ワシントンDC開発フォーラム
DC Development Forum


2002年10月16日ブラウンバッグランチ概要

国家破産制度を巡る議論の現状と今後の課題

10月16日、DC開発フォーラムBBL「国家破産制度を巡る議論の現状と今後の課題」が、25名の出席を得て行われました。国際協力銀行開発金融研究所主任研究員(在ワシントン)の保井俊之氏のキックオフを受けて、(1)ソブリン債務の範囲(特殊法人、公営企業体、民営化された企業の扱い)、(2)債務危機国のガバナンス改善の難しさ(当該国政府の債務返済能力より意欲が問題)、(3)きちんと債務を返済する国との衡平性の確保、(4)債券を購入する多数の一般債権者を関与させる方策、(5)日本の破産法・会社更生法やマーケットの感覚からのギャップ、(6)制度構築に際しての債務国の視点の欠如、(7)資本・為替規制や直接投資促進・中長期資金導入を含め総合的に対策を考える必要性、(8)金利を通じてリスクを一層的確に反映させることの適否、(9)今後の議論の見通しと日本としての貢献のあり方等について、大変活発な議論が行われました。

上記の諸点をはじめとして、日本として取り組むべき課題や、議論を聞いて
(資料を見て)の感想など、短いものでも結構ですのでinfo@developmentforum.orgまでご意見をいただければ幸いです。