2012年10月16日号(「IMF・世界銀行年次総会開催」「世界銀行・ 世界開発報告」「FAO・世界の食料不安の現状報告書2012」他)


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2012年10月16日発行        

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    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス

          −(dev-info)−

    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】  開発フォーラム新着情報チェック: 
 「IMF・世界銀行年次総会開催」
 「世界銀行・世界開発報告」
 「FAO・世界の食料不安の現状報告書2012」他

【2】 ワシントンDC開発フォーラム
 第14回ワークショップのご案内:10月24日(水)
「ブータン:国民総幸福(GNH)という開発」

【3】  ワシントンDC開発フォーラム
 第230回BBLのご案内:10月25日(木)
「2012年IMF・世銀年次総会(東京開催)の評価と今後の課題」

【4】  GRIPS開発フォーラム:
 第4回「中小企業の海外展開」勉強会開催のお知らせ

【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「ヨーロッパの首都に学ぶこと」
 執筆:紀谷昌彦(フォーラム幹事/ブリュッセル在住)

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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください。

┏━━━━━━━━━━━┓
– 日本関連 –
┗━━━━━━━━━━━┛

● 国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会が東京と仙台市で開催されました。財務省・世界銀行はこの機会を利用し、特別イベント「防災と開発に関する仙台会合(Sendai Dialogue)」を主催しました。

http://www.mof.go.jp/international_policy/mdbs/world_bank/pressrelease/20121010sendai_statement.htm

● 日本・ザンビア首脳会談、日本・ザンビア外相会談が実施され、特に経済分野において協力関係を強化することで合意しました。首脳会談の前には有償資金協力「カズングラ橋建設計画」の交換署名式が実施されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_noda/1210_zambia.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/24/10/1010_02.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/y121010_1.html

● 日本とハイチとの間で、13億3,300万円を供与限度額とする無償資金協力「南東県ジャクメル病院整備計画」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/121004_1.html

● 日本とフィリピンとの間で、77億7,500万円を限度とする円借款「投資環境に係る開発政策支援計画」に関する交換公文の署名が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/y121005_1.html

● 日本とスーダンとの間で、環境・気候変動対策無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/121007_1.html

● 日本はペルーとの間で「エネルギー効率化インフラ支援プログラム」を対象とする87億7,000万円を限度とする円借款貸付契約および「固形廃棄物処理事業」を対象とする43億9,600万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。
http://www.jica.go.jp/press/2012/20121012_01.html

● アラブ諸国の民主化を支援する枠組み「ドーヴィル・パートナーシップ」財務相会合で、日本は、アラブ諸国の民主化移行支援で世界銀行に設置された「中東北アフリカ移行基金」に3年間で1,200万ドルを拠出することを表明しました。
http://www.mof.go.jp/international_policy/convention/other/dauville_partnership_jp20121012.pdf

● 日本主催でミャンマーに関する東京会合が開催されました。ミャンマーの財務・歳入大臣、国家計画・経済開発副大臣、中央銀行総裁、国際機関等が参加し、ミャンマーの国際社会への早期復帰支援について議論が行われました。
http://www.mof.go.jp/international_policy/convention/other/myanmar_houdou.htm

● 外務省は、経済協力調整員(在スーダン大使館)、非常勤職員外交史料館、国際法調査員を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/kikan/index.html

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– バイ・ドナー関連 –
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● 10月16-17日、ブリュッセルでEU開発デーのイベントが開催されます。関連ツイートのハッシュタグは、#EDD12 です。
http://eudevdays.eu/edd12/programme/agenda

● AFDは、今後4年間の活動計画を定めた文書(plan d’orientations stratgiques 2012-2016)を採択しました。
http://www.afd.fr/home/presse-afd/communiques?actuCtnId=86590

● 欧州委員会は、食糧危機についての白書、”The EU Approach to Resilience: Learning from Food Security Crises” を発表しました。また、持続的な農業の実現に向けて、国際農業開発基金(IFAD)とのパートナーシップを締結しました。
http://ec.europa.eu/europeaid/what/food-security/documents/20121003-comm_en.pdf
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-12-1065_en.htm

● 英国で開催された保守党・労働党の党大会の内容を、援助の視点から解説した記事が掲載されています。
http://www.odi.org.uk/opinion/details.asp?id=6835&title=aid-development-party-political-conferences-2012-justine-greening-ivan-lewis

● カナダのハーパー首相が、途上国の自然資源の管理に対する支援を強化することを表明しました。
http://www.pm.gc.ca/eng/media.asp?category=1&featureId=6&pageId=26&id=5099

● 同じくハーパー首相は、コンゴ(DRC)の市民社会のリーダー達と会談し、DRCにおける女性や子供に対する性的暴力の予防への支援、そして被害者へのサポートをおこなうことを約束しました。
http://www.pm.gc.ca/eng/media.asp?category=1&featureId=6&pageId=26&id=5093

● 韓国国際協力事業団(KOICA)は、短期経済予測と早期警告システム構築についてベトナムに対する2012年のグラントおよび技術支援をまとめました。
http://www.koica.go.kr/english/board/new/1288792_1967.html

● また、KOICAは2012年中に、「都市と地域開発」の分野で8カ国に対してグラントおよび技術支援をおこなっています。
http://www.koica.go.kr/english/board/new/1288791_1967.html

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– 国際機関関連 –
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● FAOは、世界の食料不安の現状(State of Food Insecurity)報告書の2012年度版を発表しました。それによると世界では約8.7億人が慢性的に栄養不良であるとしていますが、他方でその数が減少しているという良い兆候も報告しています。
http://www.fao.org/publications/sofi/en/

● 9月19-20日、ベルリンで G20 Inclusive Business Workshop が開催され、G20包括的ビジネスイノベーションコンテストで受賞した15社が参加し、議論を行いました。
http://www.g20challenge.com/

● 10月11日は、国際ガールズ・デーです。第一回目となる今年のテーマは「児童婚を終わらせる」です。全世界で、20歳から24歳の若い女性の 3人に1人に当たる約7,000万人が18歳未満で結婚しています。
http://www.un.org/en/events/girlchild/

● 国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会が東京と仙台市で開催されました。第86回世界銀行・IMF合同開発委員会のコミュニケは以下から閲覧できます。
http://www.mof.go.jp/international_policy/imf/statement/ibrd/wb_imf_241013c.htm

● IMF・世界銀行年次総会に合わせ、IMFは最新の世界経済見通しを発表し、欧州債務危機や米国の財政問題、中国経済の失速など世界経済は大きな試練に直面しているとし、今年から来年にかけての世界全体の実質成長率を下方修正し、回復は再び後退していると警告しています。
http://www.imf.org/external/japanese/pubs/ft/weo/2012/02/pdf/textj.pdf

● IMFは「Asia and Pacific Regional Economic Outlook Update 2012(アジア太平洋地域経済見通し2012 )」を発表し、その中で、前年の自然災害による混乱からの反動が2012 年第1 四半期の成長を加速させたものの、その後経済活動は著しく減速したと論じています。
http://www.imf.org/external/pubs/ft/reo/2012/APD/eng/areo1012.htm

● 世界銀行は「World Development Report 2013: Jobs(世界開発報告)」を発表し、民間セクター主導による成長が仕事の創出をもたらし、開発に大きな効果を持つ仕事がどのようにして好循環を生み出すかを概説しています。その中で、途上国において「仕事」はただ単に収入をもたらすだけでなく、それをはるかに上回る恩恵をもたらすという意味で開発の基盤であると述べています。
http://www.worldbank.org/en/news/2012/10/01/jobs-cornerstone-development-says-world-development-report

● 国連総会議長は記者会見の際、今後一年間の総会の優先課題として、国際紛争の平和的解決、持続可能な開発、世界経済ガバナンスにおける総会の役割拡大、文明の同盟の役割強化などをあげました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=43208&Cr=general+assembly&Cr1=

● OECDは「Women in Business: Policies to Support Women’s Entrepreneurship Development in the MENA Region」を発表し、構造的失業率を減らすためには、労働市場へ参加する250万人に仕事を与え、女性の就業、起業を促進する政策が必要であると述べています。
http://www.oecd.org/newsroom/middleeastandnorthafricaboostingsupportforwomensentrepreneurshipwillpayoffinjobsandgrowthsaysoecd.htm

● アフリカ開発銀行が東京にアジア代表事務所を開設しました。
http://mainichi.jp/select/news/20121016k0000m020015000c.html

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– シンクタンク・NGO関連 –
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● ODIは、2011-2012年の年次報告書を発表しました。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6829&title=annual-report-2011-2012

● 同じくODIより、気候変動と子供の権利についてのレポートが発表されています。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6838&title=climate-extremes-child-rights-south-asia-neglected-priority

● 英王立国際問題研究所(チャタムハウス)から、国際的な移民についての報告書が発表されています。
http://www.chathamhouse.org/publications/papers/view/186357

● 米国シンクタンク、Center for Global Development (CGD)が2012 Commitment to Development Indexを発表しました。評価された27ヶ国中、日本は総合26位となっています。
http://www.gfjapan.com/

● 10月10日、日本国際協力NGOセンター(JANIC)の主催で「NGO就職ガイダンス〜NGOで働きたいひとへ〜」が開催されます。参加申し込み受付中です。
http://www.janic.org/event/1030ngongo.php

● 10月6・7日、東京日比谷にてグローバルフェスタJAPAN2012が開催され、約10万人が来場しました。
http://www.gfjapan.com/

● Oxfam GBは、自らの活動を総合的かつ厳密に評価するフレームワークを発表し、それに基づいて、2011−12年についての効果について、プログラムを26件ランダムに抽出し、評価とサマリーを発表しました。
http://policy-practice.oxfam.org.uk/our-work/methods-approaches/project-effectiveness-reviews?cid=rdt_effectiveness
http://www.oxfamblogs.org/fp2p/?p=12012

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【2】ワシントンDC開発フォーラム
第14回ワークショップのご案内:10月24日(水)
「ブータン:国民総幸福(GNH)という開発」
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DC開発フォーラムでは、平日の夜を利用して、途上国の開発に関わる20代・30代の若手を中心にプレゼンと自由な議論を行い、知識を深めるとともに何らかの行動に結び付けていくことを狙いとしたワークショップを開催しています。

第14回となる今回は、「ブータン:国民総幸福(GNH)という開発」のテーマで、ブータン首相フェローとして今年8月まで1年間ブータン政府に勤めた高橋孝郎さんをプレゼンターに迎え、国民総幸福というユニークな開発政策を進めるブータンの取り組みを紹介し、参加者のみなさんとディスカッションしていきたいと思います。

【テーマ】
「ブータン:国民総幸福(GNH)という開発」
ヒマラヤの小国ブータンは、国民の幸せを国づくりの目標としていることで知られています。経済指標であるGNPやGDPに代わる、国民総幸福(GNH: Gross National Happiness)を前代国王が提唱したのは1970年代。2005年の国勢調査では97%の国民が「幸せである」と答えましたが、急速な近代化の中で問題も顕在化しています。幸福度の数値化などブータン政府の最新の取り組みを紹介し、幸福が開発の目標となり得るのかを議論したいと思います。

【略歴】
高橋孝郎(たかはし たかお)
大阪府大阪市出身。05 年京都大学法学部卒業。マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社後、東京、ドイツ、ギリシャ、エジプト、リビア、サウジアラビア、台湾などで主に金融のプロジェクトに参加。退職後、米ジョージタウン大学の外交政策大学院で途上国開発の修士号を取得。卒業後、ブータン政府の首相フェローとして中央銀行で金融、マイクロファイナンスを通じた貧困削減に1年間取り組んだ。2012年9月より、IFC(国際金融公社)にアソシエイト・インベストメント・オフィサーとして勤務。

【日時】
10月24 日(水) 18:30-19:45
ワークショップ終了後、世銀会議室内でスナックを用意して交流の機会を提供する予定です。参加される方からは、当日、実費一人当たり2ドル程度を申し受ける予定です。詳しくは登録者に当日までに送付される会場案内をご覧ください。

【会場】
世界銀行会議室 MC10-850 (世銀メインビルの10階、850号室)
The World Bank, 1818 H Street, NW Washington DC 20433

また、このワークショップの模様は以下のアドレスからUstream配信する予定です。遠方で会場にいらっしゃれない方はぜひご活用ください。放送開始は、ワークショップ開催時刻と同様になります。
http://ustre.am/GSJe

【参加登録】

参加ご希望の方は、下記登録フォームより10月23日(火)までに参加登録をお願い致します。

https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dDVmdGZjV2ZnQ2ctb1lUR1JhODBXZ3c6MQ#gid=0
世銀もしくはIMFのIDをお持ちではない方につきましては、visitor passをこちらで事前に申請致します。当日朝までにお送りする会場案内にしたがって入館いただきますようお願い致します。なお、入館に際して写真付きID(英語)が必要となりますので、必ずご持参ください。

登録にご不明の点がある場合、または、当日朝までに会場案内のメールが届かない場合は、
ワークショップ担当(dev.forum.workshop@gmail.com)まで、ご連絡ください。

皆様のご参加をお待ちしております。

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【3】 ワシントンDC開発フォーラム
第230回BBLのご案内:10月25日(木)
「2012年IMF・世銀年次総会(東京開催)の評価と今後の課題」
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ワシントンDCでは、多数の途上国開発援助関係者が、政府、実施機関、世銀グループ・米州開銀・IMF、企業、NGO、シンクタンク・大学、メディア等で実務や研究に携わっています。DC開発フォーラムでは、その情報・知見を活かして個人の資格で自由かつ率直な議論を行い開発戦略に関する政策論議を深める(かつ出席者間の親睦を深める)とともに、記録を世界各地の関係者に発信して現実の政策立案・ 実施に反映させるために、ブラウンバッグランチを開催しています。
過去のBBLについては、下記のリンクをご参照ください。

(http://www.devforum.jp/bbl/)

標記のテーマについては次の要領でワシントンDCにて開催いたしますので、ご関心とお時間のある方は是非お気軽に参加いただければ幸いです。

1.日時: 10月25日(木)午後12時15分より

2.場所: JICA米国事務所・会議室
     1776 Eye Street, N.W. Suite 895,
      Washington, DC
     Tel: 202-293-2334

3.テーマ: 「2012年IMF・世銀年次総会(東京開催)の評価と今後の課題」」

4.キックオフ: 高村泰夫氏(世界銀行日本理事室理事代理)
       野村宗成氏(IMF日本理事室審議役)

5.次第:
12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
12:30頃から キックオフ
13:10頃から 自由討議(13:45終了)

6.参加登録: 下記URLの登録フォームよりご登録ください。会場準備等の都合により、 10月24日(水)までにご登録いただきますようお願い申し上げます。
https://spreadsheets.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dDNLNFl1bDFvTFFrRzF1UUNDV0tCU2c6MQ

ご不明の点は、までお問い合わせ下さい。

【JICA米国事務所ビル管理方針に伴うお願い】

JICA事務所では、予めビルのフロントに対して来客予定者リストを提出し、その上で来客者はフロントの係員にエスコートをしてもらうことが必要となります(エレベーターを動かすためには、 指定のカードキーが必要なため。)

以上を踏まえて、皆様には下記についてお願いいたします。

1.事前登録を必ず行ってください。
2.事前登録なしに参加する場合は、11:30までに事務所に連絡を入れてください。(事務所代表電話番号:202-293-2334)
3.当日は、フロントに訪問先(JICA事務所)を申し出てください。(フロントの係員がエレベーターを動かすため
の指定キーを持ってエレベーターまでエスコートします。)
なお、フロントを通じて事務所にご連絡いただくこともあります。また、念のため、身分証明書をお持ちください。
4.上記1または2を行われていない方は、必要に応じてフロントを通じて事務所に ご連絡ください。

どうぞご協力お願い申し上げます。

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【4】GRIPS開発フォーラム:
 第4回「中小企業の海外展開」勉強会開催のお知らせ
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今回は、中小企業の海外進出支援の第一線でご活躍の専門家2名をお招きし、
日本有数のものづくり中小企業集積地であり、かつ海外展開を含め戦略的な
取組みをしている大田区の経験を中心に皆様と情報を共有し、意見交換を行う
場を企画いたしました。

日本の国際競争力の低下が叫ばれて久しいですが、日本経済を支える原動力
として、これまで経済収支の黒字を支え続けてきた、機械産業を中心としたもの
づくりのあり方が問われています。その背景には、アジアの技術的発展による
低コストで質の良い製品の生産拡大、国内の産業構造の根本的な変化、少子
高齢化による生産人口の減少等が挙げられます。このように、ものづくりを取り
巻く経営環境や外的環境が劇的に変化する中、日本の製造業の今後のあり方
について、また自治体・支援機関が企業と共に取り組むべき事柄について、
さまざまな議論が繰り広げられています。

このような現状をふまえ、大田区産業振興協会の山田専務理事に基調講演を
お願いし、大田区の取り組みについてご紹介いただきます。大田区は国内有数
の産業のまちであると同時に、2006年にはタイ最大のアマタナコン工業団地内
に中小企業向け賃貸集合工場「オオタ・テクノ・パーク」を開設し、日本のものづ
くり集積地の企業がどのように現状に立ち向かうべきか、また、公的機関の支
援のあり方はどうあるべきか、という課題について常にフロンティア精神を持って
取り組みを進めてきた地域です。「オオタ・テクノ・パーク」の機能、アジアの母工
場の実現にむけた大田区の取組み、今後の展望、長年のご経験をふまえた
提案等、貴重なお話を伺いできることと期待しております。

また、山田専務理事の基調講演に続き、ワールド・ビジネス・アソシエイツの
中野正也氏(前三菱総合研究所)にコメンテーターとしてご登壇いただきます。
中野様はJICA民間連携室の委託調査として、日系中小企業誘致という観点
からアジアの工業団地調査を実施されており、アジアの先行工業団地の成功
事例についてのご知見もふまえてコメントいただく予定です。

参加者の皆様と活発な意見交換ができればと願っておりますので、ご関心の
ある方はぜひご参加頂けますと幸いです。

■日時:2012年10月30日(火)18時半〜 (2時間程度)

■プログラム
・基調講演 「グローカル展開に活路を見出す大田区モノづくり産業」
 山田 伸顯 氏(公益財団法人大田区産業振興協会 専務理事)
・コメンテーター: 中野 正也 氏(ワールド・ビジネス・アソシエイツ、前三菱総
合研究所)
・皆様との意見交換

■基調講演者のプロフィール:山田 伸顯 氏
1947年神奈川県出身。1972年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、
同年東京都大田区勤務。大田区産業経済部等を経て、1999年大田区産業
振興協会事務局長、2001年より現職。著書に『地域ブランドと産業振興』(共
著、新評論、2006年)、『中国義烏ビジネス事情』(共著、同友館、2008年)、
『大田区から世界の母工場へ〜日本のモノづくりイノベーション』(日本工業
新聞社、2009年)、『21世紀への挑戦?』(共著、日本経済評論社、2011年
11月)などがある。

■会場:政策研究大学院大学(GRIPS)1階 会議室1A&B
〒106-8677 東京都港区六本木7-22-1
a. 都営大江戸線 六本木駅 徒歩5分
b. 東京メトロ日比谷線 六本木駅 徒歩10分
c. 東京メトロ千代田線 乃木坂駅 徒歩6分
http://www.grips.ac.jp/jp/about/access/

■お申し込み方法:
御出席いただける方は、お名前、ご所属先、ご連絡先(メールアドレス)を明記の
上、10月25日(木)までに、GRIPS開発フォーラム・飯塚(m-iizuka@grips.ac.jp)
までご連絡ください。(車でお越しの際は、本学の駐車場の関係上、車種、ナンバー
及びお車の色を事前にご連絡ください)

GRIPS開発フォーラム 飯塚美恵子
http://www.grips.ac.jp/forum/index.htm

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【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「ヨーロッパの首都に学ぶこと」
執筆: 紀谷昌彦(フォーラム幹事/ブリュッセル在住)
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東京では、世界中から参加者が集まったIMF世銀年次総会が先週末に無事終了した。関係者の方々は、熱気の後の余韻を感じている頃だろうか。

ここブリュッセルでは今月に入ってめっきり寒くなり、厚手のコートを着る人が増えてきた。ただし、寒いのは気候だけで、EU諸機関やNATO本部があるこの都市は来訪者で賑やかだ。

先月はエジプト大統領と中国首相が相次いで当地を訪問。先週はNATO本部で約30カ国の国防相会合が開かれた。今週はEU首脳の欧州理事会が開催予定だ。大使館や代表部などの外交団も世界有数の規模で、シンクタンクのセミナーも多い。豊かな食文化や芸術に惹かれてか、市内の名所には観光客も絶えない。先日のブリュッセル・マラソンは50カ国近くから参加者があり、パンフレットは英仏独蘭の4カ国語が併記されている。

ベルギーは人口約1100万人の小国ながら、ヨーロッパの首都ブリュッセルにはそれを凌ぐ国際性と存在感がある。物事を発信・決定する場へのアクセスがある。

「ヨーロッパの首都」を維持するのは容易ではない。多くの外国人を受け入れるのは大きな負担だ。都市を開けば移民も増え、治安や社会保障など課題は大きい。しかしこの国には、ヨーロッパや世界と生きる決意がある。より大きな枠組みの中で、自らを活かしていく知恵がある。

日本自身の力は限られている。しかし、アジア太平洋は成長のただ中にある。そして、世界には解決すべき課題が山積している。日本には、「アジア太平洋の首都」の役割を担う決意と知恵はあるか。そもそも、世界はどうあるべきと考えるのか。他人事ではない。私たち一人ひとりの「着眼大局、着手小局」が大事だ。目の前の出来ることから取り組みたい。わたしはブリュッセルで。

紀谷昌彦(フォーラム幹事/ブリュッセル在住)

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  DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
       「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムBBL関連情報 (案内・レジュメ・
議事録)をはじめとする活動情報に加 え、グローバルな開発戦略と日本の
関わりに関する主要な情 報を、「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
(dev-info)」として、電子メールにて2週間に1回を目途 に送付しています
(メルマガと同じです)。バックナンバー はこちらです。
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本情報サービスの配信をご希望の方は、連絡担当( info@devforum.jp )まで
電子メールアドレスをご連絡いただくか、上記ウェブサイトの「このグループに参加」を
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また、本フォーラムでは、毎回のBBLについての意見交換の 他、より広くグロー
バルな開発戦略と日本の関わりに関する 意見交換や情報交換を行うために、
「ワシントンDC開発フォーラム・メーリングリスト(devforum)」を運営しています。
相互の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確保する ため、本メー
リングリスト参加者は氏名・所属を明らかにするとともに、発言者の了承がない
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の 参加をご希望の方は、次のウェブサイトに掲載している 「devforum参加者の
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等ありましたら、お気軽に上記連絡担当 (info@devforum.jp)までお寄せいただ
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