From Paris/パリDAC通信第22号


2004年7月28日

ローマ調和化宣言」のその後
−パリ・ハイレベルフォーラムに向けて(その1)−

2002年、ローマにて「調和化ハイレベルフォーラム」が開催され、以降、ドナー及び途上国は、「ローマ調和化宣言」の実施に関する議論や調和化(harmonization)の実施に取り組んできています。2005年3月には、そのフォローアップとしてパリ・ハイレベルフォーラム(名称については現在検討中)が開催される予定で、現在各方面で準備が進んでいます。今回は、パリ・ハイレベルフォーラムに向けた準備状況として調和化の進捗状況把握の動きに関するご紹介です。

ローマ宣言等調和化に関するDACレファレンスシリーズ

調和化に関するウェブサイト


ローマ宣言の進捗状況に関するモニタリング
  DAC援助効果作業部会にて、ローマ宣言の進捗状況の把握を目的とした指標及び質問表を作成、現在モロッコ、ニカラグア、ベトナム、バングラデシュ等のパートナー国で同質問表を利用した調査を実施中です(指標及び質問表)。現在現地の関係者による質問表回答作成がほぼ終了し、今後は同指標では図れない定性的な情報の把握が行われる予定です。


Joint Country Learning Assessment (JCLA)
  ニカラグアにおける、各ドナー・同政府による調和化の取り組みを現地で調査する目的でJCLAを実施(5月にはDACからミッションを派遣)。同プロセスでは、ニカラグア政府の強いリーダーシップが評価されつつも、調和化計画実施の難しさが指摘され、今後の取り組みとして、調和化実施・改革プロセスの管理のための仕組みを構築すること、ドナー・政府間の信頼構築の努力を更に進めることが奨励されました(報告書は現在作成中)。

国別Self-reporting
  各ドナーによる調和化に関する行動計画のフォローのひとつとして、現在の取り組みを把握するため、国別の報告を準備中です。

(パリDAC通信担当 寺門雅代)


バックナンバー
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2004年6月12日第20号MDGsへの貢献はどう図るべきか?
2004年5月30日第19号「対フランス援助審査」

2004年5月18日第18号「OECD閣僚理事会(5/13-14)」
2004年5月4日第17号 「援助量と援助効果の向上」

2004年4月18日16号「DACハイレベル会合 報告」
2004年4月6日15号「DACハイレベル会合(4/15-16)・予告編」

2004年3月14号
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2003年4月28日第6号
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