2012年1月10日号(平成24年度日本政府予算案の閣議決定、新連 載・ワシントンDC開発フォーラム便り第一回、他)


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       2012年1月10日発行
                          http://www.devforum.jp/
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    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス

          −(dev-info)−

    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】  開発フォーラム新着情報チェック:
    「平成24年度日本政府予算案の閣議決定」  他

【2】 国連フォーラム
2012年の年初ステートメント

【3】 東京発〜世界銀行からのお知らせ
セミナー・イベントのご案内

【4】 イギリス通信 英国開発学勉強会(IDDP)
第4回勉強会 「新しい公共サービスの提供と社会的企業の役割」

【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り (NEW!)
「2012年−DC開発フォーラム10周年に寄せて」
執筆:山中瑞樹(DC開発フォーラム企画担当幹事/ワシントンDC在住/世界銀行)

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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください。

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– 日本関連 –
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● 平成24年度政府予算案が平成23年12月24日閣議決定されました。平成24年度外務・経済協力係予算のポイントが発表されています。一般会計ODAは5612億円、前年度比2%減。ODA事業見込み(一般会計ODAのほか、補正予算、円借款事業、国際機関向け拠出等の合計)は1兆8500億円、前年度比2%増。一般会計ODA予算のポイントとして「日本再生重点化措置」を活用した重点化と歳出の見直し、そして東日本大震災復旧・復興対策経費(地方の魅力発信、震災の教訓の国際社会への発信)をあげています。
http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2012/seifuan24/yosan008.pdf

● 財務省は平成24年度財務省所轄一般会計予算概要を発表しました。経済協力費は863億円で前年度比84億円減。
http://www.mof.go.jp/about_mof/mof_budget/budget/fy2012/20111224.htm

●平成24年度予算政府案の閣議決定を踏まえ、平成24年度のJICAの事業規模が決定されました。
http://www.jica.go.jp/press/2011/20111226_01.html

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– バイ・ドナー関連 –
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● 欧州委員会は、EUの開発援助における社会的保護のあり方についてコンサルテーションを実施中です。期限は2月24日です。
http://ec.europa.eu/europeaid/how/public-consultations/6404_en.htm

● AFDは、6月にシカゴ大学と共催するカンファレンスに向け論文を公募しています。テーマは、”Local Politics, Global Impacts: Steps to a Multi-Disciplinary Analysis of Scales” です。
http://www.afd.fr/lang/en/home/recherche/conferences-recherche

● ポーランドで、同国初となる開発協力法(Act on Development co-operation) が1月1日に発効しました。
http://www.polishaid.gov.pl/Act,on,Development,co-operation,252.html

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– 国際機関関連 –
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● 国連安保理は、コンゴ民主共和国への武器流入に関する専門家グループの最終報告書を公表しました。この専門家グループは、04年3月12日、コンゴ民主共和国への武器流入に対し、武器禁輸措置等について扱う制裁委員会設置を決定し、専門家グループの設置を事務総長に要請したことに由来します(安保理決議1533)。
http://www.un.org/ga/search/view_doc.asp?symbol=S/2011/738

●アフリカ開発銀行は、北欧諸国と韓国から新たな気候変動対応への資金拠出を模索しています。
http://www.afdb.org/en/news-and-events/article/afdb-to-explore-new-climate-financing-from-nordic-countries-and-korea-in-2012-8730/

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– シンクタンク・NGO関連 –
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● ブルッキングス研究所が、新しいテクノロジーが教育開発分野に与える影響についての報告書をまとめました。
(A New Face of Education: Bringing Technology into the Classroom in the Developing World)
http://www.brookings.edu/papers/2012/01_education_technology_winthrop.aspx

●MDBが終了する2015年以降の開発目標における国際合意について、ODI報告書が発表されました。
After 2015: contexts, politics and processes for a post-2015 global agreement on development
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6231&title=millennium-development-goals-mdgs-post-2015

●ODI報告書”UN integration and humanitarian
space”では、国連機関の統合が人道支援に与える影響、特に人道支援と軍事・平和維持活動の統合の影響について論じています。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6205&title=un-integration-humanitarian-space

● 英王立国際問題研究所(チャタムハウス)は、アイスランドの火山噴火を事例に、「起きる確率は低いが影響は大きい」災害や事例にどう備えるかを検討した報告書を発表しました。
http://www.chathamhouse.org/publications/papers/view/181179

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【2】 国連フォーラム
2012年の年初ステートメント
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● 国連フォーラムは今年で設立8年目となり、会員数が5100人を超えました。
2012年を迎え、ますます多くの会員の皆様が国連についての情報や知識を得、
議論に参加し、具体的な活動に参画する場を提供できるよう努力したいと
考えています。

年初ステートメントの全文を下記のリンクからご覧ください。
http://www.unforum.org/unforum/statements/12-01-01.html

(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://www.unforum.org/index.html

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【3】 東京発〜世界銀行からのお知らせ
セミナー・イベントのご案内
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■ 地球サミット連続セミナー・Road to Rio20「地球環境問題の20年を振り返る」
地球サミット2012Japan 、世界銀行東京事務所、環境パートナーシップ会議、CEPAジャパン 主催

日時: 2012年1月16日(月)午後6時30分から午後8時30分まで
場所: 世界銀行情報センター(PIC東京)
    http://bit.ly/e348Ev02
内容: 地球環境問題の20年間を振り返り、環境に関する各条約の現状、
    リオ+20に向けた日本から国連へのインプット議論のポイントなどをご紹介し、
    皆様とこれから20年後の持続可能な未来社会像「The Future We Want!」
    について意見交換します。
詳細:http://go.worldbank.org/RAE4PZS5R0

■ 世界銀行東京事務所パブリックセミナー
「防災とソーシャルメディア」

日時: 2012年1月17日(火)午前10時から午後12時まで
場所: 富国生命ビル28階会議室
    http://go.worldbank.org/6V3IDW6BV0
内容: 東日本大震災時、被害状況の把握、緊急支援などに携帯電話やインターネットが
    活用された事例が多く報告されており、ソーシャルメディアの潜在力が注目されています。
    防災分野でソーシャルメディアが貢献する役割について、世界銀行内外の専門家や
    援助機関の担当者をお招きしてご紹介いたします。
言語: 英語、日本語(同時通訳付)
詳細:http://go.worldbank.org/M7MIUCCPG0

(世界銀行東京事務所 開裕香子)

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【4】  イギリス通信 英国開発学勉強会(IDDP)
第4回勉強会 「新しい公共サービスの提供と社会的企業の役割」
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■講師:日下部 元雄氏

■講師略歴:
1997年から6年間世界銀行勤務。最初の2年間は専務理事アドバイザー、
後半4年間は副総裁としてコファイナンスを担当。
世界銀行退職後、スタンフォード大学で客員研究員、欧州復興開発銀行(EBRD)総裁特別顧問を務めた。
2009年にオープンシティー・ファウンデーションをロンドンで設立、ICTを利用した、
途上国・先進国の地方政府のガバナンスの向上、社会起業家によるコミュニティー・サービスの推進への
支援活動を行う。最近2年間は、「社会的排除プロセスの動学的研究」プロジェクトを行っている。
東京大学理学部数学課程修士、エール大学経済学修士、立命館アジア太平洋大学客員教授(開発経済学)、
ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン客員教授。

■参加費:無料(勉強会運営費のご支援を歓迎いたします)

■日時:2012年1 月21日(土) 14:30−16:30 (開場14:00)
※勉強会終了後、懇親会を予定しております

■会場:

: London Business School, Regent’s Park, London, NW1 4SA

〈懇親会会場〉: THE WINDSOR CASTLE, 98 Park Road, London, NW1 4SH

■形式:講師によるプレゼンテーション・質疑応答

■講義内容:「現代の貧困」を「多次元の社会的関係からの排除」として捉える
「社会的排除」アプローチによる貧困の計量分析をもとに、貧困の社会的要因の重要性を実証する。
また、社会企業への支援策・社会的ファイナンスの整備についても触れる。

■定員:50名

■お申込み期限:2012年1月18日(水)

■お申し込み方法:
会場のセキュリティ上、事前の申し込みが必要です。
ご参加を希望の方は2012年1月18日(水)までに下記URLよりお申し込み下さい。
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dGllZkR4RjFMLXJJRGR4RnRCdzZvdGc6MQ

・ 3日以内にIDDPより返信がなければ、大変お手数ですが再度ご連絡下さい。
・ 会場の関係から、申し込みを制限させて頂く場合がございます。

■ 主催:英国開発学勉強会(IDDP)

皆様のご参加をIDDPスタッフ一同お待ちしております。

(IDDP(英国開発学勉強会)イギリス通信担当 上野明菜)

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【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「2012年−DC開発フォーラム10周年に寄せて」
執筆:山中瑞樹(DC開発フォーラム企画担当幹事/ワシントンDC在住/世界銀行)
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新年号から装いも新たに「ワシントンDC開発フォーラム便り」を掲載いたします。
このコーナーでは、フォーラム幹事や、その他、世界で活躍しつつ、フォーラムの活動を
サポートしていただいている方から、日々の職務や生活の中で感じたことを伝えてもらう
予定です。

初回となる今回は、ワシントンDC在住のDC開発フォーラム企画担当幹事、山中瑞樹さん
(世界銀行)にご執筆頂きました。

「2012年−DC開発フォーラム10周年に寄せて」

職務から解放されたわずかな時間だった。同僚の薦めもあって購入したニコ
ンの一眼レフを片手に、ホテルからコーニッシュと呼ばれる海岸沿いの遊歩道へ。
左手、ファインダー越しに目に飛び込んでくる市街地には、内戦の爪あとを残す
弾痕だらけの建物の合間を埋めるように、最新の高層インテリジェントビル。
過去と現在のコントラストが鮮烈な印象を放っている。ふと右へレンズを向けると
、美しい夕陽が広々としたエーゲ海を照らし、人々がのんびりとそれを眺めている。
過不足のない永遠。二つの別世界の奇妙な調和の中で、人間の破壊と再構
築のいとなみを悠久の地中海が抱擁する街、ベイルート。

出張でそこへ行くと話すと、日本人の友人たちは必ず治安について尋ねるが、
欧州から来た人は、たいてい、とても魅力的な街だと聞いているので楽しんで
来てね、となる。

レバノンは、400万人が国内で暮らす一方、内戦の混乱を避けるためもあり、
実に1,200万人とも1,600万人とも言われる人々が国から逃れ海外で暮らし
ている。泥沼化した内戦、シリアによる統治と撤退、イスラエルによる空爆。
ムスリム6割、キリスト教徒4割、シリア難民も多く、宗教的にも歴史的にも
複雑なモザイクをなす国だ。街中のそこここで、レバノン杉の国旗のマークをつけた
軍人たちがライフルを抱えて歩いている。この国では、警官と軍人は同じ学校で
養成されており、配属の違いにすぎない。

統計の国際比較プログラムの西アジア地域の会合のため、国連西アジア経済
社会委員会の本部のあるベイルートを訪ねたのは、昨年の10月のこと。会合
には、西アジア各国の統計局の代表者が参加。頭に巻くターバンや衣装も、
それぞれデザインや色使いが違っているし、顔を黒いベールで覆っている女性も
いれば、赤いミニスカートのワンピースの女性もいる。日本にいると違いのわかり
にくい中東の国々も、並んでみると、色々ちがう。各国の政治的な力関係は
私の扱う範疇外だけれど、発言力の違いが垣間見える時もある。アラビア語が
できるわけではないので、同時通訳のヘッドホンを耳にあて、必死で各国の調査の
進行状況を把握し、提出されたデータの妥当性を検証る。

そんな会議を数日続け、ようやく自分の担当が終わった4日目の会議後、日没
すこし前の時間から、市街からコーニッシュをまわって鳩の岩とよばれる岩のある岬まで
、写真を撮りながら散策した。

海岸沿いの軍用地の鉄条網に夕日が融け落ちると、今度は多くの家がひしめ
く東の山側に素晴らしい夜景が現れる。かつて中東のパリと謳われた街の復興
は少しずつ進んでおり、瀟洒なレストランやバーがならび、どこでも英語が通じ、
通貨も米ドルが使える。遠くフェニキアの時代から、繁栄とは何かを知る街でもあるのだ。

統計のキャパシティビルディング(能力開発)にも関わっているが、アフリカ、アジア、
西アジア(アラブ諸国)、ラテンアメリカなどなど、地域によっても国によっても、
統計プログラムを運営する上で直面する問題はそれぞれ違う。まして、統計だけ
ではなく、開発支援全般を見渡せば、いうまでもなく定式化された経済発展の
処方箋などというものはないのは明白だ。絡みあう複雑な背景を一つ一つ丁寧に
解しながら、その国や地域に見合った発展へと導く努力を続けていくしかない。
では、自分には何ができるだろう?

当たり前に平和が存在していて、当たり前に経済力がある(…残念ながら後者は
失われつつあるようにも見えるけれど)、そんな幸福だった時代の日本に生まれ育った
人間には想像もできないような問題が、世界には溢れている。自分にできることは
小さいけれど、”Our dream is a world free of poverty”というストレートなスローガンを
堂々と掲げる国際機関で働く機会を得たことに感謝しつつ、一つ一つの業務を
こなしていくしかない。

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2002年に発足したワシントンDC開発フォーラムは、今年10周年を迎えます。
完全なボランティアベースの組織ながら、多くの人たちの熱意に支えられ、BBL、
ワークショップ、懇親会など、実際に人が集まるフィジカルな「場」、メーリングリスト、
当メールマガジン、ホームページ、ブログ、フェイスブック、ツイッターと言った、ヴァーチャルな
「場」、その二つの「場」を軸に、途上国支援に関する情報交換のプラットフォームを
提供してくることができました。そして、世界の情勢も、また日本の情勢も常に流転して
いく中、いやそれだからこそ、人が集まり、知識や情報を交換・共有していくことの
重要性はこれからも変わらないと、幹事一同気持ちを新たにしています。

本年もワシントンDC開発フォーラムをよろしくお願い致します。

山中瑞樹(DC開発フォーラム企画担当幹事 / ワシントンDC在住 / 世界銀行)

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議事録)をはじめとする活動情報に加 え、グローバルな開発戦略と日本の関わりに
関する主要な情 報を、「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス (dev-info)」として、
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率直かつ真剣な意見交換を確保する ため、本メーリングリスト参加者は氏名・所属を
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いただきます。本メーリングリストへの 参加をご希望の方は、次のウェブサイトに掲載している
「devforum参加者の共通理解」に目を通していただいた上で、上記連絡担当まで氏名・
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編集担当:小林隼人/杉原ひろみ/春木由美
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