2009年2月3日号(経済協力評価報告書、世界金融危機 、他)

2009年2月3日発行
                                 http://www.devforum.jp/
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    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス

          −(dev-info)−

    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック:

経済協力評価報告書 2008
政府開発援助(ODA)白書 2008
欧州開発銀行から世界金融危機に関するサイト
国連から食糧危機に関する声明

【2】  FASID 国際開発研究センター最新情報:    
   「Journal Express;高須国連大使、2009年国連安保理改革に期待 他」
   「第184回ブラウン・バッグ・ランチ・セミナーのご案内」
 
【3】  ワシントンDC開発フォーラム・環境ネットワーク:
●中東水パネル:中東諸国の水問題解決に向けた取り組みと日本の役割
●人材募集:日本国際協力センター(JICA環境社会配慮に係る審査支援業務を行う契約スタッフ)

【4】  世界銀行東京事務所からお知らせ
クロアチア世界遺産写真展
駐日クロアチア共和国大使館、世界銀行情報センター(PIC東京)共催
世界遺産アカデミー協力

【5】   パリ通信:第89回 
AAAを実行へ〜生まれ変わる援助効果作業部会

【6】  国連フォーラム
「私の提言」アジア開発銀行・渡辺真樹子さん
「国連職員NOW!」UNDPインドネシア事務所 宇野智之さん
「国連でインターン」UNICEFインド・デリー事務所 位田和美さん
「フィールド・エッセイ」UNHCRチャド・ゴレ事務所 石谷敬太さん

【7】  国際協力3フォーラム・年末オフ会in東京(昨年12/27)のご報告

[編集後記]  オバマ米大統領の就任演説

今週はJICAアメリカ事務所の内田淳さんの担当です。

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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください。

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-日本関連-
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● 経済協力評価報告書 2008が発表されました
http://www.mofa.go.jp/Mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/hyoka08/index.html

● 「2008年版政府開発援助(ODA)白書/日本の国際協力」の公表について
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hakusyo/2008pr.html

● 政府開発援助(ODA)白書 2008年版日本の国際協力が発表されました
http://www.mofa.go.jp/Mofaj/gaiko/oda/shiryo/hakusyo/08_hakusho_pdf/index.html

● 任期付外務省職員の臨時募集(開発援助政策(教育分野))
http://www.mofa.go.jp/Mofaj/annai/saiyo/ninki/kyoiku.htm

●  中国災害復興視察団の訪日〜日本の経験と知識から学べ!
http://www.mofa.go.jp/Mofaj/press/pr/wakaru/index.html

●  霞が関OPENゼミのお知らせ(外務省訪問)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/gaikokan/open_semi.html

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-バイ・ドナー関連-
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● 英国国際開発省が10億人に達する世界飢餓への国際対処を提唱しています
http://www.dfid.gov.uk/news/files/gpafs.asp

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-マルチ・ドナー関連-
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●アジア開発銀行で行われたジェフリー・サックス教授の講演が発表されています。
http://www.adb.org/Media/Articles/2009/12767-asian-financial-crisis/default.asp

●欧州開発銀行から世界金融危機に関するサイトがまとめられています。
http://www.ebrd.com/new/fin_crisis.htm

●スイスのダボスで世界経済フォーラムが開催されました。
http://www.weforum.org/en/index.htm

●世界銀行から気候変動基金への追加資金に関する声明が発表されています。
http://go.worldbank.org/NES6XX6SF0

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-国連・関連-
┗━━━━━━━━━━━┛

●国連から食糧危機に関する声明が発表されています。
http://go.worldbank.org/51CJ91SDC0

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-シンクタンク関連-
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●英国シンクタンクODIからPoverty and poverty reduction in sub-Saharan Africa:
An overview of key issuesが発表されています。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=600&title=poverty-poverty-reduction-sub-saharan-africa-overview-key-issues

●同じくODIからReturns on investment in responsible business practice: higher in a downturn?
が発表されています。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=2731&title=returns-investment-responsible-business-practice-higher-downturn

●同じくODIからReturns on investment in responsible business practice: higher in a downturn?
が発表されています。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=2731&title=returns-investment-responsible-business-practice-higher-downturn

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【2】  FASID 国際開発研究センター最新情報:    
    「Journal Express;高須国連大使、2009年国連安保理改革に期待 他」
    「第184回ブラウン・バッグ・ランチ・セミナーのご案内」
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●Journal Express最近号のご紹介
Journal Expressは、最新の海外主要ニュースメディア・シンクタンク・雑誌情
報などを抜粋・編集した週刊国際開発情報誌(和要約付)で、2006年5月から
DAKIS(開発援助情報システム)に加わったサービスです。
今回は、最近2号分の主な見出しとURLをご紹介します。

○JX 3:35 (09.1.21) http://dakis.fasid.or.jp/report/jxpdf/jx3-35.pdf
高須国連大使、2009年国連安保理改革に期待/ADBの資本増案に進展/移民労働
者の送金額減/ドーハ最新:米政権交代後の貿易協定に暗雲/定量的データ分析
の長短/英IDC、経済危機下での援助支持率を世論調査/会議:アフリカの土壌
地図/出版:世銀「世界開発報告」から見る開発経済史30年

○JX 3:36 (09.1.28) http://dakis.fasid.or.jp/report/jxpdf/jx3-36.pdf
世銀総裁、世界経済危機へ救済基金/世銀の炭素排出取引への介入/ドーハ最新
:英DFID長、気候変動新合意は重要/焦点:人的資源−保健と教育/出版:世界
子供白書2009−妊産婦と新生児の保健;World Economic Situation & Prospects
2009;貧困削減と倫理

● 第184回ブラウン・バッグ・ランチ・セミナーのご案内
第184回Brown Bag Lunch Seminar 『カブール再考』
講師:山本 芳幸 氏 / 前国連難民高等弁務官(UNHCR)カブール事務所所長
  (現国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)ポートフォリオ・マネージャー)
日時:2009年2月4日(水)開場12:00 講演 12:30-14:00
場所:FASID 4階セミナールーム(千代田会館4階)
申込:参加ご希望の方は、2月3日(火)までに、お名前、ご所属先名、
電話番号を添えて、bbls@fasid.or.jp までお申し込みください。
なお昼食は各自ご持参ください。
詳しくは下記ウェブサイトをご覧ください。皆様のお越しをお待ちしております。
http://www.fasid.or.jp/chosa/forum/bbl/annai_184th.html

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(FASID国際開発研究センター担当:土岐啓道)
http://www.fasid.or.jp

土岐 啓道

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【3】  ワシントンDC開発フォーラム・環境ネットワーク:
●中東水パネル:中東諸国の水問題解決に向けた取り組みと日本の役割
●人材募集:日本国際協力センター
(JICA環境社会配慮に係る審査支援業務を行う契約スタッフ)
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●中東水パネル:中東諸国の水問題解決に向けた取り組みと日本の役割

主催:特定非営利活動法人日本水フォーラム、財団法人中東協力センター、
社団法人関東建設弘済会
後援:経済産業省(予定)、国土交通省(予定)、日本貿易振興機構(予定)
日時:平成21年2月6日(金) 14:00〜17:00(受付開始13:30)
場所:国連大学 ウ・タント国際会議場 東京都渋谷区神宮前5-53-70
(地図:http://www.unu.edu/access/
参加費:無料(事前登録必要)
言語:日英同時通訳
定員:300名
申込方法、詳細:http://www.waterforum.jp/jpn/symposium/090206_panel/index.html

●人材募集:日本国際協力センター
(JICA環境社会配慮に係る審査支援業務を行う契約スタッフ)

財団法人日本国際協力センター(JICE)では、独立行政法人国際協力機構(JICA)
環境社会配慮に係る審査支援業務を行う契約スタッフを募集します。

勤務開始時期:
平成21年3月下旬を予定(必須)。

募集人数:
1名

応募資格:
環境予備社会審査/IEE/EIA等に関する基本的知識、開発援助に関する
基礎的知識を有し、大卒・大学院修士課程修了後5年程度以上の
実務(調査・分析)経験を有する方。青年海外協力隊やNGOなどで
国際協力に参画した経験があれば尚可。英語能力及びパソコン操作
(Word, Excel, PowerPoint等)必須。

勤務場所:都内(千代田区竹橋)
※平成21年10月頃、勤務地が千代田区麹町に移動する予定です。

業務内容:
(1)新規要請案件及び実施中案件に関する情報公開作業の支援
(2)環境社会配慮ガイドラインに基づく審査の支援
(3)当該業務契約スタッフの業務管理・総括
(4)その他支援スタッフとして必要な業務
雇用形態:1年間を上限とする契約を締結(契約更新の可能性あり。
但し、契約期間全体での上限を3年とする。)

待遇:
(1) 基本給日額14,000円〜16,000円または基本給月額283,500円
〜324,000円(雇用期間による)。
(2)超過勤務手当、通勤手当支給。
(3)社会保険等加入、年次有給休暇あり(雇用期間による)。
(4)昇給・賞与なし。上京旅費・移転料・住居手当等なし。

応募方法:
履歴書(写真貼付、電子メールアドレスあれば記入)、職務経歴書
(職歴、研究業績等を列記のこと)、志望動機(A4 1枚程度)を
下記宛までご郵送下さい。電子メール(フリーメール可)での応募
も受け付けますが、hotmailによる応募はご遠慮願います。
応募書類は契約スタッフの選考以外の目的では一切使用しません。
また、応募書類は返却致しませんので、あらかじめご了承ください。

応募締切:
平成20年2月16日(月) 12:00

採用試験:
書類選考の上、合格者に対し、作文試験および面接による審査
(2月下旬を予定)を行います。選考に係る経費は支給いたしません。

お問い合わせ先:
〒 151- 0053
住所 東京都渋谷区代々木2-1-1新宿マインズタワー6階
(財)日本国際協力センター プロジェクト支援部企画管理課
TEL.03-5352-7171 FAX.03-5352-7170
担当:西川 正(ニシカワ タダシ) e-mail:shien@jice.org

環境ネットワーク担当:小川 滋
http://blog.livedoor.jp/environment_network/

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【4】 世界銀行東京事務所からお知らせ
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クロアチア世界遺産写真展
駐日クロアチア共和国大使館、世界銀行情報センター(PIC東京)共催
世界遺産アカデミー協力

日時: 1月26日(月)〜2月13日(金) 午前10時〜午後6時 土日祝閉館
場所: 世界銀行情報センター(PIC東京) http://www.worldbank.org/ptokyo
内容: クロアチアのドゥブロヴニク旧市街、スプリットの史跡群とディオクレティ
       アヌス宮殿、ブリトヴィッチェ湖畔国立公園など、7ヵ所の文化遺産・自然遺産を
   写真で紹介します。入場無料。
詳細: http://go.worldbank.org/VSHWGN44Z0

ろう者のテレビ会議交流〜若者が見る日本とモンゴルの教育と社会
世界情報センター(PIC東京)、障害分野NGO連絡会(JANNET)、日本財団共催
コーヒーアワー「障害と開発」第18回

日時: 2月9日(月) 午後6時30分〜8時30分
場所: 世界銀行東京事務所・東京開発ラーニングセンター
http://www.jointokyo.org/ja/about/location/
内容: モンゴルと日本のろう者の若者が、両国でのろう教育の現状、
教育現場での情報保障と通訳体制、ろう者のおかれている政治・経済状況
などについてテレビ会議で交流・議論を行います。どなたでも参加できる
セッションです。
言語: 日本側は日本手話⇔日本語、日本手話⇔アメリ カ手話
モンゴル側はモンゴル手話⇔モンゴル語、
モンゴル手話⇔アメリカ手話
詳細、参加申込み: http://go.worldbank.org/MPTWIL4280

イデアス開発問題セミナー第3回〜教育と平和構築
ジェトロ・アジア経済研究所、世界銀行情報センター(PIC東京)共催 コーヒーアワー

日時: 2月24日(火) 午後6時30分〜8時ー
場所: 世界銀行情報センター(PIC東京) http://www.worldbank.org/ptokyo
内容: コソボ、ボスニア、アフガニスタンなどで教育 開発の現場に携わった経験談
や、平和構築の視点から教育の重要性などについて、イデアス5期生で
九州大学言語文化研究院准教授の小松太郎さんが話します。
言語: 日本語、日本手話、参加無料(コーヒー付き)
詳細、参加申込み: http://go.worldbank.org/0DZ2YR4YU0

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【5】   パリ通信:第89回
AAAを実行へ〜生まれ変わる援助効果作業部会
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DAC援助効果作業部会が、AAAの実行に向けて生まれ変わろうとしています。
http://www.devforum.jp/paris/
http://www.devforum.jp/paris/backnumber/089.pdf

(パリ通信:吉田 徹)

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【6】国連フォーラム:

「私の提言」アジア開発銀行・渡辺真樹子さん
「紛争後の復興開発支援におけるコミュニティ主導型開発の役割」
「国連職員NOW!」UNDPインドネシア事務所 宇野智之さん
「国連でインターン」UNICEFインド・デリー事務所 位田和美さん
「フィールド・エッセイ」UNHCRチャド・ゴレ事務所 石谷敬太さん
勉強会「平和構築人材育成事業の新たな展望」議事録掲載
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●「私の提言」第18弾は、アジア開発銀行の渡辺真樹子さんによる
「紛争後の復興開発支援におけるコミュニティ主導型開発の役割」
です。インドネシアで有名な世界銀行のKDPプロジェクトの
アプローチがアチェ紛争復興支援に適用されたときの
ご経験をもとに、提言を書いていただきました。
http://unforum.org/teigen/18.html

●国連職員の方々の生の姿をインタビュー形式で
お伝えする「国連職員NOW!」第95回では、国連開発計画
(UNDP)インドネシア事務所の環境ユニットで
プログラム・オフィサーを務められている宇野智之さんに
お話を伺いました。民間企業から国連へと仕事の場を
移された経緯、宇野さんの環境に対する熱い想いや
インドネシアならではのエピソード、国際社会で働くことを
目指す方々への力強いメッセージなどをぜひご覧ください。
http://unforum.org/unstaff/95.html

●「国連でインターン」第28回では国連児童基金(UNICEF)
インド・デリー事務所にて2008年7〜9月にインターンをされた
位田和美さんです。HIVエイズに関する人々の行動変容という
難しい課題に一貫して挑戦し続けている位田さんの
インド・レポート、ご期待ください。
http://unforum.org/internships/28.html

●「フィールド・エッセイ」第27回は、国連難民高等弁務官事務所
(UNHCR)の石谷敬太さんです。チャドでは、政情不安が続く中、
国連を中心とした大規模な人道支援および平和維持活動が
実施されています。本フィールド・エッセイでは、中央アフリカ共和国から
チャドに逃れてきた難民の自立支援プログラムにおいて
分野横断的な活動を続けておられる石谷さんに、現場の
お仕事の状況とその背景、チャレンジ、やりがいなどを
エッセイにまとめていただきました。
http://unforum.org/field_essays/27.html

●昨年12月5日、国連日本政府代表部・国連フォーラムの
共催で外務省総合外交政策局国際平和協力室長の
中込正志さんに「平和構築人材育成事業の新たな展望」と
題してお話しいただきました。外務省の「平和構築
人材育成事業」を進める背景となっている国際的な
平和構築を巡る状況、この分野での日本の人的協力の取組、
本事業のこれまでの実施状況やその成果の評価および
今後の課題について活発な議論が行われました。
http://unforum.org/lectures/53.html

(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://unforum.org/index.html

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【7】 国際協力3フォーラム・年末オフ会in東京(昨年12/27)のご報告
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昨年12月27日、東京・新宿にてワシントンDC開発フォーラム、
国連フォーラム、Club JPO合同の年末オフ会が
開催されました。参加者数は約90名。今回も、国内外の
国際機関・在外公館・企業・研究機関・メディア等の
関係者が多く集う、熱気に溢れた会となりました。
http://unforum.org/offkai/4.html

次回のオフ会in東京は、7〜8月の夏休みに合わせて
開催する予定です。(特に、海外から一時帰国される
方々に配慮して日程を調整したいと考えております。)
会場も、次回は一層多くの皆様がゆったりと参加できる
場所を検討中です。日程が近づきましたら、
改めてご案内を差し上げます。

(国際協力3フォーラム合同・年末オフ会in東京企画担当:
小谷瑠以・柴土真季(国連フォーラム)
二井矢洋一(Club JPO)
紀谷昌彦・灘本智子(ワシントンDC開発フォーラム))
http://www.unforum.org/offkai/top.html

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編集後記   「オバマ米大統領の就任演説」
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オバマ米大統領の就任演説は、できればその場で聴きたかった
のですが、所用があって自宅のテレビで見ました。選挙期間中
の演説のような華やかな言葉は少なく、最初は少し拍子抜けした
感じを覚えました。ただ、就任後に打ち出された気候変動問題への
対応、イスラム社会への積極的なアプローチなどを見た後に
改めて演説を聴き直すと、これからの重責に向かう気概と決意が
一つ一つの言葉に込められていたことを実感しました。
また、journeyというキーワードを使って、これまでアメリカ人が
様々な課題を克服してきたことを思い起こさせ、次の世代の
ために新たな課題に立ち向かうことの自覚を促す、
非常に重みのある演説であったと思います。
開発援助に関しては、まだ目立った具体的な政策は
出てきていません。海外で中絶に関わる団体への資金援助
を規制するいわゆる「メキシコ·シティー政策」を撤回したことは、
前例もあり予想されていたものでした。むしろ、当面はそのまま
留任すると思われていたエイズ対策プログラム責任者とUSAID
の長官代行を相次いで辞職させたことと考えあわせると、
旧政権との違いを出すことを前面に出しすぎている感もあります。
また、議会からの支持を得ることに苦労している景気対策が
最優先で、選挙期間中に表明していた「2012年までに対外援助
を倍増する」という公約は当面先送りされるでしょう。
ただ、ご存知のとおり、開発問題へのコミットメントは就任演説
の中にしっかりと含まれています。今後、アメリカ「再建」の
一側面として、開発問題への取り組みを位置づけ、積極的に
推進していく可能性もあると思います。日本を含む他国へは、
協調姿勢を示すとともに、相応の負担を求める場面も増えて
いくのではないでしょうか。今後、アメリカが開発への具体策
として何を打ち出していき、それに対応して、我々は何ができ
何をすべきなのか。期待とともに冷静な目で見極めていきたい
と思っています。 (内田)

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    DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
         「メーリングリスト(devforum)」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムBBL関連情報
(案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加
え、グローバルな開発戦略と日本の関わりに関する主要な情
報を、「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
(dev-info)」として、電子メールにて2週間に1回を目途
に送付しています(メルマガと同じです)。バックナンバー
はこちらです。http://groups.yahoo.co.jp/group/dev-info/

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連絡いただくか、上記ウェブサイトの「このグループに参
加」をクリックしてご登録ください。

本情報サービスへの記事掲載をご希望の方は、上記連絡担当
まで相談いただければ幸いです。

また、本フォーラムでは、毎回のBBLについての意見交換の
他、より広くグローバルな開発戦略と日本の関わりに関する
意見交換や情報交換を行うために、「ワシントンDC開発フォ
ーラム・メーリングリスト(devforum)」を運営しています。
相互の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確保する
ため、本メーリングリスト参加者は氏名・所属を明らかにす
るとともに、発言者の了承がない限りメディア等での引用が
されないようご配慮いただきます。本メーリングリストへの
参加をご希望の方は、次のウェブサイトに掲載している
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で、上記連絡担当まで氏名・所属・電子メールアドレス・問
題関心をご連絡ください。
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いてご意見・ご示唆等ありましたら、お気軽に上記連絡担当
(info@devforum.jp)までお寄せいただければ幸いです。
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編集担当:早川 元貴/江尻 由美/冨田 涼子
編集後記:内田 淳
発行:ワシントンDC開発フォーラム