Aug 5: Aug 7 BBL Outline (trade-env), ODA Strategy Council, Town Meeting on ODA


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ワシントンDC開発フォーラムの皆様

3点追加のご連絡です。
【1】 8月7日(水)BBLアウトライン案(貿易・環境・開発)
【2】 ODA総合戦略会議・第2回会合議事録
【3】 川口外務大臣と語るタウン・ミーティング/ディスカッション要旨

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【1】8月7日(水)BBLアウトライン案(貿易・環境・開発)

8月7日(水)の本フォーラムBBL「貿易・環境・開発の相互連関と日本に
とっての意味合い」のキックオフ担当・吉野裕氏(ヴァージニア大学経済学博
士候補)よりアウトライン案を頂きましたので、BBLのご案内とともに送付
致します。出席されない方も含め、関連情報やご意見等ありましたら、是非当
日の席上にて紹介して議論の参考とさせていただきたく、当方
(info@developmentfourm.org)までお寄せいただければ幸いです。

[全体構成]

1. 問題の意義・捉え方
2. 貿易と環境における南北対立・格差の構造
3. ポジティブ・アジェンダと開発協力の役割
4. 日本のODA戦略にとっての意味合い

1. 問題の意義・捉え方

(1) 貿易・環境・開発の相互連関の概念化
* 三者間の複雑な作用・反作用の関係、因果関係
* それぞれにおいて二つの次元: 経済的・物理的現象 および 機構・制度・政

* 有機的なインターリンケージなのか、単なるインターフェイスなのか?
* Path dependency: 6通りの並び替えで異なる議論。整理の必要性。
* 途上国の直面する貿易と環境の問題(貿易と持続可能な開発、開発協力の役
割)として捉える。

(2) グローバル・イッシューに対する開発協力
* 開発問題はグローバル・イッシュー?
* 貿易と環境は二つのグローバル・イッシュー
* 貿易: 差異に基づく現象でありながら、標準化を目指す機構・制度。
* 環境: 越境的・グローバルな共有現象でありながら、機構・制度では責任の
個別化、差別化。
* 自由貿易/国内産業育成の議論との類似点: 経済活動の相互依存の中で国内
の経済・社会安全保障を確保する。
* 貿易・環境の狭間を埋めるものとしての開発協力

(3) 議論の意義
* 開発協力の政策実務の視点から、如何に概念的な連関性を政策レベルに反映
しうる。
* お題目のレベルを超えたグローバル開発戦略の一端となり得るか。
* 日本として独自性を活かしうるか。

2. 貿易と環境における南北格差・南北対立の構造

(1) 議論の歴史的変遷と南北対立
* 70年代: グローバルな問題、社会問題としての環境問題に対する先進国内で
の関心の高まり。実質的な貿易と環境の問題は先進国間の問題。
* 90年代: 自由貿易派と環境保全派の対立(経済活動のグローバル化の深化、
公害対策から持続可能な開発、意識の向上、市民社会・環境NGOの活発化)。こ
れが70年代からのNIEO的南北問題の論争に絡み付く。
* 北のアジェンダとしての環境、南のアジェンダとしての開発から貿易が関連
付けられる。(UNCED、ウルグアイ・ラウンド終了、WTO誕生)。
* 新たな動き: ドーハ宣言、WTO新ラウンド、同時にWSSDのimpasse。

(2) 貿易と環境に関する南北格差
* 世界貿易の現状: 現象・政策両次元での異なる非対称性。
* 世界環境の現状: 現象・政策両次元での異なる非対称性。

(3) 貿易と環境に関する主要問題と途上国の関わり方
* 貿易の自由化と環境への影響
* 環境政策による国内産業の国際競争力への影響 (“pollution haven” “race
to the bottom” あるいは “stuck at the bottom”?)
* 他国の環境基準と市場アクセス(環境PPMsとWTO-TBT/SPSシステム)
* 環境保全目的のための貿易措置 (越境型汚染、地球自然資源の保護)
* 国際貿易法原理と国内環境政策(GATT 3条vs. 20条問題)

3. ポジティブ・アジェンダ と開発協力の役割

(1) 環境は本当に北だけのアジェンダ? 南北二分構造のマインドセットからの
脱却の必要性
* 廃棄物・危険物貿易(domestically prohibited goods)
* 国際貿易法原理と国内環境政策
* 環境基準と市場アクセスの問題
* 環境適性技術(environmentally sound technologies)の移転
* 環境優良製品(environemntally preferable products)の輸出
* 農業・繊維産業の貿易自由化

(2) 開発協力の役割
* 途上国の世界経済への統合と開発協力
* 途上国国内での「市場の失敗」に対する支援としての開発協力(ファースト
・ベスト vs. セカンド・ベスト)
* 国際・グローバル・レベルでの「市場の失敗」と公的介入手段としての開発
協力

(3)制度作り(競技場整備) と キャパシティー・ビルディング(基礎体力作り)
* 環境税(Double dividend hypothesis ), 市場メカニズムの環境政策の導入?
* 持続可能な貿易自由化戦略
* 政策、民間セクター、市民社会の広範なキャパシティー・ビルディング
* 中小企業育成の問題

4. 日本のODA戦略との関わり方

* グローバルな開発戦略として日本のODA戦略における意義はあるか? 関心は
あるか?
* オールジャパンとしての政策の一貫性、政策調整の問題 (ODA、WTO、環境外
交)
* グローバルな欧州の関心に対して、アジア地域からの具体的戦略構想の可能

* 無条件自由貿易主義への今日的な留保 (PRSPレジームへの批判的参画の切口
その1? )
* One-size-fits-all、shopping list的な貧困撲滅戦略の具体化の一例として
(PRSPレジームへの批判的参画の切口その2 ?)

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           ワシントンDC開発フォーラム
           www.developmentforum.org
        ブラウンバッグランチ(8月7日)のご案内
    「貿易・環境・開発の相互連関と日本にとっての意味合い」

 米国ワシントンDCには、多数の経済協力関係者が、政府、実施機関、世銀
グループ・米州開銀・IMF、企業、NGO、シンクタンク・大学、メディア
等で実務や研究に携わっています。その情報・知見を活かして個人の資格で自
由かつ率直な議論を行い開発戦略に関する政策論議を深める(かつ出席者間の
親睦を深める)とともに、記録を世界各地の関係者に発信して現実の政策立案
・実施に反映させるために、ブラウンバッグランチを開催しています。標記の
テーマについては次の要領で開催しますので、ご関心とお時間のある方は是非
お気軽に参加いただければ幸いです。

1.日時:8月7日(水)12:15−14:00
2.場所:JICA米国事務所・会議室
     1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC, USA
     Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
3.テーマ:貿易・環境・開発の相互連関と日本にとっての意味合い
4.キックオフ:吉野裕氏(ヴァージニア大学経済学博士候補)
5.次第:12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
     12:30頃から キックオフ
     13:00頃から 自由討議(14:00終了)
6.出席方法:会場準備等の関係上、8月6日(火)正午までに、連絡担当
(紀谷、info@developmentforum.org、Tel: 202-238-6796)に直接、または末
尾の幹事を通じて氏名・所属先をご連絡下さい。

(ワシントンDC開発フォーラム幹事:五十音順)
泉(世銀)、緒方(IMF)、紀谷(大使館)、窪田(世銀)、杉原(NGO
研究者)、戸田(JICA)、中村(JBIC)、灘本(ジョージワシントン
大学)、保井(JCIF)、吉田(世銀日本理事室)、吉野(ヴァージニア大
学)

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【2】ODA総合戦略会議・第2回会合議事録

7月15日に開催されたODA総合戦略会議・第2回会合の議事録及び配布資
料が公表されました。
www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/seisaku_1/senryaku/index.html

事務局より情報の発信・受信方法、ODA改革・15の具体策、G8カナナス
キス・サミットの概要、国別援助計画の概要についての説明、渡辺議長代理よ
り今後2年間の具体的審議事項についての説明があり、その後、各委員により
国別援助計画の対象国や策定方法を中心に自由討議が行われました。配布資料
には、現行の国別援助計画の考え方・策定プロセス関連資料や、カナナスキス
G8サミット開発関連部分の結果概要等が含まれています。

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【3】川口外務大臣と語るタウン・ミーティング/ディスカッション要旨

7月20日の川口外務大臣と語るタウン・ミーティング「外務省改革/ODA
(政府開発援助)」(於大阪)のディスカッション要旨がウェブサイトに掲載
されました。
www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/kawaguchi/t_meeting/tm_020720d.html

国別援助配分の判断基準、不況下でのODA批判への対応、タイド援助の現
状、日本のコンサルタント企業の国際競争力、ODAの優先分野、対中OD
A、ODA4原則、NGOとの連携のあり方などについての、会場参加者と川
口大臣他のやりとりが記録になっています。

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このdev-info(ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス)では、ブラウ
ンバッグランチをはじめとする本フォーラムの活動情報や、より広く開発戦略
と日本の関わりについての主要情報を、週1回を目途に送付していきます。皆
様方におかれては、掲載すべき情報等ありましたらご示唆いただければ幸いで
す。本情報サービスをご希望の方は、下記連絡担当まで、氏名・所属・電子
メールアドレスをご連絡ください。

ワシントンDC開発フォーラム(連絡担当・紀谷)
www.developmentforum.org
info@developmentforum.org