Kenya in Crisisが発表されています。
http://www.crisisgroup.org/home/index.cfm?id=5316&l=1

●CGDからワーキング・ペーパーHow Soon Can Donors Exit From Post-Conflict States? が発表され
ています。
http://www.cgdev.org/content/publications/detail/15464

●同じくCGDからワーキング・ペーパーCurrency Undervaluation and Sovereign Wealth Funds: A New
Role for the World Trade Organization が発表されています。
http://www.cgdev.org/content/publications/detail/15501

●同じくCGDからワーキング・ペーパーU.S. Assistance to Africa and the World: What Do the Numbers
Say? が発表されています。
http://www.cgdev.org/content/publications/detail/15423

●イギリスの開発研究所、ODIからワーキング・ペーパーExploring the science of complexity:
Ideas and implications for development and humanitarian efforts が発表されています。
http://www.odi.org.uk/publications/working_papers/WP285.pdf

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【2】 DC開発フォーラムBBLのご案内:3月10日(月)
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「対アフリカ協力への提言−アフリカが必要としていること、日本ができること−」

ワシントンDCには、多数の経済協力関係者が、政府、実施
機関、 世銀グループ・米州開銀・IMF、企業、NGO、シンク
タンク・大学、メディア等で実務や研究に携わっています。
その情報・知 見を活かして個人の資格で自由かつ率直な
議論を行い開発戦略に関する政策論議を深める(かつ出席者
間の親睦を深める)とともに、記録を世界各地の関係者に
発信して現実の政策立案・ 実施に反映させるために、ブラ
ウンバッグランチを開催しています。標記のテーマについて
は次の要領で開催しますので、ご関心とお時間のある方は
是非お気軽に参加いただければ幸いです。

1.日時: 3月10日(月)午後12時30分より
2.場所: JICA米国事務所・会議室
      1776 Eye Street, N.W. Suite 895,
Washington, DC
      Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
3.テーマ: 「対アフリカ協力への提言−アフリカが必要としていること、日本ができること−」
4.キックオフ:高橋基樹氏(神戸大学大学院国際協力研究科教授・研究科長)     
5.次第: 12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
       12:30頃から キックオフ
        13:15頃から 自由討議(14:00終了)

6.出席方法:会場準備等の関係上、出席をご希望される方は
3月9日(日)正午までに本フォーラムBBL担当
(江尻:yumiejiridev@aol.com)へご氏名・ご所属先をご連絡ください。
7.趣旨:  4回目を迎える東京アフリカ開発会議(TICAD)
が間近に迫ってきています。近年は経済成長を遂げている国も
目立つアフリカがさらに発展していくために、日本は、TICADIV
で何を打ち出し、7月のG8サミットにつなげていくべきなのか、
また、その後、いかにそれを実行していくべきか。今回のBBLでは、
キックオフスピーカーとして、アフリカの経済開発、開発援助に
ついて積極的に研究、発信をされている高橋基樹神戸大学大学院
国際協力研究科長にお越しいただき、グローバルな政治経済変動や
日本国内でのアフリカ支援の議論を踏まえて日本によるアフリカ協力に
対するご提言をお話しいただきます。アフリカの開発において何
が必要とされ、それに対して日本として何ができるか、何をして
いくべきかを出席者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

【JICA米国事務所ビル管理方針に伴うお願い】

JICA事務所では、予めビルのフロントに対して来客予定者リスト
を提出し、その上で来客者はフロントの係員にエスコートをして
もらうことが必要となります(エレベーターを動かすためには、
指定のカードキーが必要なため。)

以上を踏まえて、皆様には次についてお願いいたします。

1.事前登録を必ず行ってください。
2.事前登録なしに参加する場合は、11:30までに事務所小森宛
に連絡を入れてください。(事務所代表電話番号 202-293-2334)
3.上記を行われた方は、フロントに申し出てください。
遅れてこられた方の場合は、フロントを通じて事務所にご連絡いただ
くこともあります(フロントの係員がエスコートすることもございます)。
念のため、身分証明書をお持ちください。
4.上記を行われていない方は、フロントを通じて事務所にご連絡下さい。

(BBL担当:江尻由美)
www.devforum.jp
yumiejiridev@aol.com

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【3】DCラウンドテーブル「万人のための教育(EFA)と日本のODAの再考察」ご案内
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来る3月13日(木)、DC開発フォーラムとヤングライオンズは、
ラウンドテーブル(兼交流会)を共同開催致します。昨年9月の共催
ラウンドテーブル同様、ワシントンDCの日本人コミュニティにお
ける開発と政策(政治・外交)分野の研究者・実務家の方々を横軸
でつなぐ交流を目的としています。

当日は、名古屋大学、早稲田大学、神戸大学の先生方および大学院
生のグループをお迎えし、日本における最新の研究・協力活動につ
いてご報告いただくほか、ワシントンを拠点に活躍される実務家の
方々にも、現場の視点から問題提起していただく予定です。開催要
項を以下にお知らせ致します。どうぞ奮ってご参加下さい。

DC開発フォーラム・ヤングライオンズ共催DCラウンドテーブル
「万人のための教育(EFA)と日本のODAの再考察」

・日時: 2008年3月13日(木) 6:30-9:30 pm
・会場: Sichuan Pavilion, DC Tel: (202) 466-7790
1814 K Street, N.W., Washington, DC 20006
・会費: お一人$25.00(税・チップ込み)、飲物は別途各自カウン
ターで注文・支払いとさせていただきます。
・参加登録: 参加ご希望の方は、3月10日(月)までに、お名前と
ご所属先をまでご連絡下さい。また、会場
の都合上席数に限りがございますので、定員になり次第受付を打ち
切らせていただきます。ご了承下さい。

6:15 p.m. – 開場
6:30 p.m. – 共催者挨拶
6:40 – 8:10 p.m. ラウンドテーブル
8:10 p.m. – 懇親会

プレゼンテーション:
1.「G8サミット等をめぐる2008年の日本の教育協力政策の展開と方向性」
黒田一雄氏(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)
FTI共同議長国、TICAD4・G8サミットの開催、JICA・
JBICの統合の年である今年2008年は、外務省BEGIN政策
評価等、日本の教育協力の今後を考えるための様々な試みや議論が
なされている。本発表では、その概要と論点を報告するとともに、
日本の教育協力政策の方向性を考察するための概念的な枠組みを
考察する。

2.「アフリカにおける初等教育普遍化(UPE)政策の実情と支援課題」
西村幹子氏(神戸大学大学院国際協力研究科准教授)
アフリカにおいては、1990年代半ば以降、再び授業料無償化を
中心とする初等教育普遍化(UPE)政策が多くの国々で導入され
ている。本プレゼンテーションでは、神戸大学を中心とする研究
グループが文部科学省「国際協力イニシアティブ」の一環で行っ
たケニア、ガーナ、マラウィ、ウガンダにおけるケーススタディ
の結果を基に、政策実施過程において発生している諸問題と今後
の教育協力支援の課題を指摘する。

コメント:
1.三輪桂子氏(世界銀行総裁補佐)

2.上岡直子氏 (上級教育・児童労働スペシャリスト、ワールドラーニング)

【報告者略歴】
■黒田一雄氏(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)
Overseas Development Council研究員、広島大学教育開発国際協力
研究センター講師、助教授を経て現職。他にユネスコ国際教育計画
研究所客員研究員、アジア経済研究所開発スクール客員教授等。外
務省・JICA・JBIC等の様々な教育開発分野調査研究・評価
に携わってきた。スタンフォード大学にてM.A.(国際教育開発)、
コーネル大学にてPh.D.(教育・開発社会学)を取得。

■西村幹子氏(神戸大学大学院国際協力研究科准教授)
国際協力機構ジュニア専門員、グローバルリンクマネージメント株
式会社研究員を経て現職。この間、ウガンダ、ケニアに教育分野の
企画調査員として1年間滞在。サセックス大学開発学研究所にて開発
学修士(M.Phil.)、コロンビア大学ティーチャーズカレッジにて教
育学博士(Ed.D.)を取得。

■三輪桂子氏(世界銀行上級教育スペシャリスト)
Joined the World Bank in 2000 as Young Professional, worked
in Africa, Laos Country Office, Afghanistan Country Office,
and most recently as Senior Education Economist in Europe and
Central Asia Region. Currently Assistant to the President.
Previous work experience include Programme Officer for UNICEF
and Education Expert in JICA. Ph.D. in Educational Policy and
Administration Studies from the State University of New York
at Albany.

■上岡直子氏 (上級教育・児童労働スペシャリスト、ワールドラーニング)
Has nearly 20 years experience in international educational
development through the Fulbright Commission in Tokyo, World
Bank, Inter-American Development Bank, a Japanese consulting
firm and a US NGO. During the past seven years, has worked
for World Learning, U,S, NGO. As Senior Technical Specialist,
provides technical leadership and operational oversight in
basic education, girls education, child labor, youth
development, and CSO advocacy on education. Master’s degree
in International Educational Development from Teachers
College, Columbia University, Co-authored two books in Japan
about international educational assistance.

また、ご報告者のほかにも以下の先生方がご参加される予定です。
北村友人氏(名古屋大学大学院国際開発研究科准教授)
山田肖子氏(名古屋大学大学院国際開発研究科准教授)
鈴木隆子氏(神戸大学大学院国際協力研究科助教)
小川啓一氏(神戸大学大学院国際協力研究科教授)

共催組織の詳細については、以下のウェブをご覧下さい。
DC開発フォーラム
ヤングライオンズ

(DCラウンドテーブル担当:江尻由美)

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【4】ご報告:国際協力3フォーラム合同・年末&年始東京オフ会
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年末年始は、世界各地から日本に一時帰国する人たちが多い季節です。
上記3フォーラムは、この機会を捉えて、合同東京オフ会を
初めて開催しました。(国連フォーラムと共催の東京オフ会は
これまで2回ありましたが、3フォーラム共催は今回が初めてです。)

12月26日の年末オフ会には約80名が、2008年1月11日の年始オフ会には
約100名が集まりました。(相当大規模な会合になりました!)
世界各地の前線で国際協力に取り組む人たちと、
日本で国際協力の基盤を支える人たち、そして将来日本から世界に
羽ばたこうとする人たちが、小さな会場でぎゅうぎゅう詰めに
なりながらも、夢中になって情報交換をしている姿が印象的でした。

今般、当日のオフ会の様子や、海外・国内から参加された皆様からの
活動報告の要旨を、写真入りでウェブサイトに掲載しました。
http://www.unforum.org/offkai/top.html

今回の合同東京オフ会を機に、ワシントンDC開発フォーラム、
国連フォーラム、Club JPOの皆様の交流が一層深まることを
願っています。

(今次オフ会担当:Club JPO・二井矢洋一、国連フォーラム・
小谷瑠以、ワシントンDC開発フォーラム・紀谷昌彦)
http://www.unforum.org/offkai/top.html

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【5】平和構築フォーラム:「ルワンダ大虐殺後の正義と和解」ほか
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平和構築フォーラムでは、3月14日(金)15時より東京のUNハウスで、
第16回平和構築フォーラム・セミナー「ルワンダ大虐殺後の正義と和解」
(国連大学「平和とガバナンス」プログラムと共催)を開催します。
お時間とご関心がありましたら是非お越し下さい。
ご案内は次のサイトをご覧ください。
http://www.peacebuilding.jp/seminar.htm

2月29日に発行された平和構築フォーラム・ニュースレター
最新号では、このほか、平和構築関連の各種シンポジウム・
セミナーや情報を多数掲載しています。
http://archive.mag2.com/0000203690/20080229003457000.html
登録はこちらです。
http://www.peacebuilding.jp/newsletter.htm

今後ともご支援・ご協力方よろしくお願いいたします。

(平和構築フォーラム・紀谷昌彦)
http://www.peacebuilding.jp/

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【6】FASID 国際開発研究センター最新情報:    
    「Journal Express:世銀総裁、西アフリカへの紛争後支援を遊説 他」
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●Journal Express最近号のご紹介
Journal Expressは、最新の海外主要ニュースメディア・シンクタンク・雑誌情
報などを抜粋・編集した週刊国際開発情報誌(和要約付)で、2006年5月から
DAKIS(開発援助情報システム)に加わったサービスです。ここでは、最近号の
見出しとURLをご紹介します。

○JX 2:39 (08.2.20) http://dakis.fasid.or.jp/report/jxpdf/jx2-39.pdf
世銀総裁、西アフリカへの紛争後支援を遊説/世銀の新チーフエコノミスト/焦
点:米海外援助体制/会議:英ODI、開発課題に成長を掲げる4連会議/ガバナン
ス指標

○JX 2:40 (08.2.27) http://dakis.fasid.or.jp/report/jxpdf/jx2-40.pdf
世界保健イニシアチブへの日本の主導/ドイツBMZ、二国間援助相手国を見直し
/現金送金援助の効果/出版:英国の財政支援;国際的な「人材」移動/会議:
日本と英国の開発アプローチ

(FASID国際開発研究センター担当:土岐啓道)
http://www.fasid.or.jp

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【7】GRIPS開発フォーラム:新刊情報、モザンビーク出張報告
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●”Diversity and Complementarity in Development Aid: East Asian Lessons for
African Growth”刊行のお知らせ
今般、英国シンクタンクODIと連携し、「開発の年」2008年に向けた日本発の知的貢
献として、アフリカの成長のために日英が比較優位を活かした支援を展開する意義と
具体的な支援の方向性を論じた政策レポートを刊行しました。このレポートは、多様
性と補完性の原則に基づく日英の援助協調を提案しており、この原則は、他ドナーや
開発パートナーとの協調全般に通じるものと考えます。日本や英国の研究者、政策担
当者、さらにマレーシアやウガンダの専門家が寄稿しています。ぜひご一読くださ
い。
http://www.grips.ac.jp/forum/Diversity%20and%20Complementarity%20in%20Develo
pment%20Aid.htm
(冊子紹介ページ)

●「『新しい日本のODA』マニフェスト」(英訳版)完成のお知らせ        
      
「新しい日本のODAマニフェスト」の英訳版が完成致しました。日本のODA改革に向け
たマルチステークホルダーによる提言はこれまでに例のない取組みです。この「マニ
フェスト」を通して、国内広報、普及、政策的働きかけのみならず、国際社会への積
極的な情報発信を行っていきたいと考えております。3月末の冊子刊行に先駆けてご
紹介させていただきます。ぜひご一読ください。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf08/manifesto(Eng).pdf
(マニフェスト本文、pdfファイル、321KB)
http://www.grips.ac.jp/forum/oda_salon/index.htm
(同誌刊行までの経緯や内容についてのページ)

●「Policy Minutes No.22」刊行のお知らせ      
昨年10月18日に、教育協力NGOネットワーク(JNNE)、名古屋大学、FASIDとの共催で
行ったセミナー:「教育開発における自助努力と財政支援」の議事録(Policy
Minutes)を刊行致しました。第一部では「援助による経常経費支援は必要か?」を
テーマに、教育セクターにおける経常経費支援の是非について議論しました。第二部
では「自立的発展のための政策形成」に着目し、タンザニア、カンボジアの事例経験
を現地から招聘したパネリストの方々にお話し頂き、自主発展のための援助提言を伺
うという、大変有意義なセミナーとなりました。報告書にまとめましたので、ぜひご
覧ください。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf08/pm22.pdf
(報告書、pdfファイル、1724KB)

●【モザンビーク出張報告】モザンビークのナカラ回廊開発のためのセミナー
当フォーラムの大野健一とンコンゴロ・エルンバは、2月16〜22日にJBICミッション
に同行してモザンビークの首都マプトとナンプラ州ナカラを訪れ、道路整備を核とす
るナカラ回廊計画および東アジア経験の伝達に関する議論をしました。両地で開催さ
れたセミナーにはベトナム、マダガスカル、タンザニアの政策担当者も参加し、大統
領・計画開発大臣にも表敬訪問しました。さらに、政府・民間・ドナーとの会見を通
じて、新たなアフリカ成長支援の候補国としての観点からモザンビークの現状を観
察・検討しました。出張報告をぜひご覧ください。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf08/kohno_moza1.pdf
(出張報告、pdfファイル、25KB)

(GRIPS開発フォーラム:岩橋美智子)
http://www.grips.ac.jp/forum/

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【8】イギリス通信 −英国開発学勉強会(IDDP)−    
「07/08年度第五回勉強会 国際開発とわたし−失敗の連続から学んでいること」
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テーマ:
「国際開発とわたし−失敗の連続から学んでいること」

日時:
2008年3月15日(土) 15:00−17:00(勉強会後に懇親会を予定)

講師:
中山嘉人さん(バーミンガム大学博士課程:PhD in Education, School of
Education, University of Birmingham)

講師略歴:
1970年鹿児島県生まれ。青年海外協力隊参加後、民間企業、アジア経済研究所開発ス
クール、JICAジュニア専門員、専門家を経て、2005年10月よりバーミンガム大学在
籍。有限会社メファ・マネジメント取締役、医療法人理事。

会場:
University of London, SOAS, Main Building Room G51
*最寄り駅:地下鉄ピカデリーラインのRussel Square駅

駅を降りて、目の前の道を渡り左に2ブロック分直進します。そして、突き当たって
右折し、少し奥まった所に正門があり、左手の大きいビルディングがSOASのメインビ
ルディングです。SOAS学生以外は入口でチェックがありますが、IDDPスタッフの人間
がおりますので、安心して下さい。

下記のURLで付近の地図を見ることができます。ご参考になさって下さい。

1.SOAS付近地図
http://www.soas.ac.uk/academics/departments/music/summermusicschool/info/289
27.pdf

2.Russel Square駅付近地図
http://www.streetmap.co.uk/newmap.srf?x=530214&y=182137&z=1&sv=530214,182137
&st=4&ar=Y&mapp=newmap.srf&searchp=newsearch.srf

講演概要:
国際協力の仕事に興味があるが、どのような関わり方があるのか、自分の人生におい
て、国際協力はどのような位置付けなのか、そのようなことを考えたことはありませ
んか。今回の勉強会は、国際協力の世界でのキャリア形成がテーマです。NGOやJICA
専門家など、国際協力の分野において多岐に亘る立場を経験された中山氏をお招き
し、前半は、ご自身の経験を交えながら、国際協力の世界でのキャリア形成に関して
お話し頂きます。そして、後半は、ワークショップ形式を取り、「自分のしたいこ
と」「自分にできること」「社会が求めていること」の三つの視点から、参加者間で
話し合い、各自の方向性を考える時間にしたいと思います。

関連リンク:JICA国際協力総合研修所調査研究『国際的に通用する援助人材育成に係
る計画策定』
http://www.jica.go.jp/kokusouken/enterprise/chosakenkyu/etc/200201.html

申し込み方法:
ご参加ご希望の際は、3月13日(木)までに下記の参加登録フォームに記載の上、
iddp_uk@yahoo.co.jp (受付担当:広瀬)までお送り願います。事前に申込みされた
方には講演資料を優先してお渡しいたしますが、当日飛び込み参加の方には、資料数
の都合上、お渡しできない場合もあります。予めご容赦願います。

IDDP勉強会参加登録フォーム
—————————————————————

お名前(漢字):

お名前(ローマ字):

ご所属:

講演会: 参加  不参加

懇親会(パブ)参加の有無: 参加  不参加

—————————————————————
参加費:
無料(IDDP運営費カンパ歓迎)

お問い合わせ: 
iddp_uk@yahoo.co.jp(受付担当:広瀬)

主催:
英国開発学勉強会(本団体は独立した勉強会であり、特定組織・団体には所属してお
りません)

WEBサイト:
http://iddp.dreamblog.jp/

(イギリス通信担当 石原 麻己)

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【9】 パリDAC通信第67号 「「対外援助」ドナーとしての中国」
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「対外援助」ドナーとしての中国がDACの会合に参加し始めています。
http://www.devforum.jp/paris/067.htm

(パリDAC通信担当:吉田 徹)

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【10】 国連フォーラム:
   「国連職員NOW!」第65回 
   谷野直子さん(国連大学広報部PR/メディア・コーディネーター)

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●国連職員の方々の生の姿をインタビュー形式で
お伝えする「国連職員NOW!」第66回では、
国連大学広報部のPR/メディア・コーディネーターとして、国連大学の
広報活動をされている谷野 直子さんにお話を伺いました。
http://www.unforum.org/unstaff/65.html

(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://unforum.org/index.html

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【11】 『国連ウォッチング』No.7
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 東京財団発行のメルマガ『国連ウォッチング』(発行責任者:北岡伸一東大教
授 )の編集責任をしております蓮生郁代(大阪大学客員准教授)です。この度、
『国連ウォッチング』No.7を発行いたしました。

1)今回の国連日本政府代表部の外交官によるリレー・エッセイでは、嘉治 美佐
子氏(国連政府代表部公使)に、昨年、国連NY本部で繰り広げられたACAB
Q(行財政諮問委員会)委員選挙を振り返っていただきました。選挙の奮闘振り
が、細かいディテールを含め、いきいきと伝えられておりますので、是非ご一読
を。

 ↓代表部便り 「キャラの後光 −ACABQ選挙を戦って」
  本文を読むにはこちらをクリック(東京財団HPへ)
  http://www.tkfd.or.jp/research/news.php?id=213

2)東京財団国連研究プロジェクトの1月に開催されました月例研究会では、講師
にUNDPの東京事務所長でいらっしゃる村田 俊一氏をお招きしお話をお伺い
した後、メンバー間で活発な議論を繰り広げました。

 ↓テーマは「MDGs達成に向けた現状と課題」
  村田代表の報告はこちらをクリック(東京財団HPへ)
  http://www.tkfd.or.jp/research/news.php?id=214

 ↓議論の中身はこちらをクリック(東京財団HPへ)
  http://www.tkfd.or.jp/research/news.php?id=215

3)2月28日には、東京財団創立10周年記念シンポジウムを兼ねて、国連研究プロ
ジェクトの公開研究会を開催しました。テーマは、「紛争下における人道支援と
平和構築−普遍的価値の実践をめぐる考察」。

 人間の尊厳に関わる厳しい現実に日々向き合いながら、紛争犠牲者の保護・救
援を追求している赤十字国際委員会のケレンベルガー総裁が来日するのを機に、
緒方貞子 国際協力機構理事長をお迎えして、人道支援と平和構築について考察し
ました。

【スピーカー】ヤコブ・ケレンベルガー(赤十字国際委員会総裁)
       緒方貞子(国際協力機構理事長)
【コメンテーター】岩沢雄司(東京大学法学部教授)
         鶴岡公二(外務省地球規模課題審議官)
【モデレーター】北岡伸一(東京財団主任研究員、東京大学法学部教授)
【後援】外務省、日本赤十字社

 ↓以下のURLを参照
 http://www.tokyofoundation.org/jp/

4)編集後記

 2008年2月17日、アメリカ合衆国政府国連代表部の国連行財政改革担当マーク・
ウォーラス(Mark D. Wallace)により、477にも及ぶ国連の内部行政監査報告書
が突如開示されたというニュースが報道され、世界中に大きな波紋を巻き起こし
ました。

 この国連行政の透明性の向上というのは、加盟国によるトップダウンの圧力の
強化に役立つだけではなく、マスメディアやNGOを始めとする市民社会による国連
行政への参画の拡大という、ボトムアップの方向の圧力の拡大にも寄与する可能
性が非常に高いことに、是非ご注目下さい。

 奇しくも明日(3月3日)東京では、第6回「国連改革に関するパブリック・フォ
ーラム」という市民社会側からの国連改革に関する政策提言に向けた会議が、「
国連改革を考えるNGO連絡会」と外務省との共催で開催されます。

 今回のフォーラムが、確固たる視座の下に、実質的具体的成果を生み出せるも
のになることを是非祈りたいと思います。

 今年も『国連ウォッチング』を通じて、これまで研究者にもマスコミにも見過
ごされてきたような視点を新たに開拓し、読者の皆様にお届けすることのできる
よう努めたいと思っております。

 ご関心のあられる方は、次の東京財団のHPからご登録下さい。
 http://www.tkfd.or.jp/research/project.php?id=18

 宜しくご愛読頂けますようお願いいたします。

 蓮生 郁代(法学博士)
 大阪大学大学院客員准教授

★ご意見、ご感想は、編集担当 相原 清氏(東京財団研究部
プログラム・オフィサー)aihara@tkfd.or.jpまでお寄せ下さいませ。

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編集後記  「○○でもわかる温暖化論、3分講座」 
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3月になり、いよいよ冬も終わりかという時期になってきました。
個人的には今年の冬はスキー三昧で過ごしたこともあり、冬が終わる
のが惜しくもあります。ただ、今年の冬は寒かったかというと、、
「ポトマック河は凍らなかった」と言えます。

先日、DC開発フォーラムとヤングライオンズと共催したYPGPラウンド
テーブルにおけるプレゼンテーションのひとつに、「温暖化時代の
サバイバル術」というテーマのもと発表がありました(記録について
は現在作成中です。)非常に刺激的なプレゼンでしたが、私は会場
を後にすると記憶の大部分が消失する傾向にあるので、ここで再度
プレゼンを務められた環境の専門家であり友人である小林隼人氏
(世界銀行環境局)に電話をしてみました。聞いた質問は2点:
?温暖化の一体なにがそんなに問題なのか
?温暖化を阻止するための三つの方法はなにか

環境分野に関しては全くの素人である私にとっては、まさに
「○○でもわかる温暖化論、3分講座」です。ここで得た回答は
以下の通り。

温暖化が問題であるわけ:
気温上昇によって海抜が低い地域では水没する土地が発生し、
「温暖化難民」がでる(既に出ている。)また、気温の変化によって
農業分布が変化し、食糧問題が発生する可能性が非常に高い。
また熱帯地域に多い疫病の分布が拡大し感染者が大幅に増幅する。
水没しなくても、生活が困難になり移住せざるをえなくなる人が出る。
また、こうした問題は、温暖化にほとんど寄与していない途上国の
貧困層を直撃する。 

また、温暖化がどこまで進むと後戻りができなくなるのかは
分かっていない(既にとき遅しという論もあるらしい。)
どのくらい時間が残っているかも我々は知らないが、タイムリミット
は近付いている。

考えうる3大対策:
1.アメリカと中国の双方が批准し、かつ実効性のある国際的枠組み作り。
2.石炭の発電所の技術面を革新し、いかに二酸化炭素排出を減らすか。
3.増えつつある運輸部門からの排出をいかにして減らすか。

まさに、国際レベル、産業レベル、個人レベルの全てで出来得ること
があるようです。また、余談として面白いことも聞きました。牛肉の
消費量と温暖化の関連性です。牛の餌にはかつて肉骨粉を使っていま
したが狂牛病の問題で今は殆どがタンパク源として大豆が使われてい
るそうです。今や中所得国が豊かになっていくにつれ、国民の牛肉消
費が増加、そうすると牛の餌になる大豆を育てるためにアマゾンなど
で森林が伐採され大豆畑になるとか。そうすると二酸化炭素を吸収し
ていてくれた森林が消え、二酸化炭素量が増えるというわけです。

聞けば聞くほど多岐に渡る問題であることがわかりました。
「環境分野は専門外」なんていっている場合ではなく、地球人の
ひとり、一消費者として、何が出来るのかを考え、また自分の仕事
のなかにも取り入れられるところでは環境イシューを取り入れていく
べきかと思わされる機会になりました。

(江尻)

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編集後記:江尻由美
発行:ワシントンDC開発フォーラム